ファーストシーズン★ ログイン2日目
亜優と一緒にイチャイチャ登校していると後ろから声がした。
「先輩、おはようございます」
亜優が声のほうを睨む
・・怖い・・
1年のブス美ちゃんだ。苗字は忘れた。
こいつは、「ブスブス」と呼ぶと、「ブスブスじゃありません。ブスみんです!」っと速攻で返してくるだけのBOTだ。
なので今日は「おはよしこ」って言ってみた。
そしたら「よしこじゃないわよ。ヨハネよ」と返したきた。
ああ、一応、他のバリエーションもあるBOTなんだなと感心する。
横を見ると亜優が時間を測っている。
亜優は、わたしが亜優以外の女子と会話している内容と時間を全て記録している。
・・怖い・・
「先輩、これ!」
ブスみんはそう言って、わたしと亜優にコッペパンを渡す。
「ブスみん特製のマーガリンソーセージコッペパンです」
すごく早死にしそうな食べ物だ。
「フフフ、このブツを先輩受け取りましね。これで先輩は今日も部室にきてブスみんの手伝いをしなくてはならないのです。」
「わかっているよ、ブス美ちゃん。一緒にいくよ」わたしの代わりに亜優が答える。
少しでもわたしとブスみんの会話を減らしたいようだ
・・怖い・・
昼休みには学校の庭のベンチで亜優と一緒に早死パンを食べる。
亜優は半分づっこにして食べようというのでそれに従う。
同じ味なので意味がないのに・・・
あ、挨拶がまだでした。
「好きでもないコッペパンを買ってわざと半分づっこで食べようという女。
スカート丈の短いワンピースの時は、サイズの合っていない厚底の靴を履いてコケがち
どうも、バニラモナカジャンボです」
半分に手で千切ったコッペパンから溢れそうな毒、いやマーガリンがわたしの口の端についた。
「ほら、あなたついてるよ」
そう言って亜優が顔を寄せてくる。
そして、ペロっとわたしの顔のついたマーガリンを舐める。
うげええええええええ
思わず、声を出しそうになるのを我慢して笑顔をつくる。
もし少しでもいやそうな顔をしたら・・・・
・・想像するだけで怖い、恐ろしい・・・
しかしわたしは思う
・・・わたしにとってブスみんってなんだろう・・・
・・・わたしにとってコッペパンってなんだろう・・・
・・・わたしにとって堕天使ってなんだろう・・・