一日
朝起きてコーヒーを飲む。
田舎に住んでいるので毎日、家の横の河原に下りて、川をみながらマメから引いて、コーヒーを飲む。
朝のこの時間に考え事をしたいが、ただ、川を見つめ、泳ぐアメゴを見ている。
あっという間に仕事の時間だ。
時間はたくさんあるのに、何も頭に入ってこない。
直目の前に川と生物の営みがあるだけだ。
川から上がりお茶を淹れる。
先輩が来たら、今日の作業を確認し、雑談しながら、挽いた茶葉で、淹れたお茶を飲む。
仕事をこなす手を動かしていれば、気づいた時には、頭の中の世界。
戻ってみれば、仕事は終わっている。
ある程度の忙しさの中でしか、空想の世界が開けない。
先輩に追いつかねばと頑張っていたはずなのに。
夜に新聞を読む。
仕事に使う古新聞、その中から、気になる記事のページを残しておいて読む。
先輩が持ってくる新聞紙は、朝刊、夕刊、宗教新聞、英字の新聞、なんでもある。
ページの記事は、全部読む。
忘れた事、知らなかった事を拾い上げる。
今日は朝少し暑かったなと、目覚ましを少し早めて眠る。