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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛した人よ、

作者: 無名サツカ

 ある人間がいた。


 その人間は転生する力を持っていた。


 力はその人間を幸せにした。


 時空を超え、次元を超え、星を超え、死を超え、生を超えて転生を繰り返した。


 その人間は千を超える人生を全うした。


 ある時は王として、ある世界では農民として、ある星では孤児として。


 その全ての人生で共通する事は人間を深く愛していたことだ、その人生を周りの人間全てが幸せになるように努力し、とても満足して死に、不満なく生まれ変わった。


 その人間は万を超える人生を全うした

 。


 ある時、奇跡の力を持っていた。

 海を歩いて渡り、病人を直し、死者を復活させ、食べ物を分け与えて人間を救い、導いた。

 最後は罪をなすりつけられて殺された。

 それでも人間を愛した。


 その人間は億を超える人生を全うした。


 ある世界では、人を導くカリスマを持っていた。

 戦争が長年続き、疲弊しきった人々を救うため、自ら先頭に立ち、戦争の終結に大きく貢献した。

 最後は魔女だと言われて殺された。

 それでも人間を愛してた。


 その人間は兆を超える人生を全うした。


 ある星では、ある時、貧しくも広い領土を持っていた。

 領土を広げ、経済を豊かにし、部下にはその能力に応じた褒美を与えた。

 最後は、部下に裏切られて焼き殺された。

 もう人間を愛せなかった。


 その人間は京を超える人生を全うした。


 ある時、良く回る舌を持っていた。

 全てを憎み、軍権を得て、人体実験と虐殺、無限の労働と収奪を繰り返した。

 最後はこの世に絶望して自殺した。


 その人間は垓を超える人生を全うした。


 ある世界では、開発した。

 全てを破壊する超兵器を作り出し、2度の使用して多くの人間を殺した。

 最後は少し後悔して病死した。


 その人間は那由多を超える人生を全うした。


 ある星では、海が全てを洗い流していた。

 人間は一人も居いない。

 親もいない。

 何から生まれたのかもわからない。

 その人間はもう2度と死ななかった。


 ある日星が崩壊し、宇宙に投げ出された。

 転生した全ての時間を合わせても足りないほどの無限の時間を経て人間には塵が集まり岩となっていつの日か星になった。


 その星も壊れて人間になり、時間を経て星になり、また壊れた。


 無限にそれを繰り返したある時、星に生命が生まれた。生命からは人間が生まれた。


 星は大したことは何も出来なかったけど、生命の全てを深く愛した。

 ある時は水を与え、ある時は光を与え、ある時は自らの体を与えた。

 星が水で埋め尽くされようとした時、星は力を捨てた。


 全ての生命が次元の彼方に飛び移り、そこで永遠の繁栄を気づいた。


 星はひとりぼっちだったが、ぽかぽかと温かい幸せに包まれて消滅した。


 その人間はもう転生しなかった。


 力はその人間を幸せにした。

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ここ直したら読みやすいよ!

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