表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/127

打ちきりエンドへ向かってる?

前半は主人公視点。

後半はカルー視点です。

 どうも心当たりがありすぎるらしく、狼狽が半端ない。

 そんな様子をみていると、援軍(アレンたち)が到着する。


 こちらの人数が多くなったところで、相手方にかかるプレッシャーが膨らむ。


 まぁ、いま余分なこと言っちゃったばっかりだし、単純に責める側の人が増えたわけだし。


「こうなったら!!」


 自棄糞になった男が一人、明輝を崖に突き飛ばす。


「「「えっ!!」」」


 展開早いな。

 なんだ?読者投票最下位で打ちきりに向かっているのか?

 打ちきりエンドなのか?


 回りの他の仲間たちだって、展開についていけず疑問の声をあげる。


 私の隣にいたカルーは、驚きの余りその場に膝をつく。


「なんてこった……」


 パンナコッタ?

 あ、ふざけてる場合じゃなかった。




 ――――――――――――――――――



 テルか崖から落ちた……


 その衝撃で、足から力が抜けその場に崩れ落ちる。


「なんてこった……」


 つい口からでた言葉に隣にいたアイナさんがチラリと視線を送ってくる。

 それはそれは、冷たい視線を。


 知り合いなのに落ち着きすぎじゃないですか?


 オレとしては、誰かを騙して金を手に入れるなんて、罪悪感MAXなことをいつまでめたやってはだめだと思っていた。

 だから、捕まったら全面的に協力して、釈放されたら真面目に働こうと考えていた。

 あっさり捕まって……真面目に働いたら、彼女とかできるかな、とか、思っていたのに。


 ショックがでかい。


「た、大変っす!」


 にわかに慌てだす周りの空気に動揺しながらも、テルが落ちた所に目を凝らすと崖の縁に指が引っ掛かっているのがみえる。


「あっ。」


 オレが気づいたのと同じタイミングで周りの騎士たちも気づいたようで駆け寄ろうとする。


 しかし、それより先にアイナさんが歩きだす。


 知り合いが落ちた状況なのにゆっくりとした足取りで。


 は?この子大丈夫?


 オレの疑問はみんなの疑問だった。

 全員がポカン、と彼女の行動を見守る。


 アイナさんは、そのままテルの手が見えるところまでいくと、しゃがみこんで崖を覗く。


『た、助けてくれ!!』

『こんにちは。』

『なに言ってんだ!!早く引き上げろよ!』


 異国の言葉でやり取りを始めたため、内容がわからない。

 困るオレたちの様子をみて聖女様が胸をはって申し出る。


「私が通訳するわ!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