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宇宙の亡霊 <Birth of the Space Ghost>  作者: 雪道風岬
1章:ラーの夜明け
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1章-6話:強化人間の本領

「ターゲットがカタパルトであることを確認。2機の破壊も確認したけど、まだ生き残りはいそうに思える」

「あはっ、そっちのカタパルトが使えないだけで上々っ!」


ネルアを狙っていた砲台がその照準をセレンへと向けるが、彼女は既にビームの照射を止めてネルアの元へと戻っていた。

彼女たちは、小惑星基地と別のカタパルトから射出された9機のRAを見据えて作戦を共有する。


……だが、ここは戦場だと言うのに突然ネルアがケタケタと笑い始めた。


「あははっ、見てよあのゴミ機体っ!何世紀前の代物だよ」

「コスモス・シューターII。最新機と比べたら二世代前」


ホルス国の資金、資材はずっと不足している。そのため研究が主目的の基地に優秀な機体を配備する余裕などないのだ。


「くくっ、おじいちゃんが頑張ってるねぇ」


宙間を舞う年取った杵柄の群れを眺めてネルアは笑いを抑えられないようだった。


———しかし、笑うことと油断することは全く異なることである。


「じゃ、セレンは基地の方をお願い。私がアレの相手を務めるから」

「だと思った。壊せそうな物がなくなったら合流するね」


矢継ぎ早に指示を出し、速やかに行動に移る。セレンがRA群の下を抜けて基地へ向かうとすぐさまRA群が迎撃態勢に入るが、それをネルアが遮った。


「よそ見してると早死にするよっ!」


背中に担いでいる拡散ビーム砲と後部エンジンについているビーム機銃が火を吹く。

拡散砲を広範囲に叩き込みつつ機銃で1機を集中攻撃すると———相手はさっと避けて見せた。


「おっ、やるじゃん」


数の優位があり距離も取っている以上、ネルアによる一方的な攻撃とはならない。次の瞬間、光が迸り、9機による暴風のような弾幕がネルアを襲う。一般兵卒にとっては絶望的な状況だが、彼女に恐れる心はなかった。

しかし、その代わりとでも言うように彼女は若干の()()()を覚えたようである。


「へぇ、()()()()()()()()()()。研究者にしては腕がいい」


敵機を直接狙う直接射撃と、回避先を予想した偏差射撃、それと直接射撃を若干ズラしたランダム射撃。これらを織り交ぜた攻撃は回避がし辛い。

そしてその攻撃を目の前の9機は行なって来ているのだ。


軍隊においては基本の知識だが、たかが研究者にそれが出来るとは思い辛かった。AIによる自動照準だとしてもヤケにランダム射撃の筋が良い。


「でも、ドローンにしては操縦者の意思が感じられない。あの強い人が操縦しているとすれば掴めるだろうし……」


ビームの嵐、熱源レーダーが真っ赤に染まる。一見では一切の隙間を見出せない弾幕を、彼女は戦闘機の状態でちょいちょいっと避けていく。

彼女によれば9()()()()()()()()()()ため交錯のタイミングを読みやすいらしい。

僅かな動作で避けられるのならばその最適解を瞬時に選択するし、敢えてビームに突っ込むように前に出ることで交錯のタイミングをズラす。


「戦略を分かっているにしては面に並んで()()()()()()()()()。さて、どうしてだろうか」


謎に直面したことでネルアはスンとするが、それを解き明かすことに興味を覚えているようにも見えた。


「攻撃は上手だけど、回避はどうかな?」


隙を見計らって攻撃を仕掛ける。今度は狙いを1機に絞り、2門の機銃で行動を絞ってそこを拡散ビームで撃ち抜く手法だ。


———しかし、それも避けられた。狙い澄ました三連撃をスイスイと躱される。


あーあ、また避けられた。で終わりそうなところだが、彼女は何か()()()()をキャッチしたらしい。


「ふぅん。私なら一つの動作で3つとも躱せるけど、ワザワザ大回りな回避行動を取るんだ」


自分と敵機をZ軸が貫いていると仮定しよう。宇宙は3次元なのだから、例え三連撃であってもZ軸に機体をずらせば簡単な動作で躱せると言うことだ。

それなのに目の前のパイロットは横と縦———要するにX軸とY軸移動に絞って三段階の回避をした。これは二次元移動に慣れた人間にありがちなミスである。


つまり、目の前のパイロットは回避能力自体はそこそこだと言いたいと?

