決意
遅くなって本当にすいません!
今回は少し短いです。
「俺は...俺は...」
それは、人生の絶頂に立ち、何不自由無い日々を過ごす中、たった一つの出来事で
地に墜ちた英雄のように見えた。
「この手で...内地の糞共から...俺らの村を...日々を守るために...殺すことも覚悟して...
あれだけ憎んで...あれだけ恨んで...あれだけ...「普通」の生活が戻ってくるのを待ち望んだのに...
それで...これって...。もう、終わりかな...。俺にはもう、何も出来ない...」
涙とかは無かったが、必死に振り絞ってポツリ、ポツリと呟くように話してる。
それだけ、昔の日々を望んでいたのだろう。
「なぁ...これから俺はどうすればいい?俺に出来る事って...何も」
「じゃあ.....」
言葉を遮る。風とかそういう目に見えないものすらも切り捨てるこのように。鋭く。
「そうやって何も出来ないとか言って逃げて、死ぬ?」
睨むようにルガがこっちを見る。
お前に何が分かると言いたいようにも見えた。
「まだ、何も始まって無い。今は別の道を探すしかない。だから、一つ提案がある。」
少し間をおく。これがここにきた最大の理由だ。
「俺らは今から奴隷狩りを行っている機関に乗り込み、潰す。
ただ、目的としてはそこに今、ナギも捕らえられているから救出して、出来れば潰す。
もし、潰せればここの奴隷狩りの被害も幾分か減るはずだ。
つまり、お前への提案というのは...」
「ついてこい...と?」
「選べ。」
沈黙。
それもそうだ。
迷う部分があるのだろう。
その中身は多分...。
「俺がいない間、奴隷狩りの被害が出てしまうと...」
そんな具合だろう。
「だから、少し考えさせ...」
「そんな必要はない」
声の主の方に振り向く。
「長老...。」
ついさっきまでショウとルイスの説得を受けていたからか少し疲れているようにも見える。
「何かを得るには何かを捨てるしかない。この現状を変えたいならお前が変われ。
変わる為にはこの村の防衛という考えを捨てろ。だから行け!お前にそれ以外の選択肢があると思うな!」
「あぁ...あぁ!それしかねぇな...。もう本当に...死ぬ前にそれをやるしかねぇな...」
目に光が戻った。
「じゃあー行こうぜー。移動ぐらいならできるっしょ」
ショウがぼやく。
...いつものように左手をポケットに突っ込んでやや下を向いて歩いた。
さて..........どう行動するか...。
ただただ、考えていた。
勝負所はここからだから。
最後まで読んでいただき有難うございます。
遅くなって本当にすいません!
勉学と部活の両立をしてたらこうなって、しかも、書き途中に間違えてタグを閉じてしまって
書き直しに。
これ、辛かったです。
次回はホラー回になることを願います(笑)
最後に!
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そして、次回以降も宜しくお願い致します!