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=世界を知る  作者: 真知コまち


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№_07_青息吐息

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 ボス・・高見たかみ 夏樹なつき

 部下・・杉木すぎき かえで

 依頼者・・しば 麗羅れいら


_(〘ゆう〙)「何が気にいらないの…名前?」

_(〘つよし〙)「気にいるわけないだろ!こんな名前」

_(〘ゆう〙)「なんで?かっこいいでしょ」

_(〘つよし〙)「ああ。かっこいい!」

_(〘ゆう〙)「じゃあ…何に怒ってるの?」

_(〘つよし〙)「…能力だよ」

_(〘ゆう〙)「能力?」

 _(〘たかみ〙)「あの~二人とも…↑」

  _(〘二人〙)「うん?」

 _(〘たかみ〙)「そろそろ、下ろしてあげたら↓」

  _(〘二人〙)「あ…」

   口から泡を吹き出し、気を失った楓を、慌てて地面に寝かせる。

_(〘ゆう〙)「し、死んだ⁉」

  パチッ。

  突然、目を開くと、飛び上がる様に立ち上がった、楓。

  _(〘かえで〙)「ボス。お帰り~」

 _(〘たかみ〙)「はい。ただいま」

_(〘ゆう〙)「ふー。生きてた~」

 _(〘かえで〙)「君、だれ?」

_(〘つよし〙)「あらら。記憶が飛んでるよ…」

 _(〘たかみ〙)「こちらは、新人の悠くんと守護霊の剛だそうです」

  _(〘かえで〙)「もう守護霊に、名前が付いているんだ。すごいね!」

_(〘ゆう〙)「⁇」

 _(〘たかみ〙)「あれ?聞いていませんでしたか」

_(〘つよし〙)「ああー、伝えてなかったな~」

_(〘ゆう〙)「何を?」

 _(〘たかみ〙)「名前付けは、失敗すると命を落とすことがあるんです」

_(〘ゆう〙)「はあ~聞いてないんですけど…」

   睨みつける悠と、そっぽを向く剛。

 _(〘たかみ〙)「引き換えに、成功すれば、付けた名前に関係する能力を手に入れる」

_(〘ゆう〙)「”剛の能力”って…」

 _(〘たかみ〙)「おそらく…”実体を持つ”だと思われます」

  _(〘かえで〙)「実体?なんか地味だね」

_(〘つよし〙)「そう。地味だろ…」

_(〘ゆう〙)「なんか・・・ごめん」

 _(〘たかみ〙)「でも、珍しい能力ですよ」

_(〘つよし〙)「珍しくても…」

 _(〘かえで〙)「能力として、弱いね!」

_(〘ゆう〙)「・・・」

   

 _(〘たかみ〙)「まあ、喧嘩はこれぐらいにして。皆さん、もうすぐ依頼者がお見えになりますよ。準備してください」

  _(〘かえで〙)「はーい」

_(〘ゆう〙)「依頼?こんな時間に?」

 _(〘かえで〙)「うちに来るのは、訳ありの依頼者だけだから」

_(〘ゆう〙)「ふーん?」

 _(〘たかみ〙)「お茶。お願いしますね」

_(〘つよし〙)「・・・俺⁈」

 _(〘たかみ〙)「実体が在るのでしょ?働いてもらいますよ」

 _(〘たかみ〙)「それとも…無料タダで事務所に居座ると?」

_(〘つよし〙)「淹れて来ま~す。給湯室、どこですか…」

   カランコロン。

 _(〘たかみ〙)「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」

   依頼者を、事務所奥の個室へ通す。

_(〘ゆう〙)「なんで、ここじゃないの?」

 _(〘かえで〙)「”プラなんちゃら”だって」

_(〘ゆう〙)「あーあれね?」

 _(〘たかみ〙)「君たちは、ここで”待機ステイ”ですよ」

  _(〘かえで〙)「はーい」

_(〘ゆう〙)「はい」


 _(〘たかみ〙)「どうぞ。お掛けください」

 _(〘しば〙)「はい」

_(〘つよし〙)「お茶です」

 _(〘しば〙)「あ、ありがとうございます」

 _(〘たかみ〙)「本日は、どの様なご依頼で?」

 _(〘しば〙)「私、ストーカーの被害に遭っていまして…」

 _(〘たかみ〙)「はい」

 _(〘しば〙)「ここよりも大きな探偵事務所に、調査の依頼をしたんですけど…」

  _(〘たかみ〙)「失礼なやつ!ここも、一部では有名な事務所なんだぞ」

_(〘ゆう〙)「しーー。気づかれるぞ」

 _(〘しば〙)「調査の結果”ストーカーは確認できかった”と言われてしまって…」

 _(〘たかみ〙)「なるほど…」

 _(〘しば〙)「でも…私、この目で見たんです!ストーカーは居るんです!絶対!」

 _(〘たかみ〙)「調査結果に納得できなかったから、ここへ来たと…」

 _(〘しば〙)「はい。調査を依頼した探偵事務所から、ここなら何でも引き受けてくれると、聞いて…」

_(〘ゆう〙)「この事務所は、たらい回しの依頼者が、最後に辿り着く場所なのか。だから、わけあり…」

 _(〘かえで〙)「ん、うるさい!聞こえないじゃん」

_(〘ゆう〙)「ちょ、やめろ!押すな…うわっ!」

 _(〘かえで〙)「うわぁ!」

   扉に聞き耳を立てていた二人は、押し合いの末、壊れた扉と共に、部屋に雪崩れ込む。

 _(〘しば〙)「え⁉・・・」

   気まずい空気を、笑ってやり過ごそうとする、楓と悠。

 _(〘たかみ〙)「・・・お受けしますよ。依頼は、こちらの二人が調査します」

_(〘倒れた二人〙)「えぇ⁉」

 _(〘しば〙)「え⁉」

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