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第3話 ~パーティー~

ちーす、蓮だ。取りあえず学校が終わったから家に帰ろうと思ったんだが、


「転校生歓迎パーティーしようぜ!」


とか温哉が言ってきた。


「どこで?」


「そりゃー、お前の家に決ま「だが断るゥゥゥウウ!」ゴハァ!!」


いや無理に決まってんだろ。俺の家部屋が一個吹っ飛んだし。


「あ、それ良いかも」


「いや良いかもじゃなくて「じゃあ後で蓮の家に集合ってことで!」ふざけんなァァァアア!それにうちには食べ物はないぞ!」


「あら、じゃあ私が用意して差し上げますわ」


「そういう問題じゃねえよ!」





…という流れで、何か皆家に来ることになった。


「パーティーの何がダメなの?楽しそうでいいじゃん」


「そうよ。何をそんなに怒ってんのよ」


アリスとローラが不思議そうに俺に聞く。


「どっかの金髪バカ女がぶっ飛ばした部屋を見られたらお前らの事がバレちまうからだろうが」


「う゛……そんなこともあったようななかったような…」


「昨日の事だろうが!…まぁいい。ローラは明日香の家に行って食材をとってこい。アリスは俺と家で料理を作るぞ」


「了解だよ」


「え?私、明日香の家なんて知らないけど…」


「ああ、大丈夫だ。だってあれだから」


そう言って俺が指差した先にあった建物は、めちゃめちゃデカい屋敷。


「…あれ?」


「あれ」


「行きは大丈夫でも帰ってこれないかも…」


「じゃあ明日香と一緒に来ればいい」


「わかったわ」


「それから、絶対にアイツらをあの部屋に入れないように」


「了解!」


そう言って俺はローラと別れた。


「じゃあ俺らもさっさと帰って料理しますか!」


「何だかんだ言ってやる気なんだね」


「まあな。楽しもうぜ!」


「そうだね!」


















「「「お邪魔しまーす」」」


拓哉と温哉、莉子が来たみたいだな。ちなみにローラと明日香はすでに来ている。


「いらっしゃい。料理はもう少しだからその辺でくつろいどけ。それと、絶対にこの部屋から出るな」


「え〜何でだよ蓮の部屋に入れてくれよ」


「もう料理できたからさっさと始めるぞ」


「早っ」


俺とアリスは料理を並べていく。その数に他の奴らは唖然としている。


「「「「「……………………」」」」」


「どうしたお前ら?」


「…いや、料理多すぎない?つーかお前一人で全部作ったの?」

と温哉が聞く。


「こんなもんだろ。それと、アリスにも手伝ってもらった」


実際、アリスがいなかったらこの半分も作れなかっただろう。アリスはめちゃくちゃ料理が上手だった。味見もしたが、その辺の店よりは数倍も美味かった。


「まあとりあえず、乾杯しようか。じゃあ蓮の一言で」


「俺かよ!……コホン、えー、では転校してきたアリスとローラを祝って…乾杯!!!」


『かんぱーい!!!』


その後俺たちは大量の料理を食べたり、くだらない話などをして盛り上がった。



そしてその後、事件は起こった。







「蓮くんトイレどこ?」


「ああ、そこの廊下の左奥の扉だ」


俺らはこの時完全に油断していた。



「キャアアアアアアアアア!!!」


トイレに行ったはずの莉子の悲鳴が聞こえる。俺らはすぐに莉子のところへ向かう。


「どうした!」


「蓮くん……泥棒に荒らされてるよ…」


そう言って莉子が指差したのは俺の部屋だった。



「………しまったァァァァアアアア!!!!」


ヤバい。バレた。油断したな…言い訳を考えないと…


「ひどいですわね…物がほとんどなくなってますわ」


言い訳を…


「というか蓮、これ本当に泥棒なのか?また何かやらかしたのか?」


言いわ「何か魔法で部屋をぶっ飛ばしたみたい「ゴチャゴチャうるせえェェェェエエエ!!」ヘグゥ!?」


こっちは必死で言い訳を考えてんだよ!オメーら少し黙ってろ!


