表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人柱  作者: ツヨシ
3/4

3

ひときわ大きな家の前に着いた。

そこから小柄な老人が出てきた。

「これが今回のいけにえかね」

老人がそう言うと、男がうなずいた。

――いけにえ。何のことだ?

そのまま家の横に連れていかれた。

そこにはとても小さな神社のようなものがあった。

鳥居も人が通れないほどの大きさだ。

そして三十人ほど人も。

それを見て立川は思い出した。

この地に赴任してきたとき、図書館でここの歴史を調べた。

立川は出張の度にいつもそうするのだ。

何かの話のネタになるかもしれないと思って。

そして数枚の村の写真を見た。

四十年ほど前に、大規模な土砂崩れで一瞬にして埋まってしまった村。

その村の在りし日の姿を収めた写真だった。

そこにこの小さな神社のようなものが写っていたのだ。

写真の端に映る家も全く同じ家だ。

するとここは、壊滅する前の村だというのか。

「やれ」

老人がそう言うと、男が立川を引きずり始めた。

そして穴の前に連れていかれた。

人一人がぎりぎり入れるくらいの大きさの穴。

暗くて底が見えなくて、その深さはわからなかった。

「どうするんだ!」

立川が叫ぶと老人が言った。

「どうするって。わかりきったことじゃ。この村に災いが起こらぬよう、あんたには人柱になってもらうんじゃ」

――人柱?

この穴の中に人を入れて埋めるようだ。

もう四十年も前に、この村は滅んでしまったと言うのに。

立川は思わず叫んだ。

「おい、そんなこと無駄だ。この村は四十年も前に、土砂崩れで壊滅したんだ!」

それを聞いて老人と周りの村人に、明らかな動揺が走った。

ざわざわとざわめきが聞こえる。

すると老人が声を出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