脱出
さて、脱出作戦でも考えたいが…。
正直、疑問がある。
この部屋にいる人数を数えると…
ひぃ、ふぅ、みぃ…………………………………。
みぃ…………………………………?
なんで三人いるんだ?
この部屋は普段外から鍵を開けられない
意味不明な空き部屋。
そこに俺とナギともう一人。
そいつの方を見る。
………知らねぇな。こいつ。
ここにいるということは同じ学校
であるということだ。
なのに知らない。
まぁ、わざわざ他人と関わりを持とうとか
思わないけど。
デニムジャケットに濃い灰色のTシャツに
ジーンズと言ったところか。
普通の黒髪。普通の男子。
ただ、なんとなく金持ちの匂いが(ry
まぁ、気にする必要はないから別に………
「少しよろしいでしょうか?」
金持ち確定。
「今、外はどうなっているのですか?」
こいつ………知らねぇのか…。
「集会の開始が遅いので、
御手洗いに行ってたところ、
穴に猫が入り込んだので
ついていったのですが…。
出てはいけない気がして、悩んでいたら…」
………いや、少女かよ。
中学生になって猫追いかけるって………。
というのはおいといてカクカクシカジカ…。
「………。私はショウというのですが貴方は?」
カクカクシカジカ…。
「わかりました。頼みがあるのですが…
私をこの死地から脱出するのを手伝って………」
「分かった」
即答。
「但し、敬語やめろ。めんどくさい」
………。なんかまた一人、気を配るのが増えた。
ここでは脱出計画を立てた事を割愛する。
ただ、ショウがめっちゃ喋っていたのは
分かっていただきたい。
まず、ここを抜けて反対の南校舎の
一階の窓をぶち壊し、外へ出る。
この学校はもう終わりだ。
どうせ、俺らが壊さなくても
あのハスキーデブ将校がここを焼き払うだろう。
そして、放火で逮捕。
という流れになると思った。
だから、壊して外へ出る。
途中にいる奴らは倒すしかない。
負傷しているナギを最優先にして逃げる。
という形だ。
『バンッ!』
ドアを開けて階段を上がる。
南校舎は二階を経由しなくてはならない。
そして、考えられるのが…
「待たんかい!奴隷ども!!!」
徘徊している雑魚。
その辺のガキが無駄に足掻いてるような感じだ。
本当に………くだらない。
『ザッ、シュパ、キーン』
持ってた刀で斬り刻む。
何故かは知らないけど刀を振った同時に衝撃波が
出て 、刃となって襲いかかる。
更に謎だが、人間を含む動物は切れずに吹っ飛び
それ以外の物はことごとく斬り捨てる。
「便利だな…」
そう、呟く。
正直に思った事を呟いただけだが。
更に走って南校舎二階へ着く。
雑魚が大体30。
前に進めば良いから潰すのは5~6程度。
神速という表現があってると思う。
一振りで倒す。
横薙ぎなら刃のリーチ分衝撃波が出る。
そして大太刀というのだから、勿論デカい。
だから、これは余裕に値しない。
階段に到達。
雑魚とお偉いさんが群がっている。
「避けて‼」
ショウが叫ぶ。
めんどくさいから結界を
上手く使って飛び上がる。
「ブリザード」
氷魔法………。
こいつ、魔法使えたのか…。
もう雑魚はいない。
ただただ、走る。
窓が迫る。出れる………!
『バリン!』
脱出成功。
あとは、意味もなくつけられている
ボロ門から出るだけ。
……………のはずだった。
ナギがいない。
後ろを振り向く。
デカい男に首を絞められて意識が無い。
男がニヤつく。
殴ろうとする………が、気づくのが遅かった。
あれは、飛行型偵察カメラか。
TVにあった。
それに捕まってナギを拐う。
そして、屋上のヘリで逃走する気か。
足掻こうとはした。
だけど、届かない。
男の高笑いが聞こえる。
無情にもヘリが離陸する。
瞬間、爆破音が耳を突き抜ける。
爆風に吹き飛ばされる。
また、救えなかった。
こうして、俺らの脱出は終わった。
我らがナギ様を拐うとは許せ(ry
次回、絶対助けるからな!(無理です)
今回はショウが出てきました。
今後のストーリー(特に中盤)に大きく
関わってくる(予定)です。
チッ…………………………………金持ちめ((
次回以降もよろしくお願いいたします。