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=世界を知る  作者: 真知コまち


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16/48

№_16_悪木盗泉

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵事務所の社長[ボス]・・高見たかみ 夏樹なつき

 探偵[部下]・・杉木すぎき かえで

 探偵[部下]・・天張あまばり 緒乃葉おのは 

 神社の巫女・・矢真白やましろ もも


   高見の命令で、百が居る神社に向かう、悠と緒乃葉。


_(〘ゆう〙)「え~と、緒乃葉さん…」

   アイアンクローで吊るされる、悠。

_(〘おのは〙)「先輩か、様ね」


_(〘ゆう〙)「緒乃葉先輩は、百さんとお知り合いで?」


   布に包まれた刀を帯刀し、不機嫌な顔で歩く、緒乃葉。

_(〘おのは〙)「いいえ、知りません。話しに聞いていた程度です」


_(〘おのは〙)「とても、とても!優秀な方だとは、聞いていますよ」

 

   緒乃葉の背から、のオーラを感じた悠は、少し離れて歩く。


_(〘ゆう〙)「連れて来るって事は、これから一緒に、事務所うちで働くってことじゃ…」


   前を歩く緒乃葉が、足を止める。

_(〘おのは〙)「これ以上、人を雇うお金なんて、事務所うちには無いですよ」


   願望を含んだ笑顔で振り返り、悠に返事を要求する、緒乃葉。


_(〘ゆう〙)「そ、そうですよね~」

   悠は、目を合わせないよう、上を見ながら、緒乃葉を追い越した。


   追い越した悠の肩に、緒乃葉の手が食い込む。

_(〘おのは〙)「後ろですよ…」


_(〘ゆう〙)「はい…」

 

 

   無事、暴力を振るわれることなく、神社に着いた、悠。


_(〘ゆう〙)「ここ…だよね」

   低い石段から、立派な赤い鳥居を見上げる。


   石段の先には、年季の入った拝殿が、聳え立っていた。


_(〘おのは〙)「…行きますよ」


   石段を上った緒乃葉は、社務所を訪ねる。


_(〘おのは〙)「失礼。高見探偵事務所の者ですが、矢真白 百は、ご在宅ですか」


 社務所の奥から、白髪の小さなお爺さんが出て来た。


 _(〘おじい〙)「お~これは、これは、高見事務所の方でしたか…」

 _(〘おじい〙)「百は、現在、長期の旅に出掛けておりますよ」


_(〘ゆう〙)「旅!連れ帰る以前に、居ないのかよ~」

_(〘ゆう〙)「どうします?」


   悠の問いかけに答えず、ずっとお爺さんを見つめる、緒乃葉。


_(〘おのは〙)「・・・いつ、お帰りになりますかね?」


 _(〘おじい〙)「さぁ~いつでしょうね~数ヶ月は、帰って来ないかと」


_(〘ゆう〙)「数ヶ月か~事務所に帰って、高見に報告しましょう」


_(〘おのは〙)馬鹿目(バカめ)!死にたいのですか、貴方は?」


_(〘ゆう〙)「あ。高見()()!社長?ボス?でしたかね」

   冷や汗が溢れ出し、目を泳がせる、悠。


_(〘おのは〙)「”ボス”は、馬鹿かえでが勝手に呼んでいるだけですよ」


_(〘ゆう〙)「へ、へぇ~そうだったんだ~」

   緒乃葉を怒らせた悠は、こっそり帰ろうとしていた。


_(〘おのは〙)「矢真白 百が、目の前に居ますのに、帰るつもりですか」

_(〘ゆう〙)「え?」


_(〘おのは〙)「このお爺さんが、矢真白 百ですよ」


_(〘ゆう〙)「そんなわけ…」

 _(〘もも〙)「ふふふ。百の変装を見破るとは、中々やりますね」

  

    変装を脱ぎ捨て、一人の少女が現れる。

 _(〘もも〙)「私こそが、稀代の天才はらいや、矢真白 百だぞ!」

  

_(〘ゆう〙)「おお」

   机に乗り自己紹介をする百に、拍手で応える、悠。


_(〘おのは〙)「貴方を事務所に案内するよう、社長から頼まれております」

   緒乃葉は、百の腕を掴む。

_(〘おのは〙)「では、参りましょうか」


 _(〘もも〙)「いや!」

    緒乃葉の手を振り払う。

 _(〘もも〙)「百は、行きたくない…」


_(〘ゆう〙)「どうして?」


 _(〘もも〙)「だってあなた達、”人殺し”でしょ?」

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