表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SFな世界  作者: 井口ケンショウ
6/9

重夢

自分の出来事を話す。

中学生ぐらいの時の話。学校が休みの日、家族は仕事に行ってて自分だけが家にいて昼前まで寝てた。

午前10時か11時か。ふっと目が覚めた。布団から出て、インスタントコーヒーを入れて、テレビをつけて、ワイドショー見てた。

布団の上で天井が見えた。

え?ってなった。全部夢だった。インスタントコーヒー飲んでるのも、ワイドショー見てたのも全部夢だった。びっくりしながら起き上がった。

天井が見えた。布団の上で横になっていた。夢だった。

焦った。目が覚めたと思ったら夢の中にいる。とにかく、目を覚まそうと力を入れて起き上がろうとした瞬間、天井が目の前にあった。一瞬目が覚めたと思ったけど、愕然とした。いつもの天井、いつもの襖、いつもの部屋。全てがいつもの光景なのに現実じゃなかった。見慣れているのに違和感しか無かった。体中から汗が吹き出す。

ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。

目が覚めない目が覚めない目が覚めない目が覚めない目が覚めない目が覚めない目が覚めない目が覚めない。

頭の中で同じ言葉が反すうする。とにかく、早く夢から覚めたい一心で体に力を入れる。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、同じことを繰り返す。でも、目が覚めると、違和感しかない現実のような夢の世界にいた。

何十回目か、体中から汗が吹き出ているのが分かった。数える余裕もなかったので分からないが目を覚ました。違和感がなくなっていた。夢から覚めた。

現実でも汗が吹き出ていた。

僕は立ち上がって、台所に行き、インスタントコーヒーを入れ、テレビを点けた。

そんなお話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