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=世界を知る  作者: 真知コまち


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15/48

№_15_握髪吐哺

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵事務所の社長[ボス]・・高見たかみ 夏樹なつき

 探偵[部下]・・杉木すぎき かえで

 探偵[部下]・・天張あまばり 緒乃葉おのは 

 楓の守護霊・・綾紗あやさ らん

 警察・・節那ふしな 緋色ひいろ

 緋色の守護霊・・淡代あわしろ ゆき

 巫女・・矢真白やましろ もも

辺りが暗くなった頃~

   報告書を書き終えた悠を、警察署から追い出した、緋色。

   可哀想に思った雪が、緋色を説得し、悠を、事務所の近くまで送ることとなった。

__(〘ひいろ〙)「わざわざ、送ってやったんだ。感謝しろ」

_(〘ゆう〙)「ありがとうございます、雪さん」

_(〘ひいろ〙)「貴様…喧嘩を売っているのか?」

   拳を握り、怒りを抑える緋色を、軽くなだめる、雪。

 _(〘ゆき〙)「はいはい。悠くんも、気を付けて下さいね。最近、この辺りで”通り魔が”出るそうですから」

_(〘ゆう〙)「はあ?分かりました」

   通り魔を理解していない悠は、雪の方向に手を振り、逃げる様に道を曲がった。


_(〘ゆう〙)「流石に、追っては来ないよな…」

   後ろを気にしながら歩く、悠。

  ゴツン。

   後ろを見ていた悠は、前から来た硬い何かと、頭をぶつけた。

_(〘謎〙)「痛たたた。ごめん、前を見てなかったんだ」

_(〘ゆう〙)「…危ないですよ。前を見て歩かないと!」

   相手も見ていなかった事をいい事に、ぶつかった事を、相手のせいにする、悠。

_(〘ゆう〙)「気を付けて下さい。最近、通り魔が出るらしいですから」

_(〘謎〙)「へ~通り魔が…どんな通り魔なの?」

_(〘ゆう〙)「どんな?あ~道の真ん中で、待ち構えている人間とか?」

   通り魔が分からない悠は、言葉から想像した事を、適当に答える。

_(〘謎〙)「ぷっははは。そっか、気を付けるよ。情報を貰ったお礼に、これをあげるね」

   昔懐かしい駄菓子を、手渡される。

_(〘ゆう〙)「ありがとう」

_(〘謎〙)「じゃあね。悠くん」

   悠とぶつかった人物は、笑いながら、街の方へと消えて行った。

_(〘ゆう〙)「…通り魔って、何?」



   無事?事務所へと着いた悠は、階段を昇り、事務所の扉を開けた。

_(〘ゆう〙)「ただいま、戻り・・・」

   視界には、正座をする脚に、石を乗せた楓と、石に足を置き、圧力を掛ける人物が写る。

_(〘ゆう〙)「・・・誰?」

_(〘おのは〙)「お帰りなさい。疑問に答えてあげるから、ここに座ってくれます?」

_(〘ゆう〙)「いえ、結構です」

_(〘おのは〙)「いいから、座りなさい!」

_(〘ゆう〙)「…剛」

 _(〘つよし〙)「なんだ?」

   ソファーで横になった剛が、返事をする。

_(〘ゆう〙)「代わりに、座ってよ」

  _(〘つよし〙)「残念ながら、俺は罰を受けた後だ!」

   赤く腫れた脚を、高らかに上げ、悠に見せつけた。

_(〘ゆう〙)「こいつが、代わりに受けます」

_(〘おのは〙)「いいでしょう。連れて来て」

  _(〘つよし〙)「二回目は、おかしいだろ!もっと、自分の守護霊を労われ!」

   剛の腕を引っ張り、引きずり動かす、悠。

_(〘ゆう〙)「何回うけても、霊力で回復出来るんだから、大丈夫だよ」

  _(〘つよし〙)「麻痺した霊の脚でも、痛みは感じるんだよ!」

 _(〘たかみ〙)「あ~悠くんには、罰を与えなくていいですよ。建物を壊したのは、楓だけですから」

   事務所の奥から、寝不足の高見が出てくる。

_(〘おのは〙)「社長。悪い記憶を刻みこまないと、また、同じ過ちを繰り返しますよ?」

 _(〘たかみ〙)「楓が、ミス無く仕事を完遂したことなど、無いでしょ?」

_(〘おのは〙)「ええ。馬鹿は、何をしても治りませんから」

 _(〘たかみ〙)「緒乃葉。馬鹿にしても良いけど、直接的なのは、駄目だよ」

  _(〘つよし〙)「どちらも、良くはねえだろ…」

   小さな声で呟いた剛を、横目で睨む、緒乃葉。

 _(〘たかみ〙)「まあまあ、喧嘩はその辺で。仕事を頼みたいんですが…」

_(〘おのは〙)「社長!私が行きます」

 _(〘たかみ〙)「悠くん。お願いします」

   緒乃葉は、高見に指名された悠に、威圧を掛ける。

_(〘ゆう〙)「”一人で”ですか?」

 _(〘たかみ〙)「不安ですか…でしたら、緒乃葉が、付き添ってください」

   高見に名前を呼ばれ、喜ぶ、緒乃葉。

 _(〘たかみ〙)「あ、ちなみに、仕事内容は、百さんを事務所に連れて来ることですので」

_(〘おのは〙)「え!」

_(〘ゆう〙)「誰ですか。百さんって?」

 _(〘たかみ〙)「悠くんよりも優秀な、祓い屋志望の巫女さんですよ」

_(〘ゆう〙)「へ~!」

   緒乃葉の方から、殺気を感じ、悠は、顔を背けた。

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