リアス過去編4
リアス過去編の時系列は逆です
1話
3370年前
青黒い肌の人型の魔物は、下級の虎の魔物と静かに対峙している。
「ゴミガ」
そう、青黒い肌の人型の魔物は言い
スッと右腕に力を込めながら引き、貫手のように放つ
瞬間光と共にーー
虎の魔物の頭が消失した。
「フン」
そうして青黒い肌の人型の魔物は空へと飛び立つ
眼下に川が見えたので、何気なく張り出した岩へと降り立った
そこへ、、、
「きゃあああああああ」
「エミリア!」
「嫌、誰か!お願い!」
そんな声が聞こえる
青黒い肌の人型の魔物は顔をそちらに向けると
産まれたての人型の魔物がとても小さな赤っぽいピンクの髪の人間を追いかけており、
「エミリア!エミリア!嫌っ!」
そう叫ぶのは大きな岩に足を挟まれて動けなくなった、赤っぽいピンクの髪の人間だった。
青黒い肌の人型の魔物は何故かその人間から目が離せない
そして、、、
ピッと左手の小指を振る
キンッ!
そんな音がして、次には、小さな人間を追いかけていた人型の魔物の胴体がズズッとズレて倒れた
小さな人間は何が起きたのかわからず
「え?な、何?」
「お、お母さん!お母さん!」
と叫ぶ
「ああ、エミリア、、、良かった、、、」
青黒い肌の人型の魔物はただ静かにその人間を見つめていた
2話
「エミリア!待っててね!この岩を今どかすから」
だが、押しても引いても、人間の足の上の岩は動きそうにない
青黒い肌の人型の魔物は、その様子を眺めていたが
ゆっくりと空を飛び、その人間と小さな人間の前に降り立った
「え?ま、魔物?え?嘘、、、そんな、、、だってさっき、、、」
「うわーん、お母さん!お母さん!」
「ウゴクナ」
そう言って、青黒い肌の人型の魔物は人間の足の上の岩を持ち上げた
「え?あ、あれ?な、なんで?」
そうして、人間は岩から抜け出し、
青黒い肌の人型の魔物の前に立った
「、、、あの」
「た、助けてくれてありがとうございました!」
「、、、」
青黒い肌の人型の魔物は何も言わず、静かにその人間を見つめていた
「そ、その、、、」
「わ、私の名前はミリア、この子は私の子供のエミリアです」
「貴方のお名前は?」
「ナイ」
「な、ないさんですか?」
「チガウ、ナイ」
「あ、えへへっ、そうなんですね!」
「アア」
そうして、青黒い肌の人型の魔物はまた静かに去ろうとすると、、、
「わ、私の村はこの近くなんです!」
「その、また、、、また来てください!」
そう声をかけられた
目をやると、確かに何か人里のようなものが見えた
「アア」
そうして青黒い肌の人型の魔物は飛び去った
3話
それから青黒い肌の人型の魔物一日の大半をあの人間が済む村が見える場所で過ごした
魔物の生涯は長い、青黒い肌の人型の魔物は何故自分がそんな事をしているのかわからなかった
ただ退屈だったからか、それとも、、、
そして、そんなある日
「お母さん!」
「エミリアは村の中で遊んでてねー」
「お母さん!いっぱい釣ってくるから!」
「はーい」
そうして、あの赤っぽいピンクの髪の人間が川へと近づいてくる
そして、、、
目が合ったーー
「あ、、、」
「あの時の!」
何故か青黒い肌の人型の魔物はその言葉を聞いて胸がポカポカしてきた
「ナンダ?」
「この前はありがとうございます、魔物さん」
「アア」
「これからここで釣りをするんです!一緒にやりますか?」
そう言われて青黒い肌の人型の魔物は、、、
「アア」
何故かそう答えた
そして、、、
「釣れませんねー魔物さん」
「アア」
「魔物さんはどの辺りに住んでるんですか?」
「ココダ」
「そうなんですねー」
「あ、今度はエミリアも連れてきますねー」
「あの子まだお礼を魔物さんに言えてませんし」
「ソウカ」
「そうだ!魔物さんどっちがたくさん釣れるか競争しましょう!」
「アア」
そして、、、
「ふっふっふー私の勝ちですね!」
「ソウダナ」
「じゃあ、勝った私から魔物さんにプレゼントです!」
そういって人間は魚を一匹渡してきた
「クワナイカライラン」
「え?魚がお嫌いなんですか?」
「チガウマモノハショクジハシナイ」
「へーそうなんですねー」
「じゃあ、、、変わりに、、、魔物さんには名前をプレゼントしちゃいます!」
「ナマエ?」
「はい!魔物さんの名前はーー」
「ーーリアス」
4話
1年後
「ツガイは居ないのか?」
そうリアスは尋ねる
「ツガイ?あ、ああ、夫か」
「えーとね、エミリアは私の姉の子供なの、、、」
「その、、、エミリアの両親はエミリアが産まれてすぐにその、、、魔物に」
「そうか」
リアスは何故か嬉しい気持ちになった
2年後
「いいエミリア?」
「もうこんな事はしないってお母さんと約束だよ?村の外は本当に危険なんだから!」
その日エミリアはこっそり川遊びをしようと村を抜け出していた
前日にリアスと共に行った川へまた行こうとして
すぐにリアスに見つかって連れ戻され、今に至るーー
「ご、ごめんなさい。」
「うん、じゃあはい」
そういってミリアは左手の小指を出す
それに合わせてエミリアもまた左手の小指を出し
絡める
「ゆーびきった」
それをリアスは静かに見つめていた
5年後
「リアスー!遊ぼー」
「あらあらエミリアったら」
「えへへーいいでしょお母さん」
「いつもありがうね、リアス」
「いや、いい」
「もう、いつもエミリアに甘いんだから」
「すまん」
「えへへっ冗談だよー、でも本当に、、、いつもありがとう」
「ああ」
「き、今日は実はプレゼントがあるの?」
「なんだ?また名前か?」
「名前は一回だけなの!」
「そうなのか」
「もうっ!はい、これ」
「なんだ?」
リアスの左手の薬指には藁で編んだのであろう指輪が嵌められていた
「えへへー私とお揃いなんだよ」
そういってミリアは左手の薬指に嵌められた小さな指輪を見せ、
満面の笑みでリアスを見つめていた
7年後
パンッ!
