恐怖
※ホラー回です。
鬱要素を盛り込んでます。
トラウマになるような話になっていればと思います。
心臓の弱いかたは少しだけご注意下さい。
「さて…流石に正面玄関とか生徒玄関からは無理だよな~」
ショウがボヤく。
そんな感じの会話だった。
つい数十分前のこと。
「それなら、隠し玄関になってる洞穴から
入れば良い。直接、地下に行けるし、10年以上
使って無いらしい。俺の知り合いの案内人も呼べる。正直、これ以外には道は無いと思う。」
ルガが提案し、それが採用されて洞穴に入っていった。
そこまでは良かった。問題はそのあとだ。
歯車が狂いだして、今後あのようになったのは。
「ひょぇ~と。どうもぉ。ミリムと申しますぅ~。いや~今日も2月入ってからも寒いですねぇ~。いやぁ~私は秋の方が好きなんですがねぇ~。ふひょほほほほほほぉ~~~。ひょぇ~と。ミリムン、お化けとかはホントに…」
「お前、いつまで喋るんだよ。…ったくよぉ。
俺、イドウ。頼むからアクセント間違えるのは
止めてくれ。「ド」の字で強めるからな。」
…………………………………なんだコイツら(byショウ)。
タガー持ってる小太りのミリムとか言う男と
銃剣(銃の先に刃物を付けたもの)を持ってる
オールバックのイドウとか言う男。
…………………………………こんなのに案内されるのか。
なんか気が進まない。
所持装備を整理する。
俺が刀(とはいえ、刃に重金属を混ぜたもの)、
ショウがセイブザクイーン(聖剣)と魔法、
ルガが大剣、ルイスが大鎌であと二人は省略。
ここはイドウを最後尾、ミリムを最前線に…
「ミリムン怖いの嫌ぁ~いぃ~。だから後ろの方だすぅ~」
「俺は最前列な!撃ち抜いてやるぜ!」
…………………………………。
「ねぇ…私と二人で最後尾でこの二人見張ろ。
もうホントに心配なんだけど…」
「ルイス…正直、彼奴ら見捨てた方が良い」
「それ、超共感する。まぁ…無理だけどね。
道とか全然分かんないし。」
仕方ない。これはホントに仕方ない。
さて…洞穴に入って少し経った所で梯を降りた所、その先にドアがあり、その中に入った。
コンクリートで固められた人二人がギリギリ並べる程度の幅の壁。
檻で区切られた物置部屋。
数十mに一ヶ所しかない灯りがこの場所の重々しさを表している。
「意外と順調だな」
「意外とは何だにょ~っ!ミリムンがいれば
この程度楽勝…」
ガタッ‼
「ひょぇ!」
「み、み、み、みみみみみ…ミリムここここここここここここここここここここここここここここ怖くないもんんん~っ!」
…ただ、木材が倒れただけだが。
「はぁ………」
後方からため息。
「チッ………」
後方の同じ位置から舌打ちが聞こえる。
「ルイス…この場でマジギレは止めてくれ…」
誰かがボソッと呟いた。
「みみみみみ(ry)み、ミリムン、こんなのぉへ、平気だm」
「静かに!」
空気の振動が耳を貫く。
ルガが何か気づいた。
いや、その「何か」というのは分かってる。
………何かいる。
『ねちょ…ねちょ…クチャクチャ………』
『ジュュッーー…びちゃびちゃびちゃっ………』
…………………………………。
何かが喰われている音だろうか。
血の臭いもする。
『ドサッ』
…………………………………。
『キぃぃぃぃぃ………ガシャっっン!パラパラパラ…………………………………』
『ギィィィ………ガシャ!ガシャン…!』
『ペチャッ………ペチャッ………』
そこの曲がり角に………。
「%#¥$=$$-#@&=[(#¥|@=#+***」
「ヒッ!」
ルイスが思わず声をあげる。
言葉とは程遠い呻き声。
これは…………………………………。
「オナ………ガ……………ヘ……………………タ……………………」
とてつもない異臭を放ち、大量の血を流し、
体を引きずるように移動しているそれは…………
皮膚の概念をかき消し、辛うじて皮膚が残ってる場所は腫瘍のような物が体外に出てきていて
その不気味な腫瘍は何故かは誰にもわからないが
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
人の顔の形をしていた。
しかも一つではなく首、肩、腕、足、背中、腰、
額、脳天…………………………………。
全身に無数の顔があった。
ある顔はここからでもカビのような色に染まり、
空気に同化していく息を吐き、
ある顔は口からここが地獄であることを暗示させる滝のような量で口から血を吐き、
あるものは不自然な位白い目をむき出しにし、
