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第6話 ~料理の難しさ~

短くてすいませんorz

蓮だ。すべての始まりは家でのローラの一言だった。


「私も料理を作ってみたいんだけど」


今考えればこれは何かが起こるフラグだったに違いない。だが俺はこれからの俺とアリスの負担を考えて、ローラにも料理が作れればどれだけ楽になるかと思い、あっさりOKしてしまった。


「じゃあ簡単なチャーハンとかからやってみるか?」


「出来れば私一人でやりたいから蓮は横から口出ししてくれるだけでいいわ」


「お前初めてだろ?レシピは?」

「グ〇ったから大丈夫よ」


「そうか。食材は…あるな。じゃあ見ててやるから作ってみろ」


俺がそう言うと同時にローラは肉を小さく切り始めた。切り終わったらネギとニラを細かくきざみ始めた。


「何だよ。慣れてんのか?」


「……………」


「おい聞いてんの「ちょっと話しかけないで!」……悪い」


………だいぶテンパってるな。ちょっと心配になってきた。


「アリスー!ちょっと来てくれー!」


「どうしたの?蓮」


「何か俺だけじゃ心配だからお前もローラのこと見てくれ」


「わかったよ」


これで万全だな。たぶんほとんどの事に対応できるはずだ。

そんなうちにローラはネギとニラを切り終えて、肉を炒めようとしていた。


………なんか油多くね?


「油は少なくていいんだよ」


ナイスだアリス!


「え?焦げちゃうじゃない!たくさん入れても大丈夫よ!」


そう言ってローラは油を大量に入れていく。


「おい!入れすぎだろ!油が水溜まりみたいになってるぞ!」


「問題ないわよ!黙って見てなさい!」


何でお前が上の立場なんだよ!と突っ込む前にローラは肉を投入………


「投げ入れてんじゃねえよアッツ!!」


肉を投げ入れたせいで溜まっていた油がはねた。


「おいアリス!この金髪バカをどうにかしてくれ!」


「無理だよ蓮!もうローラは誰にも止められない!アツッ!」


油がバチバチはねる。


「大丈夫かアリス!………クソッ!おいローラ!もう暴走はやめろ!」


「アハハハハハハ!たのしーーーー!!!」


「ダメだコイツ………早く何とかしないと…」


つづいてローラがニラとネギを投げ入れる。フライパンの中にはほとんど入らず、周囲にぶちまけられる。


「もうやめてくれ!これ以上キッチンを荒らさないでくれよ!!」


「何言ってんのよ!お楽しみはこれからよ!」


「確か今は料理中だよね!?お楽しみって何なのさ!」


遂にアリスまで突っ込みに回る。


「もうダメなのよ!もう誰にも私を止めることなんて出来ない!」


そう言ってアリスは炊飯器からご飯をとりだそうとして………固まった。何だ?何が起こったんだ?


「ご飯が…無い……だと……?」


こ、これはチャンスだ!だがキッチンには油がはねまくって俺らは中に入れない!


「こうなったら魔術で!」


「ダメだ!魔術なんて使ったらキッチンが使えなくなっちまう!ここが使えなくなったら俺らに残された道は餓死しかない!」


「そんな………じゃあどうすればいいの?」


その時、ローラが動き出した。ん?手になんか持っているぞ?………あれは……………米、だと?


「あるじゃないのお米が!これを入れて…」


「や、やめろ!そいつは炊けてもないし、それ以前にといでもない!そいつはまだ食えないぞ!」


「米は米でしょ!そーれ!」


「ギャァァァアアア!」


ローラが米を投げ入れる。バラバラに散らばる。……いやフライパンの中でなんか米がバチバチ音が鳴ってるんですですけど!?


「もう十分だろ!満足したんならすぐに火を止めろ!」


「無理よ!近寄ったら油で火傷しちゃうでしょ!」


「全部お前のせいじゃねーか!………っておい!なんか煙が出てるぞ!」


「お肉が焦げてるんだよ!早く火をとめて、ローラ!」


「イヤだ……私はまだ死にたくない………」


「仕方無い……おい、よく聞けローラ!このままだとみんな死んじまう!だが、お前が火を止めれば助かる命が増えるんだ!だから頼むローラ!火を止めるんだ!」


「火を止めてこの家を救った英雄になるんだよローラ!」


「蓮………アリス…………わかったわ。私が!ローラ・ディアスが!この火を止める!止めて、この家を救う!」


そう言ってローラは超高温の油の雨の中に突っ込んだ。そして、ローラは手を伸ばし、コンロのスイッチを、切った。








火を止めた後、ローラはその場に倒れた。


「「ローラ!」」


俺らはローラの元へ駆け寄る。


「おい!しっかりしろ!ローラ!」


「蓮……………あのね……」


「何だ?ローラ……」


「私が死んだらさ…………」


「何いってるのさローラ!」


「いいの……蓮、頼まれてくれる?」


「何だ?言ってみろ……」










「私の部屋にあるDVD、ツ〇ヤに返しといて」








「…………ふざけんなァァァアア!誰のためにこんな茶番に付き合ったと思ってやがる!最後くらい感動の場面にしろよ!見ろ!この悲惨なキッチンを!一体誰のせいでこんなことになった!誰の暴走でこんなことになったと思ってやがる!全部テメェのせい…………………って寝てんじゃネェェェェェェエエエエエ!!!!!」


「………蓮、もうローラはキッチンに二度と入れないようにしよう」


「………そうだな」




ちなみに、ローラが作ったチャーハンは真っ黒に焦げてダークマターと化していたため、無かったことにして処分されたという………

作「はい!というわけで第6話でした!」

蓮「お前、暴走したな」

作「そうだね、今回のは結構ヤバイね」

アリス(以下『ア』)「結局キッチンはローラが掃除してたよね」

蓮「まあ当たり前だけどな」

作「二人ともお疲れさまです」蓮「今度温哉の家でローラの手料理作らせようぜ」

ア「あ、それいい案だね」

作「二人とも黒いよ!?………それでは今回はこの辺で。また第7話でお会いしましょう!」蓮ア「フフフフフ…………」

作「二人とも落ち着いて!!」


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