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南極紛争  作者: 執筆 アノード 考案 Is
1/1

序章

これはとある大戦争の物語である。



「こちらスティーブン、CCP応答願う」

「こちらCCP、どうした?」

「本当にこの進路であってるんだよな?全然敵影が見えないんだが」

「そんなわけ無いだろう。まあAWACSの性能の問題でお前らのレーダーに写って無いだけだ、心配するな」

「ああ・・・」

「どうしたんだ?」

「どうもなんか嫌な予感がするんだよ、今回の任務は」

「それ、俺の大好きな日本では死亡フラグって言うらしいぞ」

「なんだそれ」

「まあでもお前らほどの精鋭だ。よほどのことが無い限り今回のミッションは失敗しないさ」

「そうだな」


ここは某国上空

4機編隊を組んだ米軍のF―15が亜音速で飛んでいた

「スティーブン大尉」

二番機のトムは一番機のスティーブンに話しかけた

「どうしたんだ?」

「このままだとかなり早くミッション終了しますよね?」

「ん?そうか?」

確かに作戦がうまく行けば予定より一時間も早く帰投できる

「どちらが多く撃墜できるか勝負しません?」

「ほう、俺に敵うとでも?」

「いい加減勝てますよ。な、ウィリアム?」

「俺に振るな」

ウィリアムは嫌そうな声を出した

「イングに振れ」

「そうだな、おーいイングどう思う?」

イングからの応答はない

「おいイング、聞いて・・・」


「どうした?」

「おいイング!応答しろ!どうした!?」

イングの乗るF―15のコックピットキャノピーはなかった

代わりになかには・・・

「おいイング!大丈夫か!?」

「どうしたウィリアム?」

スティーブンも異変に気づいた

「イングが、イングが‼️」

「死んでる‼️」

「は?どう言うことだよ?」

「キャノピーをバルカン砲で射ぬかれてる・・・」

「そんなわけねぇだろ」

「それが・・・」

ウィリアムはすべて話すことが出来なかった

なぜなら彼のF―15は爆散し消えたからだ

「んなっ!?」

スティーブンはCCPと無線を繋げた

「こちらグロッケンリーダー!CCP応答願う!」

緊迫した声が帰ってくる

「こっ、こちらCCP!何があった!?状況を・・・」

「ウィリアムとイングがやられた!どこからやられたか見当もつかない!」

「イングもやられたのか!?」

「キャノピーを割って機体はそのままパイロットだけ殺してる」

「どんな凄腕だあのやろう!」

「わからねぇ、だからそいつがどんなやつか見てくる・・・」

「うわぁぁぁぁぁぁ‼️」

「!?」

「どうしたトム!?」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」

トムはベイルアウト(緊急脱出)してコックピットごと機体から飛び出した

「スティーブン大尉!やつはまだ近くにいる!機銃で左主翼を撃たれた!」

「クソッ!」

スティーブンは隊内では冷静なことで有名だったが珍しく悪態をついた

「隠れずに出てきやがれ!われわれは誇り高きアメリカ軍だ!」

「出てきてやるよ」

「!?」

すぐ横を真っ白に塗られた戦闘機が通りすぎた。そしてすぐにまた後ろに回り込み


スティーブンはベイルアウトした

もう打てる手だてが無いことがわかったからだ


「ああああああああ!?」

パラシュートで降下するトムは後ろから迫ってきた戦闘機の衝撃波で吹き飛んだ。

「くっ・・・」

ハーネスが肩に食い込む

「絶対に次は殺す・・・」

「次はない」

壊れたはずの無線から誰かの声が聞こえた

直後、トムは後ろから機銃掃射を受け死んだ


西に50km程離れたところを飛ぶAWACSは飛んでいた

「・・・」

レーダー画面には自機以外映っていない。

まるでそこはずっと静かだったかのように反応がない

「こちらCCP、どういうことだ?グロッケンが撃墜されてるようだが」

「突然現れた別のやつに墜とされた・・・と思われる」

「別のやつ?映っていなかったのか?」

「ああ、そして最初のやつごと消え失せた」

「どういう・・・」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンン



「さあ、死ね、人類・・・」



「おい!スティーブン!大丈夫か!?」

目を開くと見覚えがある天井が見えた。基地に戻ったのだ。そして喋りかけてくるやつは・・・。

「ケビンだよ!覚えてねぇのか?」

部隊一うるさいケビンだ。

「うるさいぞ、こちとら怪我人だよ」

「あ、失礼」

「っっ!?待て‼️」

「どうした?」

「トムは・・・トムはどうなった!?」

「・・・」

「おい、答えろよ‼️」

「死んだ、機銃掃射を受けたらしいな」

スティーブンの怒りを強くしただけだった。

「あのやろうあのやろうあのやろうあのやろうあのやろうあのやろうあのやろうあのやろうあのやろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「スティーブン大尉!」