白い人型の魔物の頭が弾けるーー
そして、村の男はリアスに近づき、
「リアスさん!いつもすまねえな!」
「ああ」
「ほらこれ、持って行きなよ」
「すまんな」
「いいって事よ、今日もミリアの所へいくんだろ?これもついでに持っていってやってくれよ」
「ああ」
8年後
「ねえ、リアス」
「なんだ?」
「その、、、魔物と人間で子供って作れたりしないかな?」
「無理だな」
「そっか、、、」
「だが、、、我は、、、お前を」
「うん、私も」
「「愛してる」」
5話
その日はやけに空気が重たく感じられた
「なんだ?」
そうリアスは呟く
「いや、まさかな」
だが、かぶりをふって
「では、行くか」
そう、ミリアに言う
「うん、えへへっ」
なんて事のない、いつもの釣りである
「なんか、全然釣れないねー」
「フッそんな日ーー」
その時である
「ねえ?なんで人間といるの?」
いつのまにかリアスとミリアの目の前に
緑っぽい髪、体高は3mほど、まるでフレアスカートのような下半身の下から
何本も触手のようなものをウネウネと動かしながら立つ
一体の魔物が立っていた
リアスの全身が今まで感じた事のない恐怖に襲われ、、、
ダメだ勝てない、次元が違いすぎるーー
そう直感する
「な、、、なん、、、だ」
「ボク?シルオール」
「好奇のシルオール」
「ねえ君、なんで人間といるの?」
「ミ、ミリ、、、ア、に、逃げろ、、、」
そうリアスは声を絞り出す
そんな初めて見るリアスの様子にミリアは
「リアス!逃げて!」
そう言って、魔物に向かって石を投げたーー
そして、
「あ」
一本の触手がミリアの胸を貫いていた
「あ、、、あ、、、ミ、、ミリア」
「あ、死んじゃった」
シルオールはそういって無造作に触手をミリアから引き抜いた
ドサッ
ミリアは倒れ込む
「んー?君も向かってくるかい?」
リアスは恐怖か絶望かそれとも、喪失感か?
そこから一歩も、動く事ができなかった
6話
65年後
中級のワニ型の魔物とリアスが、戦っている
「しね、しね、しねえええええ!」
「ガアアアッ」
カッ!という光と共にリアスの右腕が中級の魔物を貫く
「ハッハァッ」
「よし!これで上級だな!」
「ようやくここまで、、、」
「だが、、、いや、、、奴は必ず殺す」
「待っていてくれミリア、我も直ぐに行く」
そして、、、
「あれ?久しぶりー?」
「また来たの?」
「リアスくんは本当に面白いね」
リアスの前には
緑っぽい髪、体高は3mほど、まるでフレアスカートのような下半身の下から
何本も触手のようなものをウネウネと動かしながら立つ、
シルオールが居た
「んー今日もやるかい?」
「黙れ、貴様は必ず殺す」
「今日で、最後だ」
「あははー初めての時はあんなに震えてたのに」
「今回はどれだーー」
言い切る前にリアスが仕掛ける!
右腕に全ての力を込め、右腕が光り輝く!
「しねえええええ!」
カンッ!
右腕の先はシルオールの胴体で止まっている
リアスは笑う
「フッ、、、やっと、、、」
「んー前よりは結構強くなったね!」
「前にも言ったけどさ、ボクらはこの程度じゃしなないよ?」
「じゃあ、またね!」
そう言った瞬間ーー
リアスの右半身が全て消し飛んだ
「ガッハァ!」
「くっ」
吹き飛ばされた衝撃でリアスは意識を失う
「ボクはえーと、、、10年、、、1000年?
まぁ、いいや、ここから居なくなるからさ、また会ったら遊んであげるよ」
そう言った瞬間、シルオールの姿はどこにもなかった
意識を失ったまま、リアスの消し飛んだ右半身の再生が始まる
「ハッ!」
意識を取り戻したリアスは辺りを見回す
そしてーー
「何故、我はまだ生きている?」
「ミリア、、、」
「ぐゔううぅ、、、うっ、うっ、、、」