———否。


「あっ、そう言うことかぁ……」


"Z軸に動けないこと自体に意味がある"


それに気がついた時、全ての謎を解き明かしたかのように彼女は目を輝かせた。


「あはっ、()()()()かあっ!」


再びビームの雨が降り注ぐが、今度の彼女は回避に専念するだけではなかった。

ジェット機の翼に当たる部分に備え付けられている小さなハッチが2つ開き、そこから棒状の物体が飛び出る。それは高速で飛翔して眼前のRA群へと向かって行った。


———そう、彼女はミサイルを発射したのである。


「なにっ」


これに反応したのは小惑星基地のアーロンだ。



ネルアの推理も終わったのでここで種明かしをすると、現在出撃している9機のRAは全て()()()()()()()()()()()()()()()()のである。


彼がパイロットに出した指示は二つあった。

一つは、敵機が1機ずつに分散した場合ターゲッティングした相手に対して()()()()()()()()()()()と言うこと。そして、彼が出した指示に従って動いて攻撃を行なえと言うことだった。


……要するに、攻撃や回避のタイミングを全てアーロンが指示すると言うラジコン作戦である。


本当のことを言えば宇宙空間らしい3次元機動で戦って欲しいのだが、研究員の彼らに勝手に戦えと指示したら一瞬で各個撃破されてしまう。ラジコンをするにしても下手に3次元機動の指示を出せば操作を間違えて衝突の恐れもある。

そのため、止むを得ず統制の取りやすい平面上で戦っているのだ。


ビームは直線の挙動しか描かないため、ヒットポイントさえ予測できればXY方面に限った回避行動でも十分に回避は可能。攻撃だって、若干躱されやいとは言っても統制の取れた9倍以上の攻撃を並のパイロットが捌き続けるのは不可能なのだ。


———よって、相手が並のパイロットではなかった不運を呪うしかない。

その程度の攻撃ネルアにとっては煩わしい程度にしか感じないし、直線の攻撃が避けられるのならばと彼女はミサイルを撃って来たのである。


「無誘導弾ならば———」


アーロンは祈るように呟き、セレンの迎撃に用いていた砲台を回してミサイルの狙撃を試みるが、そんなもの誘導弾に決まっているだろう。


「あはっ、慌ててる慌ててる!」


スラスター制御と側面の小型スラスターを用いてミサイルは器用に砲撃を掻い潜る。

RAのパイロットも熱源レーダーによってミサイルの存在を感知すると、慌ててアーロンに指示を仰いだ。


「アーロンさん、ミサイルの対処は!」

「どこを撃てばいいんですか!!」


目標が巨大なRAと異なり、機敏に動く1.5mちょっとのミサイルをタイムラグのある遠隔指示で撃ち落とすのは不可能に近い。

……まあ、不可能だから指示を出さないなんてことは出来ないし、足掻きはするのだが。


「———」


物量で轢き潰すために全体に指示を出すが、9機とは言え所詮は棒立ちの攻撃。しかも2本のミサイルに対して弾幕が分散するのだから訳が無い。


そして、そんな泣きっ面に蜂を刺すのが強者の得意技である。


「ダウワース後ろだ!」

「ええっ!?ミサイルは前に———」


ダウワースト呼ばれたのは、数話前に敵機の襲来をアーロンに伝えに来た男である。

有視界に気を取られて他の確認が疎かになっていたが、熱源レーダーを見てみると確かに一機のRAが信じられない速度で自分に接近している。ネルア機が高速飛翔して背後を取って来たのである。



———いや、真後ろに敵が迫っていると言う状況は呑気に実況している場合ではないだろう。


「え、ええっ!?」


トランス・システムを搭載していれば驚いて後ろを振り向くと言った動作も可能なのだが、手動操作ではレバーやタッチパネルを用いて後ろを振り向く動作を入力しなければならない。


彼が機体を旋回させると、そのカメラを占めたのは鮮やかなエメラルドグリーンと厳ついツインアイだった。


「うあーっ!!」


ネルアの可変機は人型形態へと変わっていたのだ。

急速浮上に合わせて縦回転しながら変形し、それに合わせて腰部のビームソードも抜き放つ。一才の無駄なく変形を行い、背後についた時には攻撃の準備を済ましていた。


そして返す刀の二連撃。一発目の攻撃がダウワース機の右腕を切り下げて、続く一撃がその足を並行に切り裂こうとするが、それは彼が振り返ったことで膝当てを撫でる結果となった。