聞き覚えのある声がした。あまり聞きたくないはずの声だ。

ゴードン小佐だった。

「スティーブン大尉、聞きたいことがある」

「俺からも言いたいことがある」

「なんだね」

「やつらを殺したい」

「軍人だからよくわかるが・・・」

「軍人だから仕事で相手を殺すんじゃない。人間だから感情であいつらをぶち殺すんだ‼️」

スティーブンは続けた。

「トムを、ウィリアムを、イングを、殺したやつを殺す‼️」

スティーブンがここまで興奮するのは初めてだろう。なぜなら彼は興奮しないように訓練して、戦闘中に冷静さを欠かないようにしてきたからだ。しかし、見えない敵はスティーブンを訓練前に容易く戻したのだった。


「何?あの新兵器使うのか?」

「もう新兵器と言うほど新しくもないだろ」

「てか使えるのか?あの国で」

「さあどうだろうな」


F―117ナイトホーク

それは世界最初の実用ステルス戦闘機だ。(ただし事実上は攻撃機である)湾岸戦争に投入され大きな戦果をあげたナイトホークはこの戦争にも有効活用できるとして作戦に出るのだった」


「レン、まもなく目的地だぞ」

「了解、攻撃準備は完了です」

『こちらCCP。やってしまえ』

「ファイア」


基地に向かって飛んでいく空対地ミサイルの着弾は思ったより遅く感じた。しかし基地内で爆発したらしく破片が舞った。

「よし、なるべく早く帰投するぞ!」

「了解!撤収!」


F‐117は拿捕された

「なぜ・・・なぜやつらはステルス戦闘機を拿捕できる!?」

「かなり速いスピードだろ!?」

「どう言うことだよ!」

混乱は収まらなかった。当たり前である。最新鋭の戦闘機が拿捕される、すなわちそれは機体をコピーされることと同じである。



「大佐・・・帰投いたしました」

そこは氷のドーム。真っ白のドームは周辺の氷と溶け込み見えない。白い大地の上に薄く塗られた黄色い線からドームの横に滑走路があることがかろうじてわかる。

「ギータ、よくやった。」

「あいつとなら当然こんぐらいできますよ」

「あいつ」とはドームの入り口に止まるひとつの流線形のこと。

そのなは・・・


「ミグ21ぃ!?」

「そう見えた、だが違う点がいくつもあった」

「どう言うことだ?」

冷静さを取り戻したスティーブンはゴードンに詳細を答えていた。

「ミグ21はデルタ翼に通常水平尾翼と垂直尾翼1つを備える単発超音速機だったよな?」

「うむ、そうだな」

「あいつらはミグ21のようだったが双尾翼の双発だった」

「魔改造かよ」

「エンジンの光輪が二つ見えたんでな」

「なんてやつらだ・・・」

「そうですね。あんなもん相手にできるか」



「しかし大佐、あの戦闘機は強すぎますね。やられていく米軍共がかわいそうに見えてきますよ」

PG‐1993 それはミグ21をこの国が改造したバケモノだった。

「慈悲など要らん。我々が掌握するのだ。それが私の願いであり」


「ギオン様の願いだ」


『こんばんは。7時になりました、ニュースをお伝えします』

つけたままのテレビからニュースキャスターは政治家の不祥事を伝えている。そのときチャイムと共にニュース速報のテロップが現れた。

とたんにニュースキャスターの顔が変わる。

『速報です‼️アメリカ国防総省は南極帝国軍と戦争状態に入ったと発表しました!繰り返します、アメリカ国防総省は南極帝国軍と交戦状態に入ったと発表しました!』

