50 そうだ!クリスマス会を開こう(2)
あれから、急ピッチで「クリスマス会」の準備を進め、今日は、庭の木々の点灯式だ。
5・4・3・2・1
「ほぅ~」 「すてき~」「綺麗」
「やりましたな」「お疲れ様でした」口々に称えあう。
ガラス瓶に入れた、金の紙が、ライトに反射して、ほんのり柔らかい灯りを照らす。
LEDには負けるけど、これはこれで、幻想的な演出が出来た。
ハンスをはじめとした、男性陣には本当に感謝している。
なんと、セバスまで脚立に登り、小瓶を吊るしていたのだ。
庭の点灯式を無事終え、みんなで屋敷内に戻り、次はメインツリーの点灯式だ。
またみんなでカウントする。5・4・3・2・1…
うわーー綺麗!
みんなの溜息と感嘆の声がする。
色とりどりのリボンや、オーナメント、ドライフラワーに、綿花。
ツリーはエントランスホールと、大ホールの2箇所用意した。
室内の点灯式を終え、手直しする部分などを話し合い、当日の招待リストを確認する。
クリスマスカードは、すでに招待客に渡してある。
12月24日 誰もが心躍る
『クリスマス・イヴ』
あぁ。楽しみだわ。
料理や、当日の給仕などの最終確認を済ませ、2日後の『クリスマスパーティ』を待つ。
ちなみに、内職軍団により、急ピッチで作成された「クリスマスグッズ」は飛ぶように売れ、現在品切れ状態だ。
オーナメントや、リース、ミニツリー、ポストカードや、レターセットなど、急ぎで集めたわりには、充実したラインナップになって良かった。
この世界でも「クリスマスイベント」を是非みんなに楽しんでもらいたい。
「お嬢様~~見て下さい~」
「どうですか?」
クルクル周りながら、近づいて来る女性達。
そう。『クリスマス・パーティー』と言えばアレ!
赤い帽子に赤い服!
「サンタコスチューム」だ。
ただ、これには困った。
この世界には『クリスマス』を祝う習慣がない。当然、サンタもトナカイも皆無。
先ずは、そこからの説明になった。
毎度の、私の拙い絵で説明し、煙突の話をすると、みんな「空から来るんですか?」と
仰天顔。いや、物語の世界ですから…。
とにかく、一生懸命説明し衣装も作成した。
当日の女性の給仕担当は、全員サンタ帽子と、赤いワンピースだ。
流石に、ミニスカートはこの世界では無理なんで、シンプルなワンピースを用意した。
「ルーシーとっても良く似合ってるわ」「可愛いわ」と私が褒めると
「もう。お嬢様ったら~」顔を赤くして抱きついて来る。
みんなウキウキ顔だ。
こうして、みんなで何か、一つのことを一緒にやる! っていいわよね。
前の世界の学園祭を思いだすわ。
侍女達と一旦別れ、自室に戻る。
殿下へのプレゼントをラッピングしなきゃ…
当日のイベントの「プレゼント交換」用は、前の世界にもあった、バスボムを作成した。
作り方は簡単。タンサンとかたくり粉にクエン酸。この世界にも全て材料があって良かったわ。
沢山作って、みんなに私からプレゼントしようと思う。
そして、殿下にはシルクのハンカチに手縫いの刺繍を挿してみた。
殿下のイニシャルと鷹の意匠を入れた。
あまり上手ではないけれど、なんとか昨夜仕上げた。
それと、手作りの小銭入れだ。我ながら上出来だ。
うん。自分で褒めておこう!
ああ、楽しみだわ…
今日は早く寝なくっちゃ。
「最後までお読みいただき、ありがとうございます」
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