【閑話】ルーカス先生の魔物学講座
読まなくても大丈夫です。
苦手な方はスルーしてください。
「はい、ということで、やってまいりました。魔物学講座のお時間です。」
多目的室に教壇、机が並べられ今日は勉強会なのだが、なぜかルーカスがノリノリで教壇にたっている。
生徒役は、私、凛、鏡、大納言、明輝の異世界組の五人である。
並べられた机に横一列に座り、ルーカスの話を聞く。
「さて、この中で魔物を見たことないのは……?」
はい、と凛が手を上げる。
「まぁ、聖女様はそうですよね。」
では、初歩的な説明からと魔物について、種類や素材の話など基礎の基礎の話を聞く。
一段落したところで、凛が鏡に話しかける。
「ねぇねぇ、やっぱ魔物って怖い?」
「当たり前だよ。めちゃくちゃ怖い。殺されるんじゃないかって思うレベルだよ。」
「鏡君が言うほどでもないけど、牙とかあるやつとか、でかいやつは確かにびびるな。」
真ん中の三人がワイワイ話し出すのを聞いてチラリと対岸に座る明輝に視線を送る。
「……ここら辺で出る魔物ってそんなレベル高いやつじゃない。」
私の視線に気がついた明輝が感想を述べる。
「そうですね。北の森までいけば、ちょっと手応えのあるやつが出てきますが、基本的に王都の近くは治安は良い方ですね。」
明輝の言葉にルーカスが頷く。
ん?ちょっと待って。
北の森って、レベル高いの?
今、はじめて知ったよ。誰も教えてくれなかったじゃん。
「え、あんな凶悪ズラなのに、弱いのか。」
強さを顔で決めんなよ。
鏡の呟きに突っ込みをいれる。
それに。
「凶悪ズラって、雪熊じゃなくて?」
「雪熊って……あんなのあったら死んじゃう……」
「挿絵でしかみたことないぞ?」
鏡と小豆ちゃんが記憶のなかの雪熊を思い出して、ガクブルしだす。
凛と明輝は、雪熊を知らないのかきょとんとしている。
「雪熊。でかい白熊みたいなやつ。目が綺麗な赤色だけど、殺しのスペックが高いやつ。」
「なんで、お前そんな詳しいの?」
「なんでって……ある日森の中で出会ったから。」
「そんな簡単に会いたくないんですけど!!」
「よく無事だったな。」
「無事では、ない気がするけど。」
あのときは色々あったからな。
「どうやって助かったの?もし、私が出会った時の参考にする!」
凛は、たぶん、出会わないだろ。
「……そうだな。参考までに。」
小豆ちゃんも真剣に聞いてくる。
「えーっと、温度設定高めの火魔法で焼いた。」
「え?」
全員がなんなこっちゃな顔でこちらを見る。
仕方がないので、状況を細かく説明をしたら、ルーカス以外が声を揃えた。
「北の森にはいくの、止めよう。」
そうだね。私も行きたくなかったよ。
お付き合いいただき、ありがとうございます。