「!?」

戦争だと?ふざけるな。なぜこうも戦争ばかり起きるのか。今回もこの日本が巻き込まれないことを祈るのだが。そう思いながら航空自衛隊二等空位の鷲尾は顔をしかめた。

ジリリリリリ

部屋の隅においてある古めかしい電話がわめく。誰からだろうかわからないが受話器を取る。

『もしもし、鷲尾か?』

「そうですが。どうしたんですか?角田さん」

『ニュースは見ているな?』

「戦争の件ですか?」

『やはり知っているか』

「それで?わざわざ電話してくるってことはよほどの事態なんでしょ?」

『鋭いな。とりあえず基地に来てくれないか?』

「非番だから先程まで呑んでいたんですが。まあたいした量じゃありませんが」

『そうか。なら岩尾に迎えにいかせる』

「わかりました」

おそらく米軍が協力要請をしてくる可能性を考えて打ち合わせをしたいのだろう。しかし、天下のアメリカ軍がそんなことをしてくるとは到底思えない。念のためにしているだけだろう。

しばらくして岩尾が乗ったワゴン車がやって来た。

「よう」

「すまねぇな岩尾。迎えに来させて」

「いいってことよ。まぁ今度何かおごってくれや」

「そうだな」

鷲尾は苦笑しながらそう言った。

基地につくと角田はすでに待っていた。

「俺にはシラフに見えるんだがな」

「缶ビール二本開けてますよ」

「まあいい。それより、南極帝国の件だ」

「米軍ならどうせ勝てるでしょう。我々自衛隊がとやかく言う話じゃありません」

「そうでもないんだよ」

「どういう・・・?」

「すでに米軍機四機が撃墜されているらしい」

「この短時間で四機も?」

「そうだ」

「そんなことがあるのか?」

「事実、そうなっている」

「つまり、最悪こちらに何かあるかもしれない確率が高いということだな?」

「そうだ、だから本来明日の出勤後でも良いところを呼んだのだ」

「なるほど」

鷲尾は深夜に家に戻るのもどうかと思い仮眠室で寝ることにした。

次の朝、鷲尾は起床ラッパの音で目を覚ました。

起きるとすでに岩尾や角田は来ていた。

「どうしたんだこんな朝から」

「米軍から続報があった」

「と、言いますと?」

「F―117ステルス戦闘機が拿捕された」

「!?」

「驚くのも無理はないか」

「あれはレーダーに映らない最新鋭だろう!?」

「そうなんだよ、はっきり言ってそのような訳がないと思って確認した。だが事実だった」

「そんなの俺らが出動しても倒せるのか?」

「わからない。まさに脅威だ」

「恐ろし過ぎる・・・」

「米軍が旧ソ連軍に協力要請をすることも検討しているそうだ」

「なんだよそれ。世界が集まってようやく倒せるってのか?」

「そういうことだろう。アメリカがそのような手すら検討を始めたと言うことは」

「つまり、そのような状況からすると、もしかすると核兵器の使用もありえると言うわけか?」

岩尾が質問した。

「我々が危惧しているのはそこだ。そのようなことが起これば地球全体が危うい。そうなるのはできるだけ避けたい」

「ならどうすれば・・・」

「仕方あるまいよ。通常兵器で叩き潰すだけだ」

「できるのでしょうか?」

「やらないとダメだろうが」

鷲尾は昼頃からのアラート待機につくことになっていたため準備を終えようとしていた。すると、ベルとけたたましいサイレンの音が鳴った。スクランブル(緊急出動)のようだ。

