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第5話 ~ごめんなさい脇役~

どーも、蓮だ。俺は今、学校にいる。今日は年に一度の身体検査の日らしい。


「今日は身体検査の終わった人から帰っていいわよ〜」


担任の由希がクラスの奴らに向かって言う。


「さっさと終わらせてどっか遊びいこうぜ!」


温哉が言う。


「じゃあ早く行こうぜ」


俺はそう言っていつものメンバーと、体育館に向かった。







体育館では、身長・体重・座高・視力・握力を計る。


俺の身長は175センチで、体重は58キロ、座高は86センチだった。何かアリスたち女子組は体重を見て落ち込んでいた。


「また身長で蓮に負けた…」


隣で温哉がうなだれているがどうでもいい。さっさと次に行く。


視力はいつも通り問題なし。


「次は握力か…」


「蓮の得意分野だね」


「お前もだろ」


俺と拓哉は武術をやってるため、ある程度体は強い。


「じゃあ僕から…………まあまあかな…」


拓哉の握力は左右共に56キロだった。


「次は俺か………………こんなもんか」


「「「「「「……………………」」」」」」


何だよ。何唖然としてんだよ。


「蓮……すごすぎだよ」


アリスが言う。俺の握力は右が68キロ、左が65キロだった。


「そうか?こんなもんだろ」


他の奴らの視線を背に受けて、俺は校庭へと向かった。







校庭では50メートル走、1500メートル走、反復横跳びを計測する。


「よっしゃ拓哉、勝負しようぜ!」


「いいね、手加減はなしだよ」


そう言って俺と拓哉はスタートラインに並ぶ。


「よーい」


パァァァン!!


スタートの合図と共に俺と拓哉は飛び出す。隣を見てる余裕はない。全速力で走りきる。



「……斎藤が5秒6!浅川が5秒7!」


「俺の先勝だな」


「……まだ次があるよ」


まずは俺の勝ち。……って言うか何だ毎回。お前らは俺を人外を見るような目でみるな。


「蓮…………貴方ホントに人間ですの?」


「どういう意味だよ!」


「あんた化け物じゃないの?」


「言いたい放題言うな!」


「蓮、順番だよ」


「………あぁぁぁぁぁあ!!煮え切らない!なんかイライラする!」


その後、1500メートル走で拓哉に惨敗した………



「アンタは結局その程度なのね」


「どっちなんだよ!俺は人外なのか?凡人なのか?」


「ちょっとうっさいわよ!耳元で大声出さないで!」


「突っ込み否定ですか!?ボケだけじゃ成り立たねーぞ!」


「大丈夫よ、拓哉が代わりにやってくれるわよ」


「ここでまさかの僕に無茶ぶりですか…」




そんなこんなで身体検査は終わった……………


















「よーし、遊ぶか!」


「ちょっと待て温哉。とりあえず飯にしようぜ」


「そうだな、そういえば昼飯食ってなかったな」


「どんだけ楽しみにしてたんだよ」


「だってお前!こんなたくさんの女の子と遊ぶなんてお前!そんな素敵イベント滅多にな「ドオォォォォォン!!」ゲフゥ!!」


とりあえず腹に膝打ち。やっぱなんか温哉と話してるとムカつくな。まあほかの奴らが笑ってるしいいか。


「ファミレスでいいか?」


「いいよ」


アリスが答える。


「じゃあ行くか」


俺たちはファミレスへと向かった。










「いらっしゃいませー!何名様で……す…………か…?」


なぜか店員の顔がひきつっている。ああ、こいつのせいか。


「あー、お騒がせしてすいません。六人でお願いします」


「え?七人じゃ……」


「あ、六人と一つで」


「かしこまりましたー。席が離れてしまいますがよろしいでしょうか?」


「別にいいです」


席は俺、アリス、明日香の組と拓哉、莉子、ローラ、温哉の組に別れた。


「そういえばもうすぐ体育祭ですわね」


突然明日香が言い出した。


「あー、もうそんな時期か」


俺らの学校の体育祭は5月に行われる。競技もそこら辺の学校とは違い、生徒がやりたい競技をアンケートをとって、その中から生徒会が決めるらしい。


「体育祭ってどんなことやるの?」


「俺らも今年が初参加だけど、去年は確か、借り物競争から始まって騎馬戦やら障害物競争やらたくさんあったらしいぞ。しかもその内容も悲惨だったらしい。そのせいで外部の人がたくさん見に来るって聞いている」


