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  作者: 空想
23/26

EP2-CP23 お風呂+



更新遅くなってすいませんm(__)m


 ふ〜ふふ〜ふ♪


 キッチンの奥の廊下の方から、シャワーの音と共に、下手なのか上手いのか、なんとも微妙な鼻歌が聞こえてくる。

 それは類にとっては、不快でたまらなかった。なので、テレビをつけ、その大きい音量でごまかす。

 しばらくして、シャワーの音が止んだ。だが、鼻歌はまだ止む気配はない。


「ううっ。苦痛だ」


 頭を抱えている類の側に、ひかるがいつの間にか腰を下ろしていた。


「い、いつの間に……」


「……」


 しばらく光の顔を見たあとに、類はまた頭を抱えた。


「眠れん……」


「え?」


 ボソっと言ったためか、類にははっきりとは聞こえなかったらしい。


「……」


「あのー……なんなんですか?聞こえないんだけど」


 鼻歌のせいで不機嫌になった顔を上げ、軽く怒鳴った。


「うるさい……歌が」


 そんなことまったく気にせず、またさっきと同じようにボソっと呟いた。


「はー、そんなこと――」



 ギャャアァァァァーーーー



どこか鈍った叫び声が風呂場から響き渡ってきた。もちろん、その声の主が雪ということは言うまでもない。


「どうしたー?」


 のんびりと風呂場に到着した類が、ドアを開けながら、まったく心配などしていませんよ的な声で問う。

 さすがの類も一瞬硬直した。それには2つの理由があった。

 まず一つは、急いで隠したであろう、きれいに巻かれていないバスタオルの下にある胸。

 まさかとは思ったが……ない。まったくない。タオルの上からでも見て取れる。ここまでないと可愛そうに思えてしまう程だった。

 まぁそれは、ほんの一瞬の話で……

 問題は、浴槽で顔を赤くして、目を丸くするまなぶである。


「い、いや違うです。そういうつもりではなく、そもそも僕はそのようなことに興味はないというか……いや、そういう意味じゃないんですよ。そのー、なんというか、もう知ってるっていうか……」


「それってどういう意味?」


 俯いて顔は見えないが、絶対に怒っていることは明らかだった。特に、『もう知ってる』という部分に激怒しているようだ。


「い、いや、もう知ってるというのは、生物学的にということであって、けしてそういうわけでは……」


 そのまま俯いた状態で、バスタオルをしっかりと巻きなおし、学に向かってゆっくりと足を運ぶ。

その一歩一歩が重い。なにかわからない異様な圧が学にし掛かってくる。


「おい、一旦引くぞ。ここにいたら俺らまで巻き添えを食らう」


 類が光の耳元で囁いた。

 それはまじ、つまり本気だった。類は本気でこの場を立ち去ろうとしているのだ。

 雪が学のいる浴槽の前で止まった。それと同時に、出来るだけ逃げようと、浴槽の端の端まで体が吸い寄せられていく。

 そして、俯いていた顔を学のほうに、ギロッと変え、鬼のような形相ぎょうそうで学を睨みつけると、指を鳴らし、右腕を後ろに引いた。と同時に、類たちは部屋から速やかに非難し、そっと、ドアを閉めた……



 パリンッ



 ガラスが砕け散る音と共に、学の悲鳴が風呂場に響いた。


最後まで読んでくれてありがとうございます^0^

遅くなってすいませんでした。(しかも短くて;;)

けど、更新スピードの回復はまだだと思うので

3月ぐらいまでは不定期更新だと思いますが、これからも『類』をよろしくお願いします。

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