奴隷狩り
『ガチャリ』
「………?」
今、帰ろうとして昇降口の
ドアに向かって歩いていて…
勝手に鍵が閉まった。
嫌な予感がする。
ドアノブに触れ、開けようとする。
『ガチャガチャ』
開かない。
ナギは困惑しているように見える。
他の箇所はどうなのか。
気になったから隣のドアに向かって歩いて…………。
「!?」
地面が揺れる。
『ドカーン』という感じだろうか。
耳を潰さんというような強烈な音。
瞬間、熱風が襲う。
同時に聞こえる醜いハスキーボイス。
「ここにいるガキ共!良く聞け!
貴様らはこの場で我が国に身を捧げ、
祖国のために神龍国という名の
敵地へ乗り込み、祖国のために戦う兵器となったのだ。
おとなしく捕まるが良い!」
奴隷狩りだ。
この国は今、戦争をしていて、
その兵を大人から学生まで徴兵していた。
逆らうことは出来ない。
奴隷として戦場でこき使われる。
その奴隷を徴兵する奴隷狩りが始まった。
「ギャー‼?」
「に、逃げろぉぉ!」
飛び交う悲鳴。
「抵抗する奴隷はぶち殺せ!」
ハスキーボイスの将校が叫ぶ。
王国兵が銃を構える。
「放て!」
撃ち抜かれる。
生々しい匂いと共に血が宙を舞う。
『びちゃびちゃッ』
血が飛び散り、肉が転がり、目玉が剥き出しになり、
首が飛んでくる。
奴らには腐って見えるのだろう。
ナギの腕を掴む。
この学校の一部の生徒は魔法が使える。
その一人が………言うまでもない。
札を取り出す。
少し特殊だが、これを使うと…
結界を張れる。
爆破移動(いわゆる瞬間移動)が出来る。
はっきり言って使いたくなかったが仕方ない。
「…………ッ!」
静かに消えた。
殺戮は終わらない。
ここからでももがく声が聞こえる。
今、別の教室で様子を見ている。
外の方へ意識を向けると、
足音が聞こえる。
昇降口へ走っている。
地獄とはこういうことなのだろう。
次々と捕まり、もしくは撃ち抜かれてく。
いずれにしろ待っているのは
「死」ただひとつ。
だが、正直冷静でいれた。
今までも過去に色々あったからなのか。
それとも、何かの予兆か。
とにかく、脱出しなければならない。
だが、希望は見出だせていなかった。
首が痛む。
ハイ。
急展開~。
いきなり殺戮が………。
でも、これはCEROで言ったら余裕のA((
次回もよろしくお願いいたします。