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ギルティレポート   作者: 闇影
第一章
5/9

反逆

ギルティレポートを開いていただき

有難うございます。

読み終えましたら、お願いがあります!

今後の質を上げるために、

皆さんに未知の体験をしていただくために、

評価、感想の記入をよろしくお願いいたします!

次にやることは決まっている。

ナギを助ける。

連れ去られた理由は人体実験以外考えられない。

だが、問題点がある。

場所だ。

どこに連れ去られたのか。

検討は付くが、絶対的な自信はない。

方法を考えなくては………。

もしかしたら、実験台などに使われる可能性が

あるから急がないといけない。

考え続ける。


しかし、その日は何も出来なかった。




ー四日後ー

『ppppp…』

メールだ。

開いてみる。

ぎょっとした。

ナギからだった。

あいつ、スマホ持っていたのか。

いや、確か…何かポケットに四角いのが入っていた。

急いで読んでみる。

『大丈夫。無事だよ。証明写真転送しとくね。

何か、3日後に鉤鱗村って所を滅ぼすって。

で、そこで捕まえた人と私を実験台に使うって。

あと、今どこにいるか全くわからない。

どこかの地下だと思うけど………』

少しだけ、希望が見えた。

次に証明写真………。

『自撮りピース☆』

すげぇな。本当に。

やらされてたら顔がひきつってしまうから

これは証明になっている。

笑ってないけど。

また、一文届く。

『本当は怖くてしょうがない。

正直、まだやり残したことは大量にある。

だから………。』

俺はこんな言葉をナギから初めて聞いた。

『お願い。助けて…』

こんな事を思う程、追い詰められているのか…。

「上等」

それだけを送る。

多言は無用。

実行するだけだから。

俺らの学校に対する反逆が始まる。



あのあとショウにメールしたら

『一旦、公園に来て。メールの発信源特定するから』

と返信があり、行ってみたら

そこから40秒位の家に着いた。

中に入る。

「よぉ。元気?」

誰かいる………。

ショウが気軽に話しかけていることから大丈夫な奴なのだろう。

「ショウこそ。今日どうしたのー?」

茶髪にふわふわファーつきのカーキのモッズコートと

白主体の赤の柄入りのTシャツに

ショートパンツの女子が喋る。

「あと、そっちの君は………あ!」

何か気づいたらしい。

「うちの学校のチートの人だぁ!」

「チートの人ってどういうこと?」

ショウ…。

何でお前がルイスの言った『チート』ってワードに食いついた…。

「定期テスト1位、身体力テスト全種目1位、

球技大会最優秀賞、百人一首大会最優秀賞、

体育祭全種目歴代記録更新、

年間告白された回数一位、

学校内イケメンランキング第一位…等々。

数々の学校内における記録を総ナメにしてきた

マジでイカれてるチート中学生ってこの人だよ!」

凄い言われようだな……………。

別にチートと呼ばれたくてやってる訳ではない。

自由にやりたいようにやってる。

それだけだ。

しかし、俺からすれば…

「そんなの余裕だろ」

いや、マジで。

「ブツブツ…」

ショウがキモくなってる…。

「お前か…。お前がいるせいで俺は、俺は…」

「定期テスト万年二位じゃねぇか!?

ふざけるなあああああああ!?」

ショウ発狂。しかし……………。

「黙れ」

「うるさい」

トラースキックからの肘鉄………。

ショウ、死亡。

多分後で誰かこいつを慰めてくれんだろ。



「ねぇ………」

メールの発信源の特定をしてもらってる最中、

ルイスが話しかけてくる。

「私、ルイスっていうんだけど、

君って……………シュナで合ってるよね」

「正解」

「よろしくね☆」

「ん」

少し間があって

「ショウ…全然起きないね…」

ルイスがどうでも良いような話題を引っ張り出してくる。

「ん」

「私もトラースキックにすればよかったなー」

「ダメだろ…」

「そだね。アハハッ」

ルイスって楽観的だと思う。

肘鉄痛そうだけど。

「君って本当に無口だね。

ぶっちゃけ笑ったことある?」

「無い」

即答。

本当だ。

笑えない。

「人生笑っていかなきゃダメだよー」

「ん」

「そうそう、このメールを送り主のナギって子は

どんな子なの?」

「………」

ルイスって良く喋るな。

肘鉄痛そうだけど。

「あー。話したく無いなら別に良いよ」

何か察した風に返事が帰ってくる。

「いや、話しとく。

元々、万能な奴でさ………。

いつも笑ってて、人生で一度も泣いたことの無い奴だった。

妬まれることもあったけど明るい奴だった。

一回、いじめがあったケド、それでも泣かなかった。

で、中学受験して寮生活。

でも、向こうの中学で奴隷化されてストレスと恐怖で声が出なくなった。

それでも、魔界が学校と組んで異界を滅ぼそうと

してるって知った時、すぐに脱走して、俺に教えてくれた。

けれど、今回は死ぬかもしれない。

弱音なんて絶対吐かない奴だったけど、

今、本当に苦しんでて………」

息を吸う。

言葉を吐く。

「心の底から、助けたいと思う」




話終えたが、内容が重かった。

言葉が出ない。やっぱり話すべきでは無か…

「あの…さ」

ルイスが口を開く。

「その子、凄いね。私じゃあ…無理かな。

だって、勇気出して脱走したんでしょ?

私じゃあ、無理だよ。

…ねぇ、私もナギのこと助けたいなぁ…。

会ってみたいかな…。

それに、そんな凄いのに死んでほしくないよ」

ルイスが顔を上げる。

天を仰いでる。

「辛いよ。だからこそ、私も助けたい」

それはとても光輝いていて、俺には眩しすぎた。

読んでいただき有難うございます。

ルイスが出てきましたね。

今後のストーリーで最もスポットを

当てられる彼女ですが、

本当はもっと後に登場の予定でしたが変更した

キャラです。

ちなみに次回、また一人増えます(笑)


次回以降もよろしくお願いいたします。

評価、感想の記入も是非ともよろしくお願いいたします。

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