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迷子のおじさん  作者: イオン
9章 アンス変革期
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128/186

124話 魔玉槍の実戦投入


「今だ!投げろ!」


一般兵が、そう声をあげるーー



100本の槍が帝国恩寵士達に殺到する



「下がれ!絶対に当たるな!」


イーシキハイはそうキョーセイ王国の恩寵士に声をかける


イーシキハイ、フウマ、トーツは槍を見ながら少し下がる



ドンガッチンは咄嗟にガーベラと槍の間に入る


ただの投げ槍なら恩寵士は傷一つつかないはずなのに(・・・)




そしてーー


閃光の後に


ドドドンッ!ドンッ!ドドンッ!


戦場にはそんな音がなる



閃光に目が慣れたミリアが最初に見た光景はーー



胴体が不自然にちぎれ絶命したナジーム


右腕と、左脚を失い呆然とするガンテツ


そして、、、


右腕が半ばから千切れかけたドンガッチンと

左腕を失ったガーベラであった



う、うおおおおおおお!

そんな声が遠くから聞こえる、キョーセイ王国の一般兵達だ


帝国の一般兵はなにが起こったのかわからず困惑している



「ちっ流石バイタールだね、トーツはガンテツを仕留めよ!フウマはガーベラの牽制を!」


「ドンガッチンは私が足止めする!」


そう矢継ぎ早に指示を出したイーシキハイ


すぐさま、トーツ、フウマは動くーー



「ぬぅぅうん!」


ドンガッチンが、咆哮をあげ地面を叩く!


瞬間、地面が円状に100mほど隆起して、イーシキハイの一般兵とドンガッチンの間に岩壁ができる!


そして、、、


「随分と舐めた真似をしてくれたな、、、クソガキ共」


そう、イーシキハイを睨みながら告げる。




トーツは槍を生成しながら走るーー


ガンテツはトーツを視認し、すぐさま身体の硬質化を発動する!


閃光

ドンッ!


ドシュッ!


ガンテツの目に写るのは、トーツが両腕を突き出す様だった


片方の腕には魔玉槍

もう片方の腕には生成した槍


ガンテツの左腕は消失し、首にはトーツの槍が突き刺さっていた



「とったぁ!」


そうトーツは叫ぶ!


が、、、



ガンテツの目が動く


残った右脚に力を込め、槍が刺さった首を支点にトーツに向かって蹴りを放つ!


ガッ!ボギィ!


トーツの左腕が折れ、、、ガンテツの瞳は光を失う


「チッ」


トーツは舌打ちしつつ、折れた左腕を無造作に整形する




フウマは立て続けにナイフを生成しながらガーベラに向けて投げるーー


だが、、、


キンッ!キキンッ!


とナイフを身体で受けたのはドンガッチンだった


「ガーベラ!逃げよ!逃げて陛下に伝えよ!」


半ば放心状態だったガーベラはハッと意識を戻す


「しかし、、、」


「行け!!!」


そう言うと同時にドンガッチンは左脚で地面を叩く


ズゴォッ!


という音と共にガーベラの居た地面がどんどんと斜め上に伸びていく!



「ドンガッチン様!」


「行け!一般兵を逃がせ!」



ガーベラは一瞬躊躇ったものの地面の伸びるスピードに合わせて跳躍!


一気に一般兵の包囲も飛び越えて、帝国一般兵の元へ駆け抜けるーー


「帝国領土に向けて走りなさい!」


そう叫びながら、ガーベラは一路、トルカブトを目指す



「やれやれ、ガーベラは諦めるしか無いか」


「でも、お陰で簡単でしたよ?ドンガッチン殿」



そう言いながら、イーシキハイはドンガッチンの影を踏んでいたーー


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