ある顔は顔全てがドス黒く、位置としては目と鼻になる穴からウジ虫がウジャウジャと沸きだし、
ある顔は肉のようなものを頬張っている。
そして、次々に新しい顔が生まれてくる。
「オ…エラ………ウマ…………………………………」
「ひょ、ひょ、ひょぃぃぇぇ~‼
み、み、みみみ、ミリムン、死にたくない‼」
ミリムが後方に逃げ出そうとする。
が、人生そんなに甘くないということを
既に痛感させらている。
さっきからルイスが背中をこちらに預ける形で
退き、全身がガクガクと震え、息が荒かった。
つまり………。
「ひょひょひょひょぇぇぇぇぇ‼」
大抵の方が理解できると思う。
「オイ、イドウ!逃げ道は?」
「そんなのねぇよ」
即答。
「オナカヘッタ」
「オナカヘッタ」
「オナカヘッタ」
「オナカヘッタ」
「オナカヘッタ」
顔一つ一つが欲望を丸出しにし、
呻き声をあげている。
『ギロッッッッッッッッッッッッッッッッッ!』
先ほどまで目の無かった顔も含め、
全ての目がこちらに視線を送っている。
「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」「ニンゲン」
「「「ウマソウダッッ………!」」」
「ぐるぅああああああああああああ!!!」
「どけ」
一気に接近してくる。
衝撃波で穴だらけに………いや、無理だ。
間合いが無さすぎる。
振っても手遅れだ。
しかも、掌に触れたものが溶けている。
つまり、物理は効かない。
だが、打開策がない訳ではない。
人二人が並べる程度の幅だ。
「アレイアード!」
青い閃光が空中で駆け抜ける。
顔の集合体が避けようとする………が、
「あああああああああああああああああ!??」
貫通。
簡単に避けられると思うな。
「ゴミめ」
「後ろのは撒く。このゴミは飛び越えておけ。
死にたいなら別だが………」
さっさと先にいく。
「グルルルぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」
死に物狂いでゴミが追いかけてくる。
だいたい、25m位差があるか。
ミリムが遅いせいでルイスと後方支援に
当たる羽目になったが。
目の前に金属製のドアがある。
「そこのドアの中に入れば、4/5は終わりだ‼早く開けろ‼」
最初にルガが辿り着く。
ドアノブを捻る。
『ガチャッ』
……………………………………………………………………。
「…………………………………はぁ!?ふざけんな…」
「オイ、どうした?」
「開かねぇ。嘘だと思うならやってみろ」
「どれどれ…」
『ガチャッ』
…………………………………。
「オイ、どけぇぇぇ!!!!!」
イドウが叫ぶ。
『ガチャッ』
「いや、無理だろ」
ショウがボヤく。
だが、しかし。
『ポチッ』
プシュウウウウウウウウウウウ。
「よし。開いた」
「マジか…………………………………」
「勘だけどな」
隠しスイッチでもあったらしい。
「早く入れ!」
次々に入っていき俺も入ってドアを閉めようとする…が。
『ドテッ』
鈍い音が聞こえた。
来た道を見る。
丸い物体が道の真ん中にある。
ミリムが転んだ。
「は、早く!」
ショウに急かされて起き上がり、走り始めるが
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!?」
ゴミに追い付かれて右手首の辺りを一つの顔が
噛みついている。
「ぬぅぅぅ…アタァァァ!」
執念と言うべきか。
自らの肘より先をタガーで切り取り、
腕を捨ててその場から逃れる。
『ギィィィ…ガシャン』
一安心と言った所だ。
その後、一度休憩して先に進んでいた頃。
遂に恐れていた時間が動き出す。
ここまで酷い事になるとは知らず。
「き、気分が優れないぃ~」
ミリムが体調不良を訴えた。
「大丈夫?ちょっと休もうか」
ルイスが提案する。
「分カッタァ~。ソウスルゥ~」
「「「「「?」」」」」
全員が違和感を感じた。
試しに…
「お前、記憶とかは大丈夫か?」
適当に個人的な事を聞いてみる。
ミリムの口が動く。
空気の振動が鼓膜に響いて、脳に伝わる。
その内容は………衝撃かつ予想通りだった。
「あはははははははははははははははははは。
僕は忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない覚えている‼
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない君って誰なの?
