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AI(アイ)がライバル  作者: 西野龍三
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成長の先には新しく生まれでるものがある。拡大、成長の時代の終焉と新しい創造の時代へ

自分の思考が創るマトリックス世界を生きる笹崎龍吾は、無数の世界線を旅する時空間トラベラーになった。

文章書くのが楽しくて、また新作あげました❗

【小説 AIがライバル 第1話 戦争なのか夢なのか】


白崎龍吾は与えられた環境を懸命に生きる、40代のサラリーマン。


世間の基準で見るなら、上場企業に勤め、年収1000万ほどの時もあるので、いわゆる『エリート』の部類なのだろう。


地球という星の先進国と呼ばれる国においては、会社に勤めて、結婚して、子どもがいて、家を持つ。

時間を売って、エネルギーを差し出すか、

いろいろな人のエネルギーを奪ったとしても、エネルギーを自分に集めさえすれば、お金という手段を手に入れられる。

特に2020年頃までは、そんな価値観が『良いもの』だと、システム運営者に思い込まされて来たようだった。


きっと、システムを運営する者にとって、都合の良いように刷り込まれた価値観である事は間違いないのだが、多数の支持を受ける事になる。

拡大、成長の仕組み、ピラミッド構造の仕組みの流れに乗ったのだ。

そして、これが見事に大成功。

満足感99%のマトリックスの社会システムにまで到達。


人間というロボットにとっては、誤作動を起こしにくくなるため、一定のコマンド入力が必要である。システム側は、そう考えていたようだ。


政府という大きな組織による大本営発表とメディア操作で大勢は動かせる。


1%のいわゆる『目覚めた人』を除いて、誰も疑う事なく、プログラムの通り、世界は回っている。

その一定数の目覚めも計算通りなのだが...


白崎龍吾の仕事は保険のセールスと代理店育成。

仕事はそれなりにキツかったが、いわゆる『飲む』『打つ』『買う』

くらいのお金はちょうど良く、ギリギリに用意される。

戦国の時代から、『生かさず、殺さず』とは良く言ったものである。


そして、このお金というチケットのようなものが、地球という惑星では、とても重宝されており、

すべてを物質と見た場合の数字としては、とてもわかりやすいシステムである

から、そのチケットさえ持っていれば、

カラダと呼ばれるナチュラルボディを修復し、

脳内バグである『ストレス』というウイルスを除去し、

再度企業戦士として、戦闘地域の関門の一つである『通勤ラッシュ』

そして次の関門『職場と呼ばれる闘技場』へと向かうことができる。


売上ノルマによるプレッシャー、会議、そして、深夜にまでおよぶまで細かい書類の作成と、多岐にわたる業務に力を出しきって、帰宅するのは深夜0時すぎ。

テレビや学校教育による長年の思い込みにより、

まさかこれがバーチャルリアリティーで、「おかしいぞ?」などとは夢にも思わない。


むしろ働く事は良い事で『働かざるもの食うべからず』などと誤解しやすい標語が流行る。


さすがに満足度の高い、良くできたシステムである。

まさか、本体である自分が戦闘地域に行って戦っているとは夢にも思わないだろう。


ある時、時空が歪む。

情景は戦闘地域に変わる。

機関銃を携えて、最前線で闘う。

爆撃機が上空を飛び、突撃する先の手前で目の前には爆弾が炸裂、砂埃を被る。


突如、会議室に戻り、売上がどうのの話が始まる。

龍吾は驚き、しばし現実と夢の境が不明確になるも、

『居眠りをしていたのか...』と地球のルールにつじつまを合わせ、

再度営業会議に意識を集中させる。

売上を上げるという、ご都合主義の絶対主義。

経営から見た敵は個々の都合であり


『できないと思う事は本人の問題』であるらしい。


このシステムを盲信すればするほど、いわゆる『敵』である、戦闘の相手方が優位になっていくのだが、誰もそんなシステムには気がついていない。


敵に力を与えるために攻撃し、疲弊すればするほど、使ったパワーはもれなく敵にチャージされる。

皮肉かつ、良くできた「魔界のシステム」である。


バーチャル会議室、リアル戦闘地域、そしてもう一つの世界では、そんな脳波を測定し、モニターをチェックしながら、映像化とシステムのバージョンアップをする作業に勤しんでいる。

そんな世界も存在している。


信じられないだろうが、三位一体の、まさにマトリックス世界の物語である。

実は三位どころか無数に存在するのだが...


もはや、どこの世界が自分の存在する世界なのか。


古い地球システムの崩壊とともに、新しいシステムへのアップグレード、そして無数のパラレルワールドから、多くの個人の大移動が始まった。

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