表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/84

54 冬と言えば鍋でしょう

閑話的回です。

箸休め程度にお付き合いください。

新しい展開まで短めに刻みます。

暫くお待ちください。

 年の瀬をひかえ、街の様子も何処か慌ただしい。

 そんなある日のこと。


 若いカップルが、大きな荷物を抱えていた。

「あと、忘れ物はもうない?」

「うん? そうねぇ? 差し入れのワインも買ったし」

「大丈夫だと思うわよ?」


 そう、トムとフィニーだった。


 少し前から二人は一緒に暮らし始めていた。

 一人暮らしのトムを心配し、フィニーがトムの部屋に通っていたのだが、先日の私の誘拐事件から、トムが心配して、フィニーと一緒に暮らしだしたのだ。


 メラニー女史からは「婚姻前の男女が…」とお小言を言われてたが、誘拐事件のこともあり、

 お父様とお母様も賛成した。




 一方市場では「今日はいい品が入ったよ?」

「あら? そうなの?」「これなんかどうだろ?」

「まあ、素敵ねぇ」「これなら、うちの店でも置けるわねぇ」

「今度アンナに相談してみるわ」

「そろそろ時間だから、帰ろうか?」

「そうねぇ」「待たせると悪いしね」


 デートだと言うのに、仕事のことで頭がいっぱいの

 真面目なアンと、それを優しく見守るジョニーの会話だ。



 アンとフィニーは前からだが、この前の「クリスマスパーティー」から

 ちらほらと新しいカップルが誕生したのだった。


 やはり恋する者達の

『クリスマス・イヴ』だわ。



 そして一番の驚きは


 なんと!あの! 強面ダラスに彼女ができたのだ!


 どこのもの好き…もとい… 

 アンナのご主人の妹さんだ。

 私も紹介されたけど、とても気さくで可愛らしい人だった。


 今日は、二人で街に食べ歩きに出掛けたそうだ。


 ちょっと覗いて見てみたい気持ちはあるが、そこは我慢した。


 うん。みんな幸せそうでなによりだ。


 他にも侍女見習いの子達にも、良い話がチラホラと。


 うん。みんな青春しているわね。


 流石「クリスマス効果!」


 そして殿下の周りでも。


 驚いたことに、ヘンリー様にも春が来たらしい。


 まあ、元々ヘンリー様は、おモテになっていたんだけど。ご本人がなかなか乗り気でなかったらしく


「お前のせいだ」と殿下に抗議したらしいとか?しないとか?



 そんな中、私はと言うと…


「エレナ~こっちでいい?」


「野菜足りそう?」


 そう、厨房にいるのだ。


 そして、料理しているのは、なんと王太子殿下だ。


 私不敬罪で処刑されないよね?


 驚いたことに、この完璧王子様はなんと料理まで出来るのだ。


 イケメンで、しかも料理男子! 高スペック物件だ。


───時は少しさかのぼる

「エレナ~今度の休みは、何処に行きたい?」


「殿下、毎日遅くまで公務でお疲れでしょう」


「次の休みは、お家でゆっくりしませんか?」


「いや? 僕は平気だよ? エレナさえ側に居てくれたら」


「エレナが僕の元気の源だからね」


 なんて話をしていて、ふと思いついたのだ。


「そうだ、鍋パだ!」と。

 冬の定番。「鍋パーテイー」だ!


 殿下に話したら、大賛成で、今日はその準備を二人でしているところだ。


 まぁ、殆ど殿下がやっているんだが…

 この方、料理の手際も素晴らしく良く、私の出る幕ないのよね。


 元主婦の私が邪魔になるぐらい…結構これでも料理は得意だったんだけどなぁ…


 軍で遠征の時は、野営することはよくあり、団員は全員料理は出来るらしい。

 しかも大人数の料理を短時間で少ない食材で作る強者達だ。


 私は、と言えば厨房に椅子を用意され

「エレナは危険だから、そこで見ててね?」と

 念を押されたのだった。


 ひどくね? 私だって料理のひとつやふたつ…


 今日はこれから【第一回鍋パーテイー】の開催だ。


 殿下は、酒の肴やら、オードブルやサラダなどまで作っている。

 この方本当に何でも出来るのね…


 侍女達の手を煩わせるのは申し訳ないので、今日は公爵家の別館で開催することにした。
















「最後までお読みいただき、ありがとうございます」

続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