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=世界を知る  作者: 真知コまち


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10/48

№_10_悪逆非道

~登場人物紹介~

 主人公・・園久そのひさ ゆう

 悠の守護霊[おっさん]・・勘凪かんなぎ つよし 

 先輩[探偵]・・杉木すぎき かえで

 依頼者・・しば 麗羅れいら


_(〘ゆう〙)「守護霊は、宿主から離れることは出来ないはず…この近くに居るってこと?」

_(〘かえで〙)「悠。お隣に、人が住んでいないか見てきてよ」

_(〘ゆう〙)「はい・・・え、一人で?」

_(〘かえで〙)「うん」

_(〘ゆう〙)「何で?楓は、行かないの?」

_(〘かえで〙)「だって、人が住んでたら、不法侵入になるじゃん」

_(〘ゆう〙)「捕まりたくないと…」

_(〘かえで〙)「そう」

_(〘ゆう〙)「あの~お尋ねしたいことが~」

 _(〘しば〙)「な、何ですか。急に?」

_(〘ゆう〙)「お隣に、人は住んでいますか」

 _(〘しば〙)「多分、住んでいますよ。たまに、音がするので…」

_(〘かえで〙)「おお。そんな方法が!」

_(〘ゆう〙)「伊達に、9回も捕まってないよ」

 _(〘つよし〙)「お~い。誰も住んでいなかったぞ」

   ひっそりと、壁を抜けて確認していた、剛。

_(〘ゆう〙)「え!誰も住んでいない…て」

_(〘かえで〙)「え~嘘ついたんだ~」

 _(〘しば〙)「いや!噓じゃないですよ。本当に音が…」

_(〘かえで〙)「悠。行こうか」

_(〘ゆう〙)「はい」

 _(〘しば〙)「行くって、お隣にですか!それって、不法侵入になるんじゃ…」

   お隣の扉の鍵をピッキングする、悠。

  ガチャ。

_(〘ゆう〙)「開いたよ」

_(〘かえで〙)「さすが~常習犯」

_(〘ゆう〙)「ピッキングは、”一回”しかやった事ないよ!」

_(〘かえで〙)「一回は、あるんだ~」

_(〘ゆう〙)「そんな事より、入ろうよ。中に」

 _(〘しば〙)「駄目ですよ!不法侵入。犯罪ですよ、これ!止めましょう」

_(〘かえで〙)「だって。どうする?」

_(〘ゆう〙)「いや、いや、入るよ。ここまで来て、止めるという選択肢は無い!」

   扉を開き、二人を置いて、中へ入って行く悠。


   靴一つ無い玄関。

_(〘ゆう〙)「空き部屋だ…」

   部屋の奥へと進む、悠。

 むしゃむしゃむしゃ、むしゃむしゃ

   咀嚼する音が響く、薄暗い部屋。

_(〘ゆう〙)「誰か…居る!」

   目線の先には、部屋の隅で背中を丸めて座り、地面に積み上げられた食べ物を貪る、男が居た。

_(〘ゆう〙)「し、失礼しました…って、人間?」

   遅れて部屋に入って来た、楓と麗羅。

_(〘かえで〙)「あ!居た、居た。守護霊だ!」

_(〘ゆう〙)「やっぱり、あれ守護霊だよね」

 _(〘しば〙)「な、人⁈ど、どうしましょう…」

_(〘かえで〙)「”人”じゃないよ。”幽霊”だよ」

 _(〘しば〙)「はい?」

_(〘ゆう〙)「でも、何か様子が変だよ?」

   「食べる・食べる・食べる・食べる」

_(〘かえで〙)「あ~本当だ。これは…悪餓の前兆だね」

_(〘ゆう〙)「悪餓の前兆⁈と、止めないと!」

_(〘かえで〙)「え、何で?」

_(〘ゆう〙)「守護霊が悪餓になったら、その宿主が…」

_(〘かえで〙)「その方が、好都合でしょ?だって、僕たちが依頼されたのは、ストーカーの調査だよ」

_(〘ゆう〙)「は?」

_(〘かえで〙)「ストーカーは、普通の探偵では見つけられなかった。じゃあ、その正体は…」

_(〘ゆう〙)「悪餓になりかけた守護霊…」

_(〘かえで〙)「正解。このまま、悪餓になるまで見守ろうか」

 _(〘しば〙)「さっきから・・・何なんですか、あなた達は!」

   溜め込んだ怒りを露にする、麗羅。

_(〘かえで〙)「調査だけど?」

 _(〘しば〙)「調査?不法侵入のどこが調査なんですか!もういいです。依頼は、無かったことに…」

   「うわぁぁぁ」

   麗羅の怒りに反応し、悲鳴を上げる守護霊。

_(〘かえで〙)「・・・始まった」

   満遍の笑みを見せる楓と、不安で顔が引きつった悠。

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