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【閑話】運動会だ ちゃっちゃちゃちゃ

「ぐぬぬ。」

「なんか隣から呻き声が聞こえる。」

「お嬢!!これなにを書きました?」

「はい?何の話?」


 ウォルターの言っていることがさっぱりでら首をかしげながらウォルターの手元にある紙を覗く。


「競技大会のお知らせ」と書かれた紙には、自分の出たい競技を第三希望まで書きましょう、と書かれていた。


「なに競技大会って。」

「あれ?聞いてないすか?今度、競技大会があるんすよ。」


 それは、紙を見ればわかる。

 私がもうちょい説明がほしいと首をかしげるとウォルターが説明を続ける。


「で、何に出るかの希望を書く紙っす。」


 うん。それも分かってる。

 もっと詳しく説明を求め、もう一度首をかしげると、ウォルターも首をかしげる。


 ……。

 …………。


「楽しそうだね。僕も仲間にいれて~。」


 ノアも首をかしげながら会話に入ってきた。


「楽しくない。へい、ノア、競技大会。」


 雑な振りでもノアは、きちんと反応してくれた。


「うん?競技大会?今度あるやつだよね。いろんな競技をみんなでやるんだよ。騎士団に所属してる人は最低一競技はでなきゃだめなんだよ。日頃の鍛練の披露の場として始まったらしいけど今じゃお祭りみたいな感じかな。」

「なるほど。」


 つまり、運動会か。

 ノアの説明に納得しつつ、ジトメでウォルターをみる。


「あっ、そういうことっすね!」

「それしかないよ。ちなみにどんな競技があるの?」

「あー、剣術トーナメントと障害物競走、荷物を背負って走る200m走、それに二人三脚と卵を落とさずにゴールまで運ぶ競技っす。事前に予選があるやつもあるっす。」

「へー、本当に運動会みたい。」

「アイナちゃんの世界にもにたようなのがあるんだ。どんな競技があるの?」

「んー、普通の徒競走からパン食い競走の派生で小麦粉の中に飴が隠してある、“飴食い競走”とか、2チームに分かれて真ん中に並べた棒を取り合う“竹取物語”とかですかね。」

「面白そう!!」

「そんなに楽しくはないよ。女の戦いは男より壮絶だよ。棒を挟んでいて良かったと思う程だよ。」

「……ぉもしろそうっす。」


 顔、ひきつってますよ。


「あ、もしかして私もでなきゃだめってこと?」

「そうなるね。」

「なににでます?」

「えー、一番楽なやつがいいな。」

「ふふっ、言うと思った。」

「お嬢らしいっすね。」


 楽なやつを選んで何が悪い。

 全員参加以外の競技に一つでなきゃいけないときは、楽なのを選ぶに限る。


「障害物競走かトーナメントのどっちかかなー。」

「えー。ほんとに?」


 障害物競走は何となく分かる。

 足の早さは関係ないしね。

 でも、トーナメントって……


「予選で負ければ、当日楽っす。」

「なるほど。」


 ちょっとインチキっぽいがな。


 よし、それにしようと思っていたところに、オリバーがたまたまやってきた。


「おっ、競技大会の話しか?嬢ちゃんは、障害物競走の方に登録しといたからな!」


 のーーー!!!

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