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=世界を知る  作者: 真知コまち


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20/48

№_20_蛙鳴蝉噪

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵・・天張あまばり 緒乃葉おのは 

 新人探偵[巫女]・・矢真白やましろ もも

 百の父・・矢真白やましろ 鉄男てつお

 警察・・節那ふしな 緋色ひいろ

 緋色の守護霊・・淡代あわしろ ゆき


   深く俯き、立ち上がった、百。

_(〘もも〙)「追う…」


   貼り付けられた鉄男を、ゆっくりと寝かせた緒乃葉は、歩き出した百に問う。

_(〘おのは〙)「…追いついた後は?」


_(〘もも〙)「百の守護霊で、たたかう」


_(〘おのは〙)「相手は、なまみの人間ですよ?霊の能力ちからは、通用しません」

   スマホを取り出し緒乃葉は、誰かに連絡を取る。


_(〘もも〙)「…なら、人間なまみを殺す」


_(〘おのは〙)「どのように?」

   スマホの会話を中断し、百を睨む、緒乃葉。


_(〘もも〙)「それは、刀とか…銃とか…」

   歯切れの悪い返答で、目線を逸らす、百。


_(〘おのは〙)「悪餓になった人間に、刀も、銃も、余り効果はありません」

_(〘おのは〙)「そもそも、人間なまみを殺すことは、犯罪になります」


_(〘もも〙)「だったら、どうすればいいの!お父さん・・・」

   その場に崩れ落ちた百は、顔を伏せ、泣き出す。


_(〘おのは〙)「…貴方も、引きずり込まれてしまいましたね」

   通話を切った緒乃葉は、百に独り言を吐き、怪我を負った剛に近づく。


_(〘おのは〙)「剛、あいつらを追えますか」


 _(〘つよし〙)「俺に、犬みたいな嗅覚のうりょくは、無ぇよ」


_(〘おのは〙)「使えませんね。では、人払いのお札を、剝がして来てください」


 _(〘つよし〙)「俺も、一応、怪我人なんだが…」

  

   霊力が籠められた札を、地面に投げ捨てる、緒乃葉。

_(〘おのは〙)「そのしゅうたいを、いつまでさらしているつもりですか?」

   

  

 _(〘つよし〙)「何で、俺だけ…」

    壁に貼られたお札を剝がしながら、文句を垂らす、剛。


_(〘ひいろ〙)「よう。久方ぶりだな」

   解かれた結界の外から、緋色が顔を出す。


 _(〘つよし〙)「…先に、救急車を通せ。重症者がいる」


_(〘ひいろ〙)あいつだろ?全て聞いた。ご愁傷様だな!」

   人を腹立せる表情で、嘲笑う、緋色。


 _(〘つよし〙)「おい、おい。犯人は、もう、逃げた後だぞ?」

    挑発に乗った剛が、緋色を煽り返す。


_(〘ひいろ〙)「は!お前たちが、取り逃がしたんだろ?」


 _(〘つよし〙)「あ⁈」

_(〘ひいろ〙)「ああ⁈」

   互いに襟を掴み、頭を合わせ、火花を散らす。


_(〘ゆき〙)「こら!喧嘩をしてないで、役目もくてきを果たしなさい」

   緋色の後襟を掴み、剛から引き剝がす、雪。


 _(〘つよし〙)「俺は、終わったけどな~」

    勝ち誇った表情の剛は、雪に怒られる緋色に、剥がしたお札をちらつかせた。


_(〘ひいろ〙)「…雪!逃げた犯人を追うぞ」


_(〘ゆき〙)「いや、手掛かりを探しに、現場に来たんでしょ…」

   呆れた雪が、明後日の方向に走りだした緋色を止める。


_(〘おのは〙)「お兄様。さっさと仕事をしろ、馬鹿くそが・・・」

   石段の上から、いつもとは雰囲気の違う?緒乃葉が、三人を見下していた。

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