「鷲尾!」

「何ですか?角田空佐」

「念のため予定を早めてアラート待機についていてくれ」

「わかりました」

待機室に鷲尾が入るとほぼ同時にドンッという衝撃波と轟音が聞こえてF―15戦闘機が離陸していった。

「またロシアかぁ?」

「そうだろうなぁ・・・」

「あの国いつになったら懲りるんだよ・・・」

鷲尾は待機室の椅子に腰掛けながら嫌みを言った。


「こちら管制塔。鷲尾君聞こえるかね?」

「はい鷲尾です」

「このアンノン(国籍不明機)だが」


「ロシアのやつじゃない」

「?どういうことですか?」

「いや見たこともない機体なんだよ」

「?なんか新兵器でも開発されたんですか?」

「わからない。まだ・・・」


「鷲尾君」

「はい」

「出撃してくれ」

「わかりました」

「鷲尾さん、行きましょう」

二つ後輩の長田が言った。

「ああ」


空を舞うPG-1993はF15からの警告も意に介さなかった。

「こちらは航空自衛隊、貴機は日本の領空を侵犯している!直ちに退去せよ!警告する!こちらは航空自衛隊!」

「無視してますね」

「厄介だな」

一番機に乗る原田はイラついていた。

沖ノ鳥島の北北西から突如現れたアンノンは紀淡海峡を抜けようとしていた。

このままでは大都市大阪上空を横切る。大阪空港にも影響が出る。

『こちらCCP、警告射撃を許可する』

「ようやくか」

原田は二番機の石崎に告げ警告射撃をするべく機体をPG-1993の斜め前に出した。

直後PG-1993から何かが落下した。原田が確認するまもなくそれは火を吹き前方に吹っ飛んだ。

「空対地ミサイル!?」

それは南極帝国の新型空対地ミサイルだった。

そのミサイルは前方に吹っ飛び、遥か眼下の平地ーすなわち大阪空港へ落下していく。

「こちらドラゴリー・リーダー!アンノンは大阪空港に空対地ミサイルを発射!」

『なんだと!?』

太平洋戦争以降日本が初めて受けた武力攻撃だった。


「総理!」

首相官邸に一人の男が駆け込んだ。防衛庁(現防衛省)長官の野口である。

「どうした?」

総理大臣の谷口は緊張感のない声で応じた。

「非常事態です」

「なんだって言うんだ?」

やや驚いた谷口は机の上のコーヒーをこぼしそうになった。

「大阪空港に空対地ミサイルが撃ち込まれました!」

谷口は顔色を変える。

「そ、そんなバカな、そんな情報はもらってないぞ!」

「ですから今私が知らせに来たのです!」

谷口に返す言葉はなかった。

「総理」

「なんだ野口」

「防衛出動です」

「なんだって?」

「だから!」

野口は声を荒げて言った。

「防衛出動です、お願いします!事態は緊迫しています!」

「しかし・・・再来月には衆議院選挙があるんだぞ、そんな中で防衛出動なんて・・・」

「何言ってるんですか?」

野口は谷口の声をかきけした。

「国家のピンチに選挙がどうのこうの言ってる場合ですか!?国家を守らないと選挙もクソもないんですよ!」

「の、野口・・・」

谷口は口をつぐんだ。

「わ、わかった、今すぐ大臣を召集しよう」


「このままでは建設中の関西国際空港にも影響が出る、今すぐにも食い止める事が必要です、総理、ご決断を」

運輸大臣は告げた。

「仕方あるまい」



「航空自衛隊に防衛出動を命ずる」



「ギータ・ストリード・ペトラ、15歳、おそらくF117を拿捕したのはこいつです」

CIAの諜報員、ジョンソンは長官に告げた。

「15歳だと?まだ子供じゃないか」

「間違いありません、15歳です」

「少年兵を使ってるのか、南極帝国は」

「経歴を見ますとただの少年兵じゃないことは明確です」

「どういうことだね?」

「彼は7歳で航空学校に”首席”で入学しています、その後飛び級し10歳で卒業しその後、軍に入っています」

「つまり天性のパイロットと言うことかな?」

「そうですね、まだ南極王国だった頃に王国軍のF16で200時間以上の飛行経験があります」

「そんなものがなぜ帝国に?」

「どうやら軍に不満を持っていたようです」

「なるほど」

「証拠に去年のクーデターにも参加しています」

「そんな強者が我々の敵に回ったと言うことか・・・」

「この戦争・・・かなり厳しいものになります」

「わかった、大統領に伝えてくる」


「そうか・・・」

大統領、P.S.ワカサは厳しい決断を強いられていた。

「つまり、発足したばかりだが、帝国は強い、と言うことか」

「その通りです、大統領」

「クソ・・・」

「大統領・・・」

「クソ!我々の撒いた種だ!やるぞ!」

「わかりました」

CIA長官が去った執務室で大統領はタバコを吸いそれが燃え尽きると電話を取った。

