(3) 社会変革について
人々はそれぞれの社会において、その社会毎に衡平な社会を目指すという仮説をたてた場合、東昇帝国はどのような変遷をしたのかが以下です。
1.縄文時代 ・・・ 原始衡平社会:原始社会
〇農業革命
農業革命が縄文時代から農業牧畜社会へと社会を変革する。
2.王朝時代 ・・・ 神話衡平社会:農業牧畜社会
この時代の最重要項目は神話になります。
☆軍事革命
軍事革命が王朝時代から軍事社会へと社会を変革する。
この段階で、農業牧畜社会が契約衡平社会へと変革します。
3.軍人時代 ・・・ 契約衡平社会:軍事社会
この時代の最重要項目は軍事技術です。
★産業革命
産業革命を成功した社会が産業社会を実現する。
この段階には、法律衡平社会の実現が重要な基礎になります。
産業革命に成功しない社会は、しばしば均一主義社会を構築しますが自力で産業社会を構築できず、既に産業社会を実現した社会からの対外援助により産業社会を構築する。
しかし、対外援助が減少するとたちまち産業社会が軍事社会へと後退する。
4.産業時代 ・・・ 法律衡平社会:産業社会
物質の生産、分配、消費が産業中心になった社会。
ここでの産業とは、人力などから石炭、石油、電気などのエネルギーを利用した活動に移った社会。
この時代の最重要項目はエネルギーです。
*情報革命
情報革命が今、人々の意識と言動の全てを飲み込み始めています。この情報革命をただ眺めることは、小数の人々がホモ・デウス(人神)となり、その他大勢がホモ・リブストック(人・家畜)になる情報社会になります。
5.情報時代 ・・・ この時代に情報衡平社会を実現する為、主人公たちが努力しています。
この時代の最重要項目は情報です。そしてこの情報が適切である必要があります。この適切の意味は、詐欺師の嘘は含まないという意味です。
詐欺師の嘘が含まれた情報は、情報社会を壊死させる毒素になります。
この毒素という言葉は、文字通りである。
具体的に言えばある企業の資産が3000億円あると嘘の財務諸表を公表している場合、実はこれが真っ赤な嘘なら、取り引きしている企業も、連鎖倒産することは有りえます。
(実際、金メッキをダングステンに塗った83トンの偽金塊事件が発生している。)
つまり、嘘の情報が産業を破壊する可能性があります。
ここで、情報社会の基盤について説明します。
情報社会の基盤は産業社会である。
つまり、産業社会の発展形態が情報社会なので、産業社会が破壊されば、情報社会も後退する。
同じく、産業社会は軍事社会の発展形態なので、軍事的敗北は、産業社会と情報社会を敗北させる。
つまり、軍事力があっての産業社会であり、産業社会があっての情報社会と考える。
更に軍事社会は、農業牧畜社会があっての社会である。食糧がある事は、農業社会、軍事社会、産業社会、情報社会の大前提になります。
そして、農業社会において有効な神話などの中に、情報社会では、もはや不適切な内容になるものがある。
代表的なものは保従教のような男尊女卑の神話です。
情報社会において重要な能力は、情報についての真偽判断を含めた価値判断の能力です。
男であるか、女であるか、ではありません。
優秀な価値判断能力について、人口の半分を除外する社会は、半分で世界と競争することになります。