「「「「言い訳?」」」」


「…………あ」


ミスった。アリスとローラに助けを求めるため二人を見る。…ちょっと待て。おいローラなに笑い堪えてやがる。元はと言えばテメーのせいだろ。それと温哉はいつ復活したんだよ!


「説明…してくれるよね?」


「いやちょっと「してくれるよね?」…はい」


拓哉の眼力に屈した。















「…という訳なんだよ」


俺の代わりにアリスが説明してくれた。最初は皆唖然としていたが、アリスが手のひらに炎をともす魔術を見せたおかげで信じたようだ。………つーか俺の時もそれでよかっただろ!


「スゲーなそれ!俺にも使えんのか?」


「無理だよ。こっちの人間は魔力を持ってないからね」


「へー、ところでローラって可愛いな」


「我、サラマンダーと契約し、炎を操る。温哉(変態)の顔に展開、焼きつくせ!」


「ギャァァァアアア!熱い!死ぬゥゥゥウウ!!」


「いっぺん死んどけ!変態!」


…今のは温哉が悪いな。他のヤツらは笑って見ている。つーかローラ、恐すぎだな。


「どうでもいいけど温哉の顔溶けるんじゃね?」


「大丈夫よ、最大限まで出力を下げたから」


「そういう問題じゃないと思うけど…」



そうこうしているうちに夜の11時近くになった。



「じゃあ、私たちは帰りますわ」


「おう、気をつけて帰れよ」


「「「「お邪魔しましたー」」」」


と皆が帰っていった。


すると拓哉が思い出したように戻ってきて、


「蓮、明日の仕事は市長の護衛だ。時間は9時から11時まで」


「珍しいな、二人なんて。そんなに大変なのか?」


「最近、市長を狙う奴らが増えてきてるらしくてね。明日の夜に攻めてくるって情報が流れてるみたいだね」


「りょーかい。じゃーな」


「ああ、おやすみ」


そう言って拓哉は帰っていった。


「仕事ってなーに?」


「ああ、アリス達にはまだ言ってなかったな。この町には4人、武術に秀でた人間がいて、それぞれ柔術、槍術、剣術、弓術を得意とするんだ。で、そいつらは仕事としてこの町の護衛とかをしなきゃならない。それをこなすと金がもらえる。普通は一人でどうにかなるんだが、今回みたいに二人なんて珍しいパターンだな」


「ということは、蓮もそのうちの一人ってことなの?」


「まあそうなるな。ちなみに俺は剣術、拓哉は柔術だな」


「でも全然強そうに見えないわね」


「余計なお世話だ!お前らもう遅いから寝ろ。二階の空いてる部屋を使え」


「ねえ」


「何だ?アリス」


「私たちも行っていい?」


「……………はい?」


「人数は多い方がいいでしょ?大丈夫だよ、足手まといにはならないから」


「いやそういう問題じゃなくて…」


「それに、蓮が戦ってるところ見てみたいし…」


「ん?何か言ったか?」


「な、何でもないよ」


「?…まあいいや、じゃあ魔術見られたらどうすんの?」


「記憶を消せばいいのよ」


「……………ローラさん今なんと?」


「だーかーらー、魔術を見た記憶を消せばいいのよ」


「そんなことできんなら拓哉達の時に言えよ!」


「だって面白そうだし」


「ふざけんなァァァアア!」


「で、結局行っていいの?」


「…明日拓哉に聞いてみる」



突っ込み疲れた俺は二階に行き、新しい俺の部屋で意識を手放した。


作「第3話、どうだったでしょうか?」

蓮「俺の突っ込みの辛さが尋常じゃねーよ」

作「まあ主人公だし?」

蓮「関係ねーよ!」

作「あれですよ。次回は戦闘シーン突入ですからね、突っ込みも減ると思いますけど」

蓮「絶対減らないだろ…それと戦闘の方がめんどくせーよ!」

作「ゴチャゴチャうるせーよ!」

蓮「お前が振ってきたんだろうが!」

作「では、第4話で会いましょう!」

蓮「こいつマジでウゼェェェエ!!」

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