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=世界を知る  作者: 真知コまち


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11/48

№_11_悪事千里

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊・・勘凪かんなぎ つよし 

 探偵事務所の社長[ボス]・・高見たかみ 夏樹なつき

 探偵[部下]・・杉木すぎき かえで

 楓の守護霊・・綾紗あやさ らん

 化物・・しば 麗羅れいら


  バタリ。

   守護霊が消えると、麗羅は、気絶して地面に倒れた。

_(〘かえで〙)「さ~て、どうかわるかな?」

  ギチギチ、ミチミチ。

   麗羅の体は、異音を立て、細く細く縮んでゆく。

   腕の肉が細く縮み、反動で伸びる手足は、紙縒りの様に先が尖っていく。

   立つのも儘ならない細く長い身体に、鋭く尖った手足。

   麗羅は、化物へと成った。

_(〘ゆう〙)「…あの時の、化物とは違う?」

_(〘かえで〙)「悪餓になった守護霊は、捕り付いた人間の”願望”を形にする」

_(〘ゆう〙)「あの人の願望って?」

_(〘かえで〙)「彼女の場合、他人から見た”容姿”を、気にしていたんだろうね」

_(〘ゆう〙)「冷蔵庫に何も無かったり、不味いお茶に拘っていたりしたのは…」

_(〘かえで〙)「体型や、見た目を気にしてだと思うよ」

_(〘ゆう〙)「でも、そんなに瘦せ細っている様には、見えなかったよ?」

_(〘かえで〙)「それは、守護霊が…あ」

  _(〘しば〙)「きゃきゃきゃきゃ…」

_(〘かえで〙)「あぁ!はじまるよ!悪いけど、自分の身は、自分で守ってね」

_(〘ゆう〙)「こんな状況なのに、何でそんな、嬉しそうなの⁉」

_(〘かえで〙)「僕は、ね…退治(お祓い)専門(担当)の探偵なんだ」

_(〘ゆう〙)「はい?」

  _(〘しば〙)「ぎゃぎゃ!」

  ドン、バン。ガシャ、ガシャ。

   ふらふらと左右に動く化物が、腕を鞭の様にしならせ、建物の壁を破壊する。

_(〘かえで〙)「あまり壊さないでくれる?損害が酷いと、後で、ボスに怒られるんだよ」

 _(〘しば〙)「きゃ、ぎゃぎゃぎゃ!」

   化物のしならせた腕が、楓と悠に迫る。

_(〘ゆう〙)「うぁぁ!」

   頭を抱え、しゃがみ込む、悠。

_(〘かえで〙)らん

_(〘ゆう〙)「あれ?」

   悠が顔を上げると、部屋に張り巡らされた無数の糸が、化物の腕を絡み止めていた。

_(〘かえで〙)「紹介するね。こちら、僕の守護霊、綾紗 蘭です」

   右手で糸を操る蘭が、悠を見つめる。

 _(〘らん〙)「・・・」

_(〘ゆう〙)「あ、どうも…何?」

 _(〘らん〙)「・・・」

_(〘かえで〙)「気にしないで、人見知りなだけ。普段は、服の糸に紛れて、隠れているぐらいだから」

   首を縦に振り、悠に挨拶をする、蘭。

_(〘かえで〙)「まぁ、君は、そこで見ていてよ。先輩の活躍する姿を!」

   蘭が左手首を捻ると、張り巡らされた無数の糸が動き出す。

_(〘かえで〙)「殺れ、蘭」

   散りばめられた糸は、楓の合図で輪と成り、化物を囲い込む。

   蘭が左手を握りしめると、糸の輪が、化物を締め上げた。

_(〘かえで〙)「はい、終了おわり

  しかし、糸の輪は、化物を通り抜けてしまう。

_(〘ゆう〙)「え!な、なんで…」

_(〘かえで〙)「慌てない、慌てない。蘭」

   蘭が左腕を引くと、化物の中から、悪餓になった守護霊が出てきた。

_(〘かえで〙)「右手の糸は、霊力を籠めた実在する糸。左手は、蘭の能力で作り出した実在しない糸」

_(〘かえで〙)「あの体では、糸をすり抜けられてしまうと思ったから、霊の方を捕まえたってわけ!」

_(〘ゆう〙)「でも、人間の方は、まだ動けるんじゃ?」

_(〘かえで〙)「そう。だから、早く悪餓になった霊を、祓わないと…あれ?」

   自分の服に付けられた、ありとあらゆるポケットに手を入れ、何かを探す、楓。

_(〘ゆう〙)「どうしたの?」

_(〘かえで〙)「・・・お札、忘れて来たかも」

_(〘ゆう〙)「あ!それなら、これを…」

   悠は、高見に貰ったお札を取り出そうと、ポケットに手を入れたが…

_(〘ゆう〙)「あれ・・・無い。どこかに、落としたのかも」

  _(〘しば〙)「ぎゃ、きゃきゃ、ぎゃ」

   守護霊を失った化物は、玄関にある扉の隙間をすり抜け、外へ出て行った。

_(〘かえで〙)「これは・・・まずいよね」

   顔面蒼白で見つめ合う、楓と悠。

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