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない忘れてない
忘れてない忘れてない忘れてない
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い?
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖くない
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い楽しい
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い腹減った
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ?
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタハラヘッタ
ハラヘッタハラヘッタハラヘッタ人間殺したい」
ドス黒い液体が体からどろどろと流れだし、
角が生え、体が3倍位になっていく。
「…………………………………これは」
「ヤバいな…………………………………」
「多分だけど…………………………………」
「て言うかホントにシュナの…………………………………」
「予想通りだったな」
「死ニヤガレ!!!食イ殺シテヤルワ!!!」
鬼と化した奴は人間ではない。
感情などは無く本能が"それ"を動かす。
そして、終わらない殺戮を生む。
「感染した…………………………………」
「ミリムが鬼に…………………………………。何で!?」
ルイスの疑問に答える。
「多分だけど、本体の血液型によって容姿が
変わるんだろうな。さっきの檻にも二種類いた。
そのうちの一つが………」
俺の考えを短く説明する。
「これだ」
この学校…いや、施設は人間を利用している。
奴のせいだろうか。
灯りが遮られて全てが見えなかった。
どうでしたか?
今回は結構長いと思いますが。
次回は…鬱要素は若干消える…かもしれません。
最後まで読んで頂き有難うございました。
よろしければ、感想、評価のご記入も
宜しくお願いいたします。
皆さん!今日和!ルイスだよ!
勝手にギルティレポートのどうでも良い設定を教えるよ☆
…………………………………まぁ、今日は作者さんに少しだけインタビューするだけなんだけどねー。
ル「作者さーん!どうして名前が厨二病な感じなんですか?」
俺「酷いな(笑)。中学の時の名残ですよ」
ル「私が初登場した時の後書きになんかキーマンになるって書いてあったのですが、どういう意味ですか?てか何時ですか?」
俺「今はまだ伏線はないよー。けど、全て終わるまでを
四つに分けたときの二ヶ所でめちゃくちゃ目立つ(予定)だお」
ル「どうして(シュナ曰く)ゴミが発生するようになったのですか?そういうウイルスがいたのですか?」
俺「秘密です(ニッコリ)いずれ、分かりますよ。
ていうかもうヒント出てますよ」
ル「では、ショウって最初からあんな感じだったのですか?」
俺「最初は超秀才真面目君にしようとしたケド、
話がこじれるのでボツ。残念だねー(σ≧▽≦)σ
でも、金持ちってのは変わってないよ」
ル「シュナが笑わない理由とは?」
俺「あはははははははははははははははははは」
ル「物語の終わりはどうなるのですか?」
俺「ご想像にお任せします」
ル「投稿ペースが遅くないですか?」
俺「もう十話書き終わるよ」
ル「言い方を変えます。何で6月は8話のみなんですか?」
俺氏「お時間となりましたー‼またお会いしましょう‼
σ(≧ω≦*)アディオス!」
ル「ふざけるなあああああああ!なんなんだよこのコーナー!?作者やる気あr(ry」