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プロローグ

わたしはTSモノがメチャクチャすきです。

「嫌です。結婚などいたしません」


 きっぱりとした声が広い天井に反響した。召使いたちはまるでその言葉に凍ってしまったかのように動きを止め、こちらの様子を伺う。

 しかし目の前の父親は意に介さず、はるか高みからじろりと"私"を睨んだ。


「わがままを言うな、柘榴」


 諭すように優しく語りかけるが、しかし、有無を言わさない響きが耳をふるわせる。


「女が結婚せずに生きられるはずもないだろう」


 その言葉にむかっ腹が立ったので、"俺"は見返してやろうと思ったのだ、その男を。

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