18 100円ショップ(1)
この国の識字率も低いが、壊滅的なのは算術だ。
貴族の女性ですら、簡単な計算を素早く暗算できる人が少ないのだ。
この点を考慮して、考えたのは、アレですよ。アレ!
「手軽に庶民が楽しめるお店」の代表格!
そう誰もが行ったことがある100円均一ショップですょ。奥さん。
あれ考えた人、凄いと思う。そしてあの品物のクオリティ!
何故ここにたどり着いたかと言えば、勿論、「私が好きな時に自由に買い物したい」との気持ちはあったが、キラキラ王子が原因でもあるのです。
殿下から送って来られるお手紙に使用されている、便箋や封筒、カード類どれを取っても豪華。
異常なぐらいの豪華さである。
最初は王族が使用する物だから? とも思ったが、どうやらこれが一般的ならしい。
金粉や、貝殻、中には小さな宝石をちりばめた物まで存在する。
識字率が低く、手紙を書くのは高貴な身分な方々になるので、豪華になるのはわかるが、お値段も凄くお高い。便箋と封筒だけで、前の世界で大きな花束が買える程の値段だ。
それに花束や、贈り物も買って…大変な出費だ。これでは頻繁に手紙を書いたり、カードを送ったり出来ないじゃないか…
この世界の男子諸君の努力には頭が下がる。
そこで考えたのが、前の世界の挿絵が書かれた絵葉書や、バースデーカード、出産祝い等のカード。
メッセージがすでに書かれていて、挿絵も入っているため、読み書きが出来ない人でも気軽に使用することができる。
読み書きができる商人や貴族の子女には、もっと普段使いの安価なレターセットやカード類の開発。
押し花や型押しだけの便箋でも、じゅうぶん可愛いと思う。
いくら貴族の子供だと言ってもレターセットに1万は高い。
ちなみにここでの通貨は円ではなく、ペニーだ。1ペニー=1円になる。
絵葉書やレターセットって使わなくても、集めたりしたよね。女子は。
そんな小さな癒しを広めたいのだ。
押し花や型押し作業を、家庭の女性に依頼すれば、ちょっとした、お小遣い稼ぎにもなるだろう。
女性が自分の自由になるお金を持つ。なんてこの世界では今までないことだ。
働きに出ることが出来ない女性や、商業権のない子供達の、良い内職になればと思う。
髪飾りやストラップ、小物入れや、ポプリ、ドライフラワーの花束など。女性でも作成できるアイテムは沢山あるはず!
そんな品々を、誰もが計算しやすいように、均一価格で売る店を作ったら?
きっと、みんな喜ぶと思うの。
早速、私は「計画書」を作成することにした。
「面白ければブックマーク、評価をして頂けると作者は泣いて喜びます。お願いします」




