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ヘロヘロ

 よくわかんない……と思っている間に、あっという間にマッチョな人以外の卵はみんな割られてしまった。


「うぉーー!!」

「「「うぉーー!!!」」」


 会場に割れんばかりの歓声(?)が上がる。


「意味がわからない……」


 思ったよりカオスな競技にドン引きである。


 そう言えば、ウォルターがいたんだった。何処だ?


 探せば、みんなに踏まれてヘロヘロになっているウォルターがいた。


 かわいそうに……私、この競技じゃなくて本当によかった。

 リアムも心底ウォルターに同情している顔だ。


 あれ?もしかして組み合わせが悪かったのでなく、これに巻き込まれたくなくて、わざと予選落ちしたんじゃ?

 リアムならやりそうだな。



「も、もうだめっす。」


 戻ってきたウォルターは、やはりヘロヘロだった。


「お疲れー!」

「二度とこの競技には出たくないっす。」

「あれ?ソラも出てたんじゃなかった?」

「いましたよ。」

「え?いた?」


 ソラの方を振り返るが何故かノートを掲げていた。


「……やくそく」

「今からは教えないよ。てか、何処にいたの?」

「……すみ」

「すみにいたら、大丈夫なものなの?」

「大丈夫なわけあるか。あっという間に割られて前線離脱だった。」


 リアムに暴露されてもソラはぶれない。


「……ごはん」

「あとでね。」


 そんな話をしていると、本日最後の競技である、剣術トーナメントが始まった。


「あれ?分隊長たちはでないんですか?」

「言ってなかった?役職つきは、免除だよ。」


 まじか。


「じゃぁ、もうこの競技には知り合いはでない感じですか?」

「んー、どうかなぁ。あ、ジャックとか出るんじゃない?」


 ノアの言葉にチラリとエドワードが私に視線を送ってきた。

 それを知らん顔でスルーする。


「へー。」

「興味、なさそうだね。」

「そうですね。」

「でも、見るのも勉強になりますよね。」


 と、いうことでちょっと見ていくことになったのだが……



「ほわー。」


 やはり、本職の方々はすごい。

 私の御遊戯の様な剣捌きとは訳が違う。

 そしてなにより、かっこいい。

 身長のある人は団服か似合うし、裾が舞うのもかっこいいし、目の保養である。


「なんか違うところで関心してません?」

「え、そんなことないですよ……」

「絶対そうだ。」


 みんなに疑惑の目を向けられる。


「むっ。ただ、服がかっこいいなぁって……」

「前々から気になってたんすけど、かっこいいのが好きなんすか?」

「別に可愛いのも嫌いじゃないよ。ただ、どう頑張ってもかっこいいが似合わないから、憧れ的な感じかな。」


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