「ロシア大統領府に繋げろ、あいつだけには繋げたくなかったがやむをえん」


ジリリリリリリ

「もしもし」

ロシア連邦初代大統領、クラスタ・ヤコブレフは電話を取った。

「もしもし、私が誰かわかるかね?」

通訳越しに聞こえるその声はワカサのものだった。

「なんだ、ワカサ大統領か」

「俺はあんたに頼み事なんてしたくはないんだ」

「それはこっちもだ」

「だがこのままではこっちもそっちも終わる」

「どう言うことだ?」

「南極だよ」

「あれはお前らの問題だろ?」

「我々が負けたとして、そのあとあいつらが引き下がるか?」

「・・・」

「あんたらも巻き込まれるぞ」

「ったく、自分のケツぐらい自分で拭けや」

「協力してくれるのか?」

「そうでもしないとどうしようもないだろうが」

「ありがとう、ありがとう」

「その代わり俺らの敵対は一旦チャラだ、いいな?」

「わかった」


「ロシアに連絡を取った」

「そうですか・・・」

国防長官はロシア軍と調整を取り始めた。

しかしすでに遅かった。



大西洋 赤道から北に1200km


南極帝国軍の空母、「クリム」は北に15ノットで進んでいた

甲板の上には艦載機、PG-1993タイプBが30機ほど載せられていた。

「ギータ、いつでも行けるか?」

「はい・・・余裕です・・・」

「よし、では祖国のためしっかり働いてこい!」

「行ってきます・・・」

カタパルトが作動しプシューという音と共にPG-1993のABに点火する。最大推力でPG-1993はクリムを飛び立った。

同刻、クリム級二番艦「ストラージャ」から空中給油機PG-12が飛び立った。PG-1993とPG-12はサウスカロライナ州西200km地点で会合し補給をした。

PG-1993 計4機は海面すれすれを這うように飛ぶ。

翼下には500ポンドクラスター爆弾が4発、短距離空対空ミサイルが4本吊り下げられていた。

胴体下には増槽が取り付けられていた。

小型なPG-1993の最大積載量だ。

後ろからはPG-12が追ってくる。

PG-12は空中給油機だが空対地誘導ミサイルを搭載できる。

ニューヨーク市まであと50kmほどの場所でPG-12はミサイルを放った。計4発のミサイルは大西洋すれすれを飛び陸の直前で浮き上がった。

そしてマンハッタンのビル群に・・・飛び込まなかった。

直前で別の飛翔体と衝突したのだ。

「!?」

飛翔体の正体はサイドワインダー。

米軍の赤外線誘導ミサイルだ。しかし残り3発ある。

だが2発はハドソン川に落下した。残り1発は・・・。

ビル群を直撃した。


「全航空自衛隊員に告ぐ、防衛出動を命じる」

「!?」

状況を知らせれていなかった鷲尾は乗機のなかで驚きつつ、これがとんでもない事態であることを悟った。

「長田!行くぞ!」

「ツー!」

F-15のアフターバーナーが火を吹きフルパワーで加速、小松基地を飛び立った。


「原田さん!墜としましょう!」

「ああ」

原田は国際緊急周波数でアンノンに呼び掛けた。

『防衛出動が発された。速やかに領域からでなければ撃墜する』

するとPG-1993は左旋回し神戸市の方へ向かう。

原田は二番機の小池に叫んだ。

「おい!コイツ神戸にいくかも知れん!」

「とにかく市街地に近づけないようにしないと!」

凄まじいGがかかる中、立体的な急旋回をするPG-1993

それに食らいつくF-15J

空中でもつれたまま機体は神戸上空へ向かう。

伊丹空港を離陸したB747とニアミスしつつ原田はトリガーを押す。

「フォックス・スリー!」

短距離ミサイルの発射コールだ。


マスコミは大騒ぎだった。

ついに日本が戦争に巻き込まれたと、防衛出動が出されたと、そしてこれが大きな戦争になるとも感じられた。


「南極紛争」と名付けられたこの紛争が紛争どころですまなくなるのはまだ先のことである。

はじめまして、Isです。

この作品は私が小学生だった頃の構想をアノードさんと練り直して作った物の序章です。

今後も私とアノードさんの共同でこのシリーズを書きますので是非ご覧ください。

あともしかしたら転載するかも知れないので転載先は公式Twitterに貼ります。

是非この戦争を感じて下さい。



どうも、皆様はじめまして、アノードです。

今年の3月、Isさんに突然お願いされて書くことになった南極紛争。忙しかった関連でクオリティーが低いかも知れませんがいかがでしたか?

厳しい評価で構わないので何か評価してくれたら幸いです。

ちなみに私は文章力があまりありません。

読みにくい場所がありましたらご指摘下さい。


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