表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/127

パーソナルスペース

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

「あれ、アイナさん?どうし」


 声の主は、エドワードだった。ソラと一緒にこちらに向かって歩いてくる。

 エドワードが話し終わる前にナイスとばかりにダッシュでエドワードの後ろに隠れる。


「たんで、す?え?」


 あまり見ないどころかこういう反応を見せるのは初めてだと思うので、エドワードは戸惑った声をあげた。


「あの人たちになんかされたんですか?」

「え、いや。なにもしてない。」

「誓って、なにもしてない。」

「そう!ただリンゴの話を……」


 あらぬ疑いをかけられたお兄さんたちは、必死に弁明をする。

 エドワードとソラに疑われて(ソラはなにもしてないし、話を聞いているかすら怪しい)、私に同意をしてもらえないお兄さんたちは固まっていた。

 私は、別に意地悪で返事をしていない訳ではない。それどころではなかったのだ。

 そして、この沈黙に耐えられなくなったお兄さんたちは、そそくさと切りあげるようだった。


「ま、また、話を聞かせて!」

「お邪魔しましたー。」

「ほら、いくぞ。」

「は?俺はいかねーよ。」

「いやいや、だいぶいやがられてたからな。」

「しつこい男は嫌われるぞ。」


 お兄さんたちはジャックも回収していってくれた。


 ごめんよ、お兄さんたち。ありがとう、お兄さんたち。


「大丈夫ですか?本当になにもされてません?」

「大丈夫です。ちょっと、距離感が……」

「距離感?」

「えぇ、でも、タイミングよく通りかかってくれてよかったです。」


 ホッとしながお礼をいうとなぜがソラがノートを胸の前で構えていた。


「なに?」

「……お礼、教えて。」

「え、お礼になんか新しいメニューを教えろって?ってか、ソラはなにもしてないじゃん。」

「……エドも、してない。」


 まぁ、そうも見えるか?

 しかし、納得がいかない。


「それよりも、ノートがどこから出てきたのかのほうが疑問だよ。」

「確かに。」

「……教えて。」

「そういえば、二人はどうしてここに?」

「あっ。次の卵運び競走にソラが出るから道案内を。まずい、ソラ、このまままっすぐ行けば受付だから、走れ!!」


 しかし、ソラは動こうとしない。


「もう始まるぞ!!」

「……りょうり」

「……わかったから。早く行ってあげて。」

「やくそく。」


 はいはい。料理を教えるといった瞬間にダッシュして、ソラの背中はあっという間に見えなくなってしまった。


「相変わらずですね。」

「まぁ、行ってくれただけよしとします。」

「じゃあ、応援席に行きますか?」

「あ、そうでした。」


 面倒見のいいみんなのお兄ちゃんことエドワードに、今度は私が道案内をしてもらい、何とか応援席にたどり着くことが出来たのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