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=世界を知る  作者: 真知コまち


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22/48

№_22_暗雲低迷

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 警察・・節那ふしな 緋色ひいろ

 医者・・上霜かみしも 暗摩くらま

 新人探偵[巫女]・・矢真白やましろ もも


時は戻り、神社~


 _(〘つよし〙)「本当に、何しに来たんだ?」

    三人を見送り、一人、取り残された、剛。


    悠の怪我のことを思い出した剛が、道の奥を眺める。

 _(〘つよし〙)「救急隊は~来ていない?」


 _(〘つよし〙)緋色あいつ…騙したな!」

    沸き立つ怒りを堪える。


 _(〘つよし〙)「まぁ~良いか。命に係わる怪我でも無いし…」


_(〘くらま〙)「あっそう。良いんだ、帰っても?」

  

   気配を消し、剛の背後の壁に寄りかかる、暗摩。

  

 _(〘つよし〙)「どちら様で?」

    声のもとを警戒し、後ろは振り返らずに、質問を返す。


_(〘くらま〙)「それは、敵か、味方か、という意味しつもんかな?」

   後ろに気を取られる剛の目の前に、突然、姿を現す、暗摩。


   暗摩から一歩、後退りし、お札を構える。

 _(〘つよし〙)「敵…だな」


_(〘くらま〙)「あ~敵じゃない、敵じゃない。味方」

   両手を上げ、敵意が無いことを示す。

_(〘くらま〙)「申し遅れました。私は、安嘉病院 霊傷科の、上霜 暗摩です」


 _(〘つよし〙)「病院…なんだ。救急の隊員やつか」


_(〘くらま〙)「救急隊では無いけど…ま、似たような者だね」

   剛が構えたお札を、取り上げる。

_(〘くらま〙)「まさか、結界のお札で、倒すつもりだったとは?」


 _(〘つよし〙)「脅しの効果は、あっただろ?」


_(〘くらま〙)「ありましたよ。けわし表情えんぎも、相まって、()

 

    戦闘で傷つけられた箇所を抑え、暗摩を睨む。

 _(〘つよし〙)「・・・そりゃ、どうも」


_(〘くらま〙)「そんな、敵意むき出しで、睨まないでも…ね?」

   取り上げたお札を壁に貼り直し、剛の傷を指差す。


 _(〘つよし〙)「信じられるわけ・・・痛みが消えた!」

    押さえた手を退け、治った傷を確認する。


_(〘くらま〙)「ね!これで、味方だと信じてくれた?」


 _(〘つよし〙)「…こっちだ。悠の傷を見てくれ」

    道を歩き出し、悠の元へ向かうよう促す。


_(〘くらま〙)「え?貴方が、悠では?」


 _(〘つよし〙)「俺は、悠の守護霊だ…」


_(〘くらま〙)「・・・えーーー!あっそう。守護霊ね~」

   歩く剛の体を、下から上までじっくりと確認かんさつする。


 _(〘つよし〙)「な、なんだよ…」


_(〘くらま〙)「いや~多分ね~」

   何かを隠した様子を見せ、剛から視線を逸らす。


 _(〘つよし〙)「はっきりっ!痛‼」

    突然、剛の体に、激痛が走る。


_(〘くらま〙)「あ、やっぱり…」


 _(〘つよし〙)「な、何しやがった!」


_(〘くらま〙)「ごめんね~間違えて、対魔の治療を施しちゃった」


 _(〘つよし〙)「馬鹿やろー!痛‼」

    全身に流れる痛みに耐え兼ね、その場で、のたうち回る。


_(〘くらま〙)「大丈夫。数分で消えると思うから…多分」


 _(〘つよし〙)「数分‼」


   結果、20分間の苦痛に耐え抜いた剛は、痛みを抱え、悠の元へと向かった。


 _(〘つよし〙)「悠!医者を連れて来たぞ」


_(〘くらま〙)「えっと~怪我人は、あれかな?」


   暗摩が差した指の先には、百に関節技を決められる、悠の姿があった。


_(〘ゆう〙)「痛い!痛い!痛い!」


 _(〘つよし〙)「はぁ~骨が折れてる体で、何をしているんだか…」

    溜息を吐き、頭を抱える。


_(〘くらま〙)「あれは…普通の救急を呼んだほうが、良いかもね~」

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