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=世界を知る  作者: 真知コまち


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№_03_相碁井目

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう 

 おっさん(悠の守護霊)・・勘凪かんなぎ 

 探偵・・高見たかみ 夏樹なつき

 夏樹の守護霊・・鴫山しぎやま あさひ

 化物・・湖鹿こじか 春香はるか



 _(〘はるな〙)「うわーー」

   ドン、ドン、ドン、

  四足歩行で地面を叩きながら、こちらに近づいて来る、化物。

_(〘ゆう〙)「おい、どうするんだ」

_(〘たかみ〙)「逃げますよ」

_(〘ゆう〙)「は?」

_(〘かんなぎ〙)「ぼーとすんな!来るぞ」

  言われるがまま、化物の進路から逃げる。

  化物は、標的を横目に、止まることが出来ず壁に衝突した。

 ドン! ガラガラガラ

_(〘ゆう〙)「はあ、はあ。あぶねー」

_(〘たかみ〙)「すぐに、次が来るよ。立ってください」

_(〘ゆう〙)「逃げるだけって…どうにか出来ないのか?」

_(〘たかみ〙)「捕り付いた霊が消えれば、暴走は止まりますが…」

_(〘ゆう〙)「なら、早い話!」

_(〘ゆう〙)「あの霊を”ぶっ飛ばせばいい”ってことだろ」

_(〘たかみ〙)「あっ・・・」

  上半身が壁に埋め込まれ、身動きが取れない化物。

 その背中に付く霊にむかい、悠は飛びついた。

_(〘ゆう〙)「あれ?」

  悠の体は、霊をすり抜け、化物にぶつかる。

_(〘ゆう〙)「わぶっ」

_(〘たかみ〙)「あちゃ~」

_(〘かんなぎ〙)「人が霊に触れるわけねえだろ。このバカ!」

_(〘ゆう〙)「知らないよ、そんなの」

  壁を抜け出した化物が、悠を見つめる。

_(〘ゆう〙)「あ…ははは」

  化物は、悠にむかい右手を振り下ろす。

_(〘たかみ〙)「…旭!」

  高見の守護霊が、身に纏った炎を、化物の霊にむけて放つ。

 _(〘はるな〙)「ああぁーー」

    イギャーー

  守護霊が燃え上がり叫びだすと、化物も苦しみだし叫ぶ。

_(〘ゆう〙)「な、なにが・・・」

_(〘かんなぎ〙)「おい、バカ。今のうちに逃げろ!」

  悠は、こそこそと、化物の足元から逃げ出した。

_(〘ゆう〙)「燃えていないあいつが、なんで苦しんでんだよ」

_(〘たかみ〙)「炎で燃える痛みが伝わっているんですよ」

_(〘ゆう〙)「繋がっているのか…本当に、消えたら死ぬんだな」

_(〘たかみ〙)「ええ、そうです。そして…」

  霊から炎が消える。

_(〘たかみ〙)「霊は、楽には消せません」

 _(〘はるな〙)「う、うおーー」

_(〘たかみ〙)「来ますよ。これを…」

_(〘ゆう〙)「え、なんだこれ?」

  高見から、一枚のお札を手渡された、悠。

_(〘かんなぎ〙)「おい、ぼーとすんな」

  ドン、ドン、ドンッ

  再び、突進を始める化物。

_(〘たかみ〙)「私は、上から見守っています。君は、その札を、化物の背中に貼ってください」

_(〘ゆう〙)「はあー、あいつの背中に?無理。また殴られかけるだけじゃん」

_(〘たかみ〙)「彼のためです。君なら…助けるよね?」

_(〘ゆう〙)「・・・わかった。それであいつが止められるなら、やってやるよ!」

_(〘たかみ〙)「おー。素晴らしい正義感だ。じゃあ」

  人間離れした身のこなしで、穴の空いた上階の地面へ飛び上がる。

_(〘ゆう〙)「あいつ…人間の動きじゃないだろ」

_(〘かんなぎ〙)「上を見ている暇があるのか?」

 _(〘はるな〙)「うおーー」

  突進をぎりぎりで横に交わす、悠。

 しかし、化物の振り払った腕が、悠を吹き飛ばす。

  地面を滑り転がる悠は、受け身をとって立ち上がる。

_(〘ゆう〙)「くそっ。どうやって背後に?」

_(〘かんなぎ〙)「諦めて、逃げればいいだろ。あんなのに、命を賭ける価値は無い…」

_(〘ゆう〙)「そうだな…でも、殴られっぱなしは、腹が立つ」

_(〘かんなぎ〙)「はっ?」

_(〘ゆう〙)「一発、殴り返さないとな!」

_(〘かんなぎ〙)「正義感じゃなかったのかよ…」

_(〘ゆう〙)「いいから、やるぞ…おっさん」

  悠の足が震えている。

_(〘かんなぎ〙)「はは。良いぜ、付き合ってやるよ」

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