噂を集めよう
「リピーターっていうかどっぷりはまっている人が多いみたい。で、そういう人たちが発症してる。」
「なるほどっす。」
「つまり、占いを受けれなくすれば、被害者は減るわけか。」
「まぁ、最終目標はね。」
「どうやって?」
「私に聞くの?」
「いつものごとく、斜め上の発想が出るかと思って。」
いやいや。私は頼りにならないよ。
「普通の案しかないよ。」
「普通の基準が違う場合があるっすよ?」
「そう?例えば……一つ目の案、風評被害を流して客足を減らす。二つ目は、対抗店みたいなのを出して客を取る。三つ目は、物理的に店を潰す。とかぐらいしか思い浮かばん。」
「三つも浮かべば上出来なのでは?」
「ってか、三個目の案がやべぇっす。いろんな意味で。」
大丈夫。三つ目はふざけて言っただけだから。
「メリットデメリットがあるけどね。」
「そうだな。一の案だと、噂が信じてもらえない場合があるが、一番穏便に行くかもしれないな。」
「二つ目は、金がかかるし時間もかかる。根本的な解決には結びつかないけど、作戦をたてる時間があるし、被害は多少なりとも減るかな。」
三個目は、一瞬だけど背負うものが大きい気がする。
「どれにしたって、まだまだ情報が足りないし、もうちょっと調べなきゃだなー。」
「えー。」
「聞き込みとか安全なことにしましょうっす!」
そんな話で次の日、街で占いの館についての話を聞くこととなった。
貴族のお嬢様以外にも商家のお嬢さんも発症がで出しているらしく、話を聞いた街の人は感染するのでは?と心配している声が聞かれた。
口の悪い人は「金持ち病」という人もいた。
「っと……もうちょっと離れた通りに行こうかな。」
角を曲がったところで、しらぬうちにターゲットの店に近づいていることに気がつき、引きかえそうと足を止める。
離れた方のが陰口が聞きやすいだろうし。
「ん?」
もう一本店に近づいた角の影に人影がいることに気がついた。
隠れて店を窺っている様子で、じっとしている様子からもしかしてなにか情報を持っているかもしれないと、そっと近づいてみる。
近づいてみると、その影は私と同じぐらいの年の女の子だった。




