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フラグ、立ててみた。



「あと校庭2周ー。」


俺がそういうのに対して、大半の生徒が走りながら苦痛の声を漏らす。


持久走の授業のほとんどはそんな声が上がるのが当たり前なので、気にしない。というか気にしていたら教師として生きていけないと思う。


俺は佐伯真さえき まこと。28歳独身、彼女なし。

高校で体育の教師と陸上部の顧問をしている。


生徒からの人気は良くもなく悪くもなく、という感じらしい。



今は一時間目の授業中。このクソ寒い中、生徒に半袖短パンを命じ、走らせている。


時々、虐待だのなんだのと言われるが俺からしたら一時間ひたすら外に立たされる俺の気持ちにもなって欲しいもんだと思う。



しかし今日はまじで寒いな…凍死レベルだぞこれ。


「終わったやつから中入れよー。」


俺は走り終わった生徒に一言声を掛け、片付けを始めようと手元に置いたラインカーに手を伸ばそうとした。


しかし、いくら手を伸ばしてもラインカーに手が届かない。

俺はすぐに手に力が入ってないことを気づいた。寒すぎた所為か?


そういえば足元がフラフラする…


そう思う間に視界が反転し、地面に倒れ込んだ。

近くにいた生徒が駆け寄り俺に向かって何か喋っている…いや、叫んでいる?


しかしそれすらも聞こえない。

あ、これ俺死ぬパターンか?




「フラグ…立てちまった…」



これがいわゆるフラグ回収ってやつか。


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