4
「貴様あ、よ、よけいなことを。言ってはならぬことを。おのれ、呪ってやる。永遠に呪ってやるぞ!」
小さな体からとてつもない大きな声。
そして老人の目は、比喩ではなくまさに炎のように真っ赤になっていた。
立川の目の前が真っ白になった。
起きる。
外が少し騒がしい。
立川は起き上がり粗末な家を出た。
行ってみると赤いスポーツカーがあった。
中から若い男が引きずり出されている。
そのまま連れ去られていく。
立川は後を追った。
とても小さい神社の横の穴。
男は暴れわめいていたが、なすすべもなく穴に落とされた。
荷車で土が運ばれ、穴に男の頭上に落とされていく。
徐々に穴は埋まり、男の叫びも聞こえなくなった。
村長が言った。
「これでしばらくはこの村も安泰じゃ」
集まった村人たちがうなずき、そしてみなその場を離れた。
立川も家に向かった。そして家に着き、考えた。
定期的に外から生け贄として人柱が来る。
そして埋められる。
村長はこれで安泰だと言ったが、本当にそうなのだろうか。
そしてまた考えた。
自分はいつからこの村にいるのだろうか。
昔の記憶が全くない。
気づけばここにいた。
そして毎日何もせずに暮らしている。
全く何もだ。
いつも同じ服を着ているが、全然汚れない。
風呂にも入らず、食事すらしていないが、別に問題はない。
そしてたまに生け贄が来た時も、ただ見ているだけだ。
本当に生きているのかと思う。
そしてさらに考えた。
自分はいつまでここにいるのだろうかと。
終




