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=世界を知る  作者: 真知コまち


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№_09_悪因悪果

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊[おっさん]・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵[ボス]・・高見たかみ 夏樹なつき

 探偵[部下]・・杉木すぎき かえで

 依頼者・・しば 麗羅れいら


   椅子に腰掛ける、楓と悠。  

 _(〘しば〙)「どうぞ。粗茶ですけど…」

   テーブルに、ティーカップが三つ置かれる。

_(〘ゆう〙)「急に押し掛けたのにすいません」

_(〘かえで〙)「いただきま~す」

   ゴクゴク。

_(〘かえで〙)「苦~」

_(〘ゆう〙)「…薬だ」

 _(〘つよし〙)「臭っ!これ、お茶じゃねぇだろ?」

 _(〘しば〙)「す、すみません!普通のお茶は、置いてなくて…」

_(〘ゆう〙)「ハーブティー?みたいなやつだ」

 _(〘つよし〙)「ハーブの匂いじゃないだろ。これ!」

_(〘かえで〙)「ハーブとか、この部屋とか、こだわりが強いんだね?」

 _(〘しば〙)「いえいえ、普通ですよ。ふつうに”汚い部屋”ですよ…」

_(〘ゆう〙)「いやいや。全然、汚く無いですよ」

_(〘かえで〙)「悠の家は、ごみだらけだもんね」

_(〘ゆう〙)「そうそう。って、何で知ってるの⁈」

_(〘かえで〙)「身辺調査?だってボスが…」

_(〘ゆう〙)「家、特定されてたんだ…流石、有名な探偵事務所だね」

_(〘かえで〙)「そうでしょ!凄いんだよ」

 _(〘つよし〙)「褒めてねぇよ。嫌味だぞ」

_(〘ゆう〙)「・・・待ってください。楓さんが、調査で家に?」

_(〘かえで〙)「そうだよ」

_(〘ゆう〙)「何も触って無いよね?」

_(〘かえで〙)「それは…調査だからね!」

_(〘ゆう〙)「おい。何を壊した?」

_(〘かえで〙)「大丈夫。棚に飾ってあった人形の腕が、取れただけだよ」

_(〘ゆう〙)「楓!あれ、高かったんだよ‼」

   楓に掴み掛かる、悠。

_(〘かえで〙)「あはははは。ごめん、ごめん。ボスに頼んで、弁償してもらうから…」

_(〘ゆう〙)「あ~そうですね…そうしましょう、楓さん」

   悪いことを思いついた顔をする、悠。

_(〘かえで〙)かえででいい。年下だし”さん”は要らないよ」

_(〘ゆう〙)「あ~そうだよね」

 _(〘しば〙)「楓さんは、何歳いくつなんですか」

_(〘かえで〙)「”21”だよ」

 _(〘しば〙)「え!そ、そうなんですね…」

   中学生ぐらいの幼い見た目で、大人としては幼稚な言動を見せる、楓。

_(〘ゆう〙)「・・・年上だった」

_(〘かえで〙)「うん?何か言った?」

_(〘ゆう〙)「いえ!何でも無いです」

_(〘かえで〙)「敬語も、使わなくていいよ。僕より年上なんだからさ!」

_(〘ゆう〙)「い、一応、探偵としては先輩なので…」

   悠は、”年下だと明かしたら、面倒なことになる”と直感し、年齢のことは、黙っておくと決めた。


_(〘かえで〙)「じゃあ先輩として、悠に問題を出そう!」

_(〘ゆう〙)「はい?何ですか」

_(〘かえで〙)「今、おかしな事が起こっています。何でしょう?」

_(〘ゆう〙)「おかしな事?ですか…」

 _(〘しば〙)「私が、何か粗相を…」

_(〘ゆう〙)「いえいえ、お茶も美味しかったですし、違うと思い・・・」

_(〘ゆう〙)「あれ?守護霊つよしって、普通の人には見ないんじゃ?」

_(〘かえで〙)「どうだろう?剛は、実体を持つ能力だから、普通の人も見える幽霊なのかも?」 

 _(〘しば〙)「あの~何の話を?」

_(〘かえで〙)「もしかしたら、この人が”見える人”の可能性もあるよ!」

_(〘ゆう〙)「たしかに…」

 _(〘つよし〙)「回りくどい。幽霊が見える人間は、幽霊に何らかの干渉を受けたやつなんだろ?」

_(〘かえで〙)「な~んだ。知ってたんだ…」

 _(〘つよし〙)「悠は、あの化物に殴られた直後、俺が見える様になった。偶然にしては、タイミングが良すぎる」

_(〘ゆう〙)「なるほど…流石、おっさんだ。頭いいな」

 _(〘つよし〙)「おっさんなのは、関係ないだろ!」

_(〘ゆう〙)「そういえば…楓の守護霊を見ていない!」

_(〘かえで〙)「…僕()()、付いて居るんだよな~」

 _(〘つよし〙)「確かに、姿は見えないけど!もっと、気になる奴が居るだろ!」

_(〘ゆう〙)「もっと?誰?ボスのこと?」

 _(〘しば〙)「あの!さっきから、幽霊とか、化物とか、何なんですか!」

   突然、声を荒げ、感情を露にする、麗羅。

_(〘ゆう〙)「す、すみません。何でも…」

_(〘ゆう〙)「あ!この人か→」

   守護霊が付いていない依頼者に、今更気付く悠。   

 _(〘しば〙)「な、何なの!いきなり、指差さないでよ!」

_(〘かえで〙)「正解。でも、どこへ行ったのかな?守護霊」

   部屋いえの中を探すが、麗羅の守護霊の姿は、どこにも見当たらなかった…

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