(4.2) 均一主義(共産主義)について
主人公の世界における最大の大嘘、均一主義について説明します。
まず日本語では、コミュニズムは共産主義と翻訳ますが、これは理想を込めた意訳だと考えます。
コミュニズムのコムの部分はCOMである。これは、カンパニー(会社)の先頭にも使われるもので、意味は共通、同一という意味として現状では考えられます。
つまりコミュニズムの本質を均一主義であると考えると、色々な国で発生した大虐殺は、発生して当然になります。
つまり、均一主義にとって異質な者は強制収用所へ送るか虐殺するしかない。
このように考えることによってウイグル、チベット、内モンゴルでの言語押し付けが理解できます。
これに対して共産主義という言葉は共に生産するという意味になり、夢を与えたかったにしても現状では適切ではありません。
現状では均一主義の方が適切ではないでしょうか?
更に言えば、コミュニズム国家がなぜ、うまくいかないかについては一般職対専門職の仮説になります。
これは、どういう意味かというと一般職と専門職の成果の違いになります。
具体的に言えば均一主義国家においては、☆年計画をたてるが、それは一般職がたてる。
しかし、例えば半導体の先端技術産業を作る場合、専門職でもない者が可能な事なのか。まず無理です。
これがコミュニズム国家で起きた計画段階の問題です。
もちろん、コミュニズム国家の問題は生産においても発生します。そもそも統計が信頼できません。
コミュニズム国家では、権力闘争が激しく統計自体が政治闘争の反映になります。
しかもプロレタリアート独裁だから法律が、便所のトイレットペーパー並みの破りやすさになります。
つまり、均一主義国家は、産業社会より軍事社会に近い。
これでなんとかなるなら、軍事社会から産業社会に社会を変革する必要はありません。
ただ軍事社会が次の産業社会へ移行する最大の要因が産業革命を始めとする技術革新であり、軍事社会では対応しきれない為です。
更に言えば、コミュニズム国家は宣伝が、現実より優先される為、社会が嘘だらけになりやすい。
最後にコミュニズムの支持者は二種類と考えます。
一つは、コミュニズムを自分の利権として捉え、利用する嘘つきである。コミュニズム国家にいる党員だけでなく、どの国家にもいます。
もう一つは、コミュニズムに理想を求めるお人好しであります。あくまで理想社会がコミュニズムによって実現されることを信じている人々です。
理想社会は信じることでは実現しない。
現実社会における現状の分析からしか理想社会への道は見いだせない。
マルクスの分析は、あの当時の分析でしかありません。
今は情報社会であり、労働者がホモ・リブストック(人・家畜)になるかもしれない。その未来をどのように変革するかを今考えずに何時考えるのか。このままではお人好しのコミュニズム支持者は、人寄せパンダに利用される未来しかありません。
それは、まるでたちの悪い宗教団体の手口と同じです。
その結果が地上で最も地獄に近い国になるなら、やはり信じる者は救われない。
更に共産主義の本質は破壊衝動であるという仮説を提唱します。つまり、ソ連のスターリンによる大粛清、毛沢東の文化大革命による餓死、ポル・ポトによる大虐殺、連合赤軍による浅間山荘事件、全ては破壊衝動を共通に持っていると考えています。
COMについては、『英単語の語源図鑑』 清水建二・すずきひろし 著よりインスピレーションを受けました。
一般職と専門職については、『ザ・プロフィット』 エイドリアン・スライウォツキー 著よりインスピレーションを受けました。
コミュニズム国家の現状については、以下の書籍からインスピレーションを受けました。
『目に見えぬ侵略』 クライブ・ハミルトン 著
『中国五千年の虚言史』 石平 著
『中国壊死』 宮崎政弘 宮脇淳子 著
コミュニズムの支持者については『知っておきたいマルクス「資本論」』 神津朝夫 著 よりインスピレーションを受けました。
更に、米国の急進左派が米国を壊している状況は
『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』 マックス・フォン・シュラー 著からもインスピレーションを受けました。