おおかみさんと赤ずきんちゃんの日常?
この前の続き、
そんなに間空いてないけどね!
最後まで頑張って読んでください!
さあさあそんなわけで!やってきましたみんなの街!こっちは見てるだけしかできないけど、ここの人たちはみんな面白いからねえ。
「あら、おかえりなさい。赤ずきん、おおかみさん、それと...クマさん?」
「え、ちょっと待っ.......」
「ただいま!お母さん!」
「いや、だから.......!」
「はい。ただいま、おばさん。」
「2人ともわざとかい⁉︎」
「「え?なんのこと?」」
わーお、綺麗にハモっちゃってー。仲良いなこのやろう。しかしクマさん若干涙目だよ?いいのカナ?クマさん着ぐるみ入ってるからわかりにくいけど女の子だよ?
それ知ってるくせにおおかみさんはひどいなぁ、ひどいなぁ。大事ではないけど2回言いました!え?なんでかって?そういう気分どったからだよ?
おっとそうこうしてるうちに3人、と言うより2人とクマさんは仲直りしたようだね。
ちくしょう。もう少しクマさんのかわいい姿を見ておきたかったのにー。
ま、仲直りしたならいっか。
「もう、2人ともひどいじゃないか!」
「ごめんごめん。でも、何かおばさんに言いたかったんじゃないのか?」
おっと、そうだった。私も忘れていたよ。
「だっておばさん、私の姿と名前が一致していないみたいだったろう?もう何年も同じ街に住んでるのに.......ひどいじゃないかっ。」
きゅぅぅぅん
なんて効果音が付きそうなぐらいみんなの顔が赤くなっていってるよ。あ、みんなってのはもちろん赤ずきんちゃんのお母さんもだよ?つまり赤ずきん(母)も分かってやっていたってことだろね。策士だね。
まーでも、分かるよぅ!このかわいい顔はなんとしてでも見てみたいよね!
「大丈夫よ。今のはちょっと........そう!ちょっとあなたの頭の上を蝶々さんが飛んでてね?それが気になってしまったのよ!」
言い訳が乙女チック!
「言い訳が乙女チック!」
おおかみさんも私と同じ気持ちだったみたいだね。し、しかも、蝶々さんってさんって。マジ笑えるわー。でも、お母さんも赤ずきんちゃんと姉妹と言っても通るぐらいには可愛いんだよねー。この世界どうなってんのよ。あ、それを見ていくのが私の仕事だったわ。職務怠慢はいかんですよ。いやいや忘れてただけですよ。もっと悪い。はいそうでした。
「蝶々さん?あはは、おばさんそんな年じゃな.....い、でしょぉう?」
おっと。語尾が変な感じになっちまってるよ、おおかみさん?まあそれもそのはず。なんたっておばさん、笑顔だけど引きつってるし、なんかすげえ殺気放ってるんですよねー。
「おおかみちゃぁん?女性に年齢の話をしちゃいけませんってあなたが小さい頃からずっと言ってきたわよねえ?」
おおかみさん大慌て。
「い、いや、そそ、それはそのぅ、こ言葉のあやと言いますかなんと言いますか........。」
へー。冷や汗って視認できるぐらい出ることもあるんだねー。大発見じゃ!
「問答無用!」
轟!と放たれた赤ずきん(母)の渾身の右ストレートがおおかみさんの男の子なのに可愛いらしいと評判の整った顔を襲う!
「うわぁぁぁぁぁあああ?」
「なにっ⁉︎」
しかしその拳がおおかみさんの(以下略)を捉えることはなかった!何者かが赤ずきん(母)の拳を止めたのだ!
「お、お前は赤ずきん!」
おおかみさんが驚きで声を上げる。若干声が裏返ってて空気が台無しになりかけた!
「お母さん!いくらあれでも私の未来の旦那さんなんだから傷つけちゃダメだよ!」
「っ!し、仕方、ないわね。」
「え、ちょっと待って。僕、まだそんなこと言ってないんですケド?」
空気が段々バトルモードから日常系に戻っていく。ちなみに私の口調も解説モードからいつもの感じに戻る。え?戻らない方がいいと思うって言われてもねぇ。無理!うん無理!
「えー!なんでですかぁ⁉︎しましょうよ、結婚!そして私からの1000%を超えるもんのすごいラブを受け取ってくださいよ!」
赤ずきんちゃん詰め寄る、詰め寄る、詰め寄る、詰め寄る.......。おおかみさん下がる、下がる、下がる、下がる、下がる........。
またこのパターンかよ!どこまで行くんだーい!
「クマさん!クマさん、ちょっと!助けてくれよ!クマさん!クマ......あれ?」
おおかみさん残念でしたねー。クマさんならバトルパートに入ったときにめんどくさくなって帰っちゃったよ?
「ちょ、え、マジ⁉︎いぃやぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎」
おおかみさんの逃げる!
「行かせません!次は逃がしませんよ!」
しかし回り込まれた!逃げられない!
ちなみに今ので分かったかもだけど、さっきおおかみさんが森の中にいた理由はこれだったんですねー。
「お、おばさん!ちょっと止めてくださいよ!あなたの娘でしょ⁉︎」
「おおかみちゃんがうちの子になってくれるのはなかなか嬉しいことねえ。」
赤ずきん(母)ほっぺに手を添えうっとり表情。恋愛的意味は含まれてないだろうけどね。
「親公認かよ⁉︎」
「そうですよ、おおかみさん!私の旦那さんになってください!」
赤ずきんちゃんにじり寄る。おおかみさん冷や汗止まんない。え、マジこれ止まりそうにねえや。水分なくなるんじゃないカナ?
「今はダメだろ!」
しーん、へいしーん。みんなも一緒に!
しーん、しーん、しーん。しーんが段々とゲシュタルト崩壊してきちゃったよ。まあ私のせいですが!
「え、え、あ、え?おおおおおおかみさん!今はってことはいつかは、ってことですか⁉︎」
わー、赤ずきんちゃん目ぇキラッキラしてるよ。どんだけおおかみさんのこと好きなの。
「あ。」
おおかみさん、気づいたっぽい。ねぇそんなことよりさあ、赤ずきんちゃんがおおかみさんの名前めっちゃ噛んでたのは新鮮で面白かったなー。新鮮って言っても魚とかの鮮度のほうじゃないからね!
「ち、ちが、ちが、違うんだぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」
「あ、待ってくださーい!2人の未来についてもっと話しましょぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎‼︎」
どびゅーんって走っていっちゃいましたよ。
まあその内帰ってくるだろうけどね。
1人になった赤ずきん(母)はといえば、
「若いっていいわねえ.......。さて、と私は夕ご飯の準備でもしてましょうか。私と赤ずきんと(捕縛されてくるであろう)おおかみさんの分だから、白ご飯はこれぐらいで.......。」
なんて感じで2人が帰ってくるのをいつも通りの感じで待つのでした。
これからもこんな感じでチョビチョビ進めていこうと思います。
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