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動揺

「今日も投稿完了っと。早く反応欲しいなぁ」


俺はとある小説投稿サイトに毎日異世界チート系の小説を投稿していた。


「やっぱり異世界の主人公はいいよな……俺もあんな世界に行きたいな」


そんなこと考えても仕方ないな。今日は寝よう。


カーテンの隙間から眩しいぐらいの光が目に当たる。


「眩しっ」はぁ…今日も学校か。成績は中の中、問題も大して起こさない、行事の積極性は皆無、友達がいたのなんて小6で最後だ…。いつも通りの飽き飽きとした生活…異世界に行きたい…


そんな現実逃避をしていると家の一階から大きな声が聞こえてきた。


(しょう)ー、ご飯よー!」


「はーい」今日もまたいつも通りか。


翔がいつも通り朝食を済ませると学校のカバンを持ち、学校に登校する。


翔が通学路を歩いていると上空から大きな声が聞こえてくる。


「あー、、あー、、全国の高校2年生諸君、聞こえているかな?」


その声が聞こえた時周りにいた同級生たちも一斉に上を見上げる。上を見上げるとそこにはスーツを着た男が空に浮いていた。


「みなのその反応なら聞こえているな。僕の名前は‘‘ディエス’’パロット星の研究者だよ。僕は君たちにお願いをしにきたんだ…まあ…拒否権はないんだけど」


ディエスがそう言うと周りにいた同級生たちを含む俺は突然別の場所に移動させられていた。周りには何もなくただ白く広い空間が四方八方に続いていた。そして周りを見ると同級生に加え、沢山の人がいた。


「ど、どこだ…」周りには同級生に…知らない人ばっかりがいるな…これは転移か何かか?


「無事転送できたみたいだね。もう一度自己紹介しよう。僕の名前は‘‘ディエス’’パロット星の研究者だ。今から君たちには…殺し合いをしてもらう」


ディエスが白い空間で宙に空きながらそう言うと周りにいた同級生たちが混乱し始めた。


「おいおい、なんだよ殺し合いって」


「テレビのあれだよな、ドッキリだよな」


皆があきらかに動揺する。


殺し合い?これはあれか、よく見るSF系の展開だな。


「目的はなんだ!」


誰かがディエスに対し大声で言う。


「目的か…目的はこの間神からもらった兵器の実験だよ。あー大丈夫大丈夫、殺し合いって言っても実際には死なないから」


ディエスがそう言うと急に静まり返る。


「それはどう言うことだ」


静まり返った空間でまた同じ声がディエスに対しまた問いかける。


「んー、今から日本と全くそっくりに作った空間にみんなを飛ばすから、そこで戦って欲しいだ。もちろん最後の1人になったら報酬をあげるよ。悪い話じゃないだろう?」


「……報酬はなんだ」


同じ声がまたディエスに問いかける。


「報酬?なんでもだよ。そうだなぁ、願いを一つ叶える権限を報酬にしよう!」


ディエスが思いついたように言う。


「なんでも?」


「ああ、なんでもだよ。大金でも驚くほど高い身体能力に不思議な力。どんな願いも一つ叶えるよ」


「…わかった」


ディエスがそう回答すると誰かが納得したように静かになる。


「よし、質問とか今ので全部かな…」


ディエスが空中で何かを準備している。


「さあ、今から君たちに‘‘一つ’’だけ願い事…技術(スキル)をあげよう。スキルはなんでもいいよ、圧倒的な治癒とかとんでもない身体能力とか、今から1分以内に決めてくれ。1分たったらこちらで勝手に脳を見てスキルをあげるよ。では、ヨーイドン!」


ディエスがそう言うと空中にいた姿がなくなる。


すると周りが騒ぎ出す。


「早くスキルを決めないと」


「1分しかないから、何にしよう」


周りがうるさい中翔は静かに考えていた。


スキルか、スキルといえば異世界だよな、何にしよう。

なんでもいいのか、なんでもいいと言われれば困るな。


翔が考えていると自分が書いている小説の事が脳に浮かぶ。


スキルなら、俺の小説の主人公のスキルがいいなぁ。いっそのこと主人公スキル!とか願いできないかな。


翔が考えていると1分が過ぎたのかさっきと同じように転移する。


「では、期待しているよ。全国の高校生諸君」


ディエスの声がすると元いた場所に戻る。


「帰ってきたのか、周りには…だれもいない。とりあえず最初っから死ぬのは勘弁だな」


翔がすぐに家に向かい走る。家に行くと鍵が空いており、家の中には誰もいなかった。





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