RAの装甲には基本的にその体表にビームコーティングがされているため、ビームが一瞬体表を擦るくらいならば防ぐことができる。右腕は関節部を両断されたことにより切断されたが、脚部は膝当てのビームコーティングによって防がれたのだ。


「あはっ、センスあるじゃん」


自分の攻撃を防がれたと言うのにネルアは心底楽しそうに笑う。そして他の機体が自分に照準を向けるよりも早く、ダウワースの機体を飛び越えてその場から遠のいた。


その際に"ついで"とでも言わんばかりに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「あわわわわっ!!」


ビームコーティングの弾ける火花がカメラ全体を覆い、まるで花火の中に突っ込んだような様相を呈するが機体そのものは無事である。

しかしここでビームコーティングを消耗してしまった以上、()()前面で攻撃を受けるようなことがあればダメージは深刻になるだろう。


「———()()?」



———そんな地の文を、冷静な分析を笑い飛ばすかのように。ネルアは嘲笑を浮かべた。


彼女による置き土産はその体表を撫でるだけでは終わらなかった。

読者の皆さんには、RAを人間に置き換えて目の前の人間を垂直に飛び越える光景を想像してみて欲しい。飛びすがりに手で胸を撫でれば、次に胸の前を通るのはお腹だ。次に腰が通り、股が通る。当然、最後に胸の前を通過するのは足だろう。

その順序はもちろんRAでも同じこと。


———しかし、一つだけ決定的な差異がある。思い出して欲しい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言うことを。


彼女が登場している可変機は———その脚部に2門の()()を備えているのである。


「じゃあねぇっ!」


飛びすがりに機体の前面を撫でてビームコーティングを剥がす。特に、胸の部分を念入りにだ。

そして飛び越える寸前に、"ついで"と言わんばかりにななめ下方向に向けていたビーム機銃を叩き込んで行った。


人間の胸に当たる部分はRAにとってはコクピットである。つまり、パイロットが搭乗している最も重要なブロックと言うこと。


「えっ———」


2門の機銃は一点を照準し、倍の威力となってコクピットを貫く。ダウワースが視界を占める黄金の閃光に疑問を覚えたときには、既にその体は蒸発して黒いシミへと変わっていたのだった。


「え、ダウ?」

「所長!?返事をして———」


ネルアは中の人間を焼き殺す程度にビームの照射をとどめたため、攻撃によって機体が爆発四散するような羽目にはならない。そのため、背面に位置する他の機体はダウワースの声が途切れた原因を直感的に把握できなかった。


「全機で振り返るな、ミサイル迎撃と近接迎撃に分かれるんだ!ナイアス、下方向からミサイル高速接近!」


急接近してきたネルアに気を取られたお陰でミサイルの迎撃網が途切れてしまった。


ナイアスと呼ばれた女性が下方向に目線を向けると、小惑星基地から放たれたビームが機体の脚部スレスレを飛んでいく。それはアーロンが苦し紛れにミサイルの迎撃を図った結果だが、生憎その程度で落ちるものではなかった。


極大の閃光からひょいっと、小さな棒が飛び出す。


「きゃ———」


ビームを避け、バックパックを掻い潜り、そのミサイルは背後からコクピットを破壊せんと爆発する。

爆発によって機体がよろめき、その瞬間に彼女の背後に回り込む存在があった。


「ナイア———」

「キャハハ、これで2機ぃっ!」


間髪入れない追撃。敵の袋の中で戦っている以上、ネルアは一機を撃墜するためにわざわざ立ち止まったりはしない。

雑踏で通行人の足を引っ掛けるかのように、ひょいっと軽く脚部を傾けてビーム機銃の照準をセット。そして背後を通り過ぎながら、その一撃を寸分違わず損傷箇所に叩き込むのだ。


爆発によってすり減り、高温になっていた装甲がビームの直射に耐えられるはずもない。ネルアは自分が爆発四散させた機体を気に留めることなどせず、すぐさま他機の破壊へと移る。


「な、なんで2機落ちてんだよおっ!アーロンさんどうすれば!」

「ひーっ!」


研究者とネルアの間ではあまりにも技術と経験の差が大きい。中学校の体育で運動教育を終えた人間が軍人を相手にしているようなものだ。


拡散レーザーによって有視界を奪い、視線を誘導し、その隙に本体はターゲットの近くへと忍び寄る。逃げ出そうとすれば進行先に機銃を撒いて動きを止め、そこにビームソードで切り掛かる。


