不運
めんどくさいやり取りを終え、
ナギのおばあさんに事情を話し、
着替えてもらっているその間………。
今、地下倉庫にいる。
そこにある紙にこう書かれている。
『勇気あるものよ。
時は来たり。
悪を闇で滅ぼし、光を得、死の螺旋を薙ぎ払え』
正直、「悪」とは何か良くわからない。
闇とは何か。
それで光を得れるのか…。
ただ、時は満ちてるのだと思う。
ナギの言ってる事が本当なら
死の螺旋は動いている。
何かの力が走っているような感じがする。
電流が走っている見たいに。
家の地下倉庫には何故か
刀が箱に入っている。
大太刀という表現の方が
良いかもしれない。
何が起こるかはわからない。
もしものためにもこれは必要だ。
歩を進める。
また、風が吹く。
後にこれがなければ死んでいたと
本気で思うことになるとは
現時点では思いもしなかった。
余裕で遅刻した………。
40分以上遅れてついた。
「田舎なのが原因か………」
途中雪が巨大な壁を作り、
道を塞ぎ、回り道をし………
そこもまた、塞がれていた。
この時の絶望感は壮絶なものだった
ということだけはわかって欲しい。
ナギは白の少し薄そうなコートに
黒い裾の広い七分丈の革製(?)のズボン
(どっちともラインとかの飾りあり)に
腕輪をしている。
※………俺がプレゼントしたやつ。
俺は、青のパーカーに黒のTシャツ、
黒い裾の狭いズボン。
正直、これ以外の服は乾いてなかった。
しかも、コートもクリーニングに
出してしまったのでクソ寒い。
しかも遅刻。
ついてない。
怒られるの確定。
そう思いながらも中に入っていくのだった。
ナメクジ色の空気が漂う。
(トントン)
「ん?」
ナギに肩を叩かれた。
スマホの画面を見せていた。
「………」
やはり、異変に気づいたらしい。
40分遅刻しているのに
何も始まってない。
全校生徒全員いると思うが、
何も始まってない。
学校でやっているのだが、
体育館とかではなく
少し他校より広い昇降口。
理解が出来ない。
昇降口でやる目的が。
いつの間にか5分位待ったが何も起こらない。
「帰るか」
ここで立ち尽くしても無駄だから
ナギにそう伝え帰ろうとした。
歩き出す。
何も知らずに。
俺達は…………………………………
地獄を見る。
今回は短めになってるかと。
はっきり言ってこれ読まなくても
次回にはついていけます(オイ
冗談ですけどね。
次回、超急展開(の予定)。
次回もよろしくお願いいたします。