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人柱  作者: ツヨシ
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「貴様あ、よ、よけいなことを。言ってはならぬことを。おのれ、呪ってやる。永遠に呪ってやるぞ!」

小さな体からとてつもない大きな声。

そして老人の目は、比喩ではなくまさに炎のように真っ赤になっていた。

立川の目の前が真っ白になった。


起きる。

外が少し騒がしい。

立川は起き上がり粗末な家を出た。

行ってみると赤いスポーツカーがあった。

中から若い男が引きずり出されている。

そのまま連れ去られていく。

立川は後を追った。

とても小さい神社の横の穴。

男は暴れわめいていたが、なすすべもなく穴に落とされた。

荷車で土が運ばれ、穴に男の頭上に落とされていく。

徐々に穴は埋まり、男の叫びも聞こえなくなった。

村長が言った。

「これでしばらくはこの村も安泰じゃ」

集まった村人たちがうなずき、そしてみなその場を離れた。

立川も家に向かった。そして家に着き、考えた。

定期的に外から生け贄として人柱が来る。

そして埋められる。

村長はこれで安泰だと言ったが、本当にそうなのだろうか。

そしてまた考えた。

自分はいつからこの村にいるのだろうか。

昔の記憶が全くない。

気づけばここにいた。

そして毎日何もせずに暮らしている。

全く何もだ。

いつも同じ服を着ているが、全然汚れない。

風呂にも入らず、食事すらしていないが、別に問題はない。

そしてたまに生け贄が来た時も、ただ見ているだけだ。

本当に生きているのかと思う。

そしてさらに考えた。

自分はいつまでここにいるのだろうかと。



       終

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