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=世界を知る  作者: 真知コまち


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21/48

№_21_阿諛追従

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵・・天張あまばり 緒乃葉おのは 

 新人探偵[巫女]・・矢真白やましろ もも

 百の父・・矢真白やましろ 鉄男てつお

 警察・・節那ふしな 緋色ひいろ

 緋色の守護霊・・淡代あわしろ ゆき

 謎・・羽賀魔はがま てん

 謎・・未吉みよし りゅう


_(〘ひいろ〙)「おまえの兄になった覚えは無い!」


_(〘おのは〙)「弟のほうが、良いと?」


_(〘ひいろ〙)「なぜ、そうなる…」

   緒乃葉のペースに乗せられ、反論することを諦めた、緋色。


_(〘おのは〙)「幼い私に、忠誠を誓ったのは、貴方でしょ?」


_(〘ひいろ〙)「子供の口約束たわごとを、まだ、真に受けているとは…」


_(〘おのは〙)「幼い頃のお兄様は、私の戯言を、素直に受け止めてくれましたのに!」

   呆れる緋色に、嫌味を呟く緒乃葉は、弾き飛ばされた刀を拾い、腰に添えた。


_(〘ひいろ〙)「はぁ~今から追うつもりか」


_(〘おのは〙)手配しゅびは?」


_(〘ひいろ〙)「町の各所に、部下を配置してある。避けてにげるなら、この道だ」

   配置場所にしるしを付けた地図を、緒乃葉に近づき、手渡す、緋色。


_(〘おのは〙)「お兄様も、偶には、役に立ちますのね」


_(〘ひいろ〙)「俺は、課長だぞ?これぐらいの仕事、出来て当然だ!」


_(〘ゆき〙)「緋色・・・」

   色々と間違っているが、どこを正すか、迷う、雪。


_(〘おのは〙)「ではお兄様、行きましょう」

   いつの間にか、車に乗り込んでいた緒乃葉が、緋色を手招く。


_(〘ひいろ〙)「いや、俺は…あいて正体のうりょくを…」

   周りの顔色を窺い、どちらを優先するか葛藤する、緋色。


_(〘おのは〙)「早く?」

   フロントガラス越しの緒乃葉が、口を動かし、睨みつける。


_(〘ひいろ〙)「・・・仕方ない、近くまで、兄が送ってやる!」


_(〘つよし〙)「手掛かりを探しに来たんじゃ…いいのか、それで?」

   車に乗り込む緋色に、悲観の眼差しを向ける、剛。



_(〘てん〙)「なんで、徒歩で逃げなきゃいけないの?」

   文句を吐きながら、路地を歩く、天。


_(〘りゅう〙)「今は、備えの段階とき。派手な行動は、今後けいかくに支障をきたす」


_(〘てん〙)「え~一人ぐらい殺しても、ばれないよ~」


_(〘りゅう〙)「・・・いや、多分、見つかると思うぞ」

   長考した龍は、前を歩く天の脚を止め、冷静に答えた。


_(〘てん〙)「はぁ~やめとくか~」

   ため息を吐いた天は、道路に立つ霊を横目に、路地を引き返す。


_(〘りゅう〙)「もう直ぐ、合流地点だ。無理に戦う必要はない」


   大通りを避けて、人目を気にしながら路地を進む、天と龍。


_(〘てん〙)「何か、人少なくない?」


  シュン!

   後ろ歩行の天が、音に驚き、振り返ると、飛んで来た刀の剣先が、目前めだままで迫っていた。

 

_(〘てん〙)「龍…痛そう~」


_(〘りゅう〙)「お前が、油断しているからだろ」

   刃を素手で鷲掴みにし、動きを止めた龍は、緒乃葉に刀を投げ返す。


_(〘おのは〙)「待っていましたよ…」

   跳ね返された刀をつかみ、天に剣先を向ける、緒乃葉。


_(〘ひいろ〙)「なぜ、俺まで…」

   道の背後に現れた緋色が、天と龍の、逃げ道を塞ぐ。

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