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(2) 衡平な社会について

 (ここからは、主人公たちが目指す衡平な社会についての補足説明が中心になります。

 物語には直接関係はないので、興味がなければ無視してください。)


 衡平な社会は、公平な社会とは違います。衡平な社会とは努力に対して成果を報いる社会です。

 そして人類の歴史とは、この衡平な社会の基準が変革した歴史であると考えます。

 これが主人公たちの歴史観です。

 このような歴史観で考えた場合、人類の歴史は以下のように変革してきたという仮説が成り立ちます。


 ・原始衡平社会

  まだ、人類の社会が原始的な区別でしか生産と分配をしていない社会。


 ・神話衡平社会

  神話ないし物語が衡平の基準になる社会。多くの社会はその社会の神話ないし物語に基づいて生産と分配を行う。


 ・契約衡平社会

  いわゆる封建社会などの基準が主従関係の契約として成り立つ社会。この段階では、まだ契約を作る側と契約が適切に運用されるいることを判断する側が明確に区別されていない。


 ・法律衡平社会

  現代において法治国家と判断できる社会である。法律上、衡平な社会を目指す。なお、契約を作る側と契約が適切に運用されていることを判断する側が明確に分離していることが最低限の条件になる。(司法の独立)

  この最低限の条件を充たせない社会、具体的に言えば、均一主義国家(共産主義国家)はいくら自称しても衡平な社会を実現できる条件がありません。

 結果的に偶然、分配がよい社会が実現しても、それは偶然の産物でしかない。だから、特定の個人が死ぬとすぐにユーゴスラビアのように瓦解してしまいます。

 まして次の段階である情報衡平社会への変革は、駱駝が針の穴を通るほど難しいです。


 ・情報衡平社会

  法律衡平社会が今、情報社会へ移行していることは、先進国では認識されています。

  しかし、情報社会が情報衡平社会であるべきだとの認識はあまりありません。

  法律衡平社会では、情報衡平社会には不充分です。

  まず理由について説明する前に法律衡平社会の前提について説明しよう。

  法律衡平社会は、人々の判断基準が実態にある。つまり現実の事物がまず判断基準になることが前提にあります。

 しかし、情報社会では情報が判断基準の中心になる。

 分かりやすい例で言えば、風評被害がある。実態はないにも関わらず、誤った情報が人々の行動を誤らせる。

 だから情報の真偽についての判断が重要になる。

 これは情報社会の情報拡散が法律衡平社会とは比べるともの凄く拡大しているため、誤った情報が人も会社も殺してしまう社会になっていることを認識するべきです。

 この事実上無法地帯になっている情報社会をいかに情報衡平社会に変革するかがこれからの課題だと考えます。

 

 

  


 

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