司令塔であるアーロンの元に届くのは、悲鳴か混乱に包まれた叫び声のどちらかである。もはや戦いになっていない。


———話を少し遡って、アーロンが彼らに出した二つの指示。

その一つは先ほど述べたラジコン作戦だが、もう一つはそれと相反するような残酷な物だった。


それは、『誘導弾や近接戦闘に巻き込まれたら自力で対処する』と言うこと。


手動操作のRAで緻密な動きなんて出来るはずがないし、リアルタイム性が求められる戦いでは彼が遠隔で指示を出したところで間に合わない。そのため本人の器量に丸投げせざるを得ないと割り切っていたのだが、このままでは文字通り瞬殺されてしまう。捨て石にすらならない。


「冗談きついぜ……」


そのため、仕方がなく全員に指示を出す。

三次元空間における座標、角度、敵機との位置関係、随時変化する相手の動きに合わせて、全員に対する最適な指示を休むことなく並列処理で導き出すのだ。

さしものアーロンでも頭がパンクしそうである。


———そして、幸か不幸か、戦場に新たな変化が生じた。


「———へぇ」


誰もいないはずの斜め下方向から突然ビームが飛んで来たのである。しかも一発ではない。無数のビーム弾幕が彼女を襲い、彼女はそれを回避するために上昇する。

彼女の気が逸れた隙を見計らってすかさず周囲のRAが全方位から攻撃を仕掛けるが、今度は急速降下。隙間を読んでビーム弾幕に突っ込み、側から見れば弾幕を突っ切るような形で距離を取って見せた。


そこに再び斜め下からの攻撃が迫るが、さらに下に降りることで回避。しかし、それによってターゲッティングしていたRA群からはかなり離れることになる。


「……あはっ!ようやく出て来たんだぁ」


そしてネルアは、視界の端に攻撃主の姿を捉えた。彼女を狙い打った下方向の敵とは新手の6()()()R()A()であった。


———そう。セレンの攻撃によって大破したハッチに待機していた6機がようやく出撃して来たのである。


「あはっ!2方面に位置取られちゃったぁ」

「……。一応、有利ではあるか」


これでネルアに対して13対1の布陣を引く事ができた。しかも回避行動を取らせたことで自然と距離が開いている。遠距離から嬲り殺せるのならば数が多い方が絶対的に有利である。


「やるしかないかっ……!Z面とY面からクロスファイアッ!」

「へぇ、やるじゃんっ!」


圧倒的に有利な状況だが、アーロンにとってそれは並列指示する相手が13人に増えたことも意味していた。

しかもネルアは今まで以上に俊敏かつ変則的な動きで彼らのクロスファイアの範囲から逃れようとしている。2方面からの挟み撃ちは予想以上に効果的で、舐めプができない程度には彼女を追い込んでいるらしい。


その為相手の動きに沿って味方機全体の位置をリアルタイムで変化させ、射撃によって進行方向を潰してそれなりに相手の動きを制限する必要がある。そうやって相手がミスをするのを待つのである。


「クソ……!」


ネルアの動きを捉えるのも、13人分の指示を考えるのも、指示を出すのも全てアーロンの仕事。リアルタイムの戦場で起こり得る13人分のミスを予測し、リカバリー策を考えるのもアーロンの仕事。

そりゃあ悪態の一つや二つも吐きたくなるだろう。


「そこは偏射!俺の言う通りに狙ってくれ!ドロセアは力むな!」


———そして彼は、これがその場凌ぎであることにも薄々気がつき始めていた。

弾幕を張って相手のミスを誘うと言ったが、ミスをするのはこちらも同じだ。勘違いやミステイクでパイロット(研究者)たちが彼の指示通りに動いてくれない以上、どれだけ作戦が完璧でもいずれ綻びが生じるだろう。致命的な破綻が生じる前にネルアが落ちてくれれば良いのだが、そんなことも無さそうだ。


……しかも()()()()()()()()()()()のである。


「固定砲台だけだなんて、随分と舐められたものですね」


小惑星基地にはセレンが単独で迫っている。全く異なる二つの戦局を把握し、ネルアと戦いながらセレンを迎撃しないといけない。


「舐めるも何も、これしかなくってね……!」


アーロンは固定砲台でセレンを狙いつつ、彼女による砲台を狙った攻撃を岩石等の無害なスペースに受け流すために小惑星基地の動きをコントロールしていた。

最初の内は距離が遠いが故になんとか戦いが成立していたのだが、ここまで近づかれると鈍重な小惑星基地でRAを捉え続けるのは難しい。


セレンとしても、目標を間合いに捉えたことで本腰を入れてその制圧に動こうとしていた。

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