「なんか楽しそうだね」


「今年は我が田島家が全面協力しますわ。なので、去年とは比べ物にならない派手さになるでしょうね」



へー。まあ派手になるならいっか。


「お待たせ致しました。カレーでございます」


ちょうど話がきれた時に店員がやって来た。何やらニヤニヤしているが気にせずに食べる。………ん?何か変じゃね?これ……


「ってかれーーーー!!いやシャレじゃないから!何これマジで辛い!」


涙目で店員を見ると、爆笑して帰っていった。いやアンタ何してんだよ!


「アリスに明日香。お前ら何かしたか?」


二人とも目に涙を浮かべながら首を横に振る。


「あの店員の独断かよォォオオ!」


「すいません。他のお客様のご迷惑となるので店内ではお静かにお願いします」


「……すいませんでした」
















「じゃあどこに行こうか……………って蓮?どうした?死人のような目をして」


「拓哉……聞かないでくれ」


俺は完全に元気をなくした。口の中がまだピリピリする…


「とりあえずカラオケ行こうぜ!」


この温哉の提案でカラオケに行くことになった。








『ジャーンケーンポン!!』


じゃんけんの結果、莉子、明日香、温哉、俺、アリス、ローラ、拓哉の順番で回すことになった。


「まずはあたしからだね!」


そう言って莉子が歌う。……普通にうまい。


「次は私ですわね」


次に明日香が歌う。………演歌?何故に演歌?いやうまいけど!うまいけれども!ほらみんな作り笑いしてんじゃねーか!お嬢様はみんな演歌を歌うのか!?


「……次は俺だな!」


なんか無かったことになって温哉が歌う。………ちょっと待て!これは酷い!酷すぎる!お前この曲のどこも音程合ってねーよ!ジャイ〇ンよりも酷い!


『…………………』


みんな絶句じゃねーか!これユー〇ューブにあったら叩かれまくりだろ!この曲のアーティストに謝れ!



「…………完璧!蓮!この俺を越えられるか!」


こいつ………いやもういいや。少なくともこいつにだけは負ける気がしない。とりあえず、曲を入れて歌う。歌ってる最中は他の人を見なかったため反応は分からない。歌い終わった後、みんなの方を見る。…………あれ?何絶句してんの?まさか温哉と同レベルなのか?


「うますぎだよ!蓮!ハードル上げないでよ!」


「そうか?俺的には温哉と同レベルじゃなくてよかった」


「もう………どうしよう…」


そう言ってアリスが歌う。………俺たちはまた絶句。


「……どうだった?」


アリスが恥ずかしそうに俺たちに聞く。


「いや……………普通にうまい」


「そう?よかった〜!」


結局その後俺とアリスが交互に歌い、時には二人で歌わされた。正直しんどい以外の何でもなかった。何でアリスは楽しそうなんだよ!つーか俺らだけ歌ってていいのかお前ら。ローラと拓哉は一回も歌ってないじゃねーか!


「どーせ僕らは脇役だし…」


「私なんて最近ほとんど出番無いし…」


おい作者!もっとみんなを出せ!






今日も俺らは平和だった…………


作「はい!第5話どうでしたか?」

蓮「初めて突っ込みを否定されたぞ」

作「ドンマイ。突っ込みはそういうことも考慮していかないとね」

蓮「個人的に後一人くらい突っ込みがほしいな」

作「個人的にはキャラが増えすぎると空気キャラが増えるから無理かな」

蓮「お前はホントに個人的だな!だいたい今回の話でももう回せてなかっただろ!」

作「お、素晴らしい突っ込み!よっ!突っ込み王!

蓮「嬉しくねーよ!」

作「それではまた第6話で会いましょう!」

蓮「ハァ………」

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