~裕志♯3~
3話目!!
なんとかできました!
読んで頂けると嬉しいです。
あれから数ヵ月経ったある朝
「おはようございまーす。」
いつも通りに挨拶をし、自分の机につく。
PCの電源を入れ始業の準備する。
そこへ先輩が血相を変えてやってきた。
「裕志!ちょっと来い!」
「え?」
「いいから!こっち!」
何事かと驚きつつ指示に従う。
廊下の端で人目がないことを確認する先輩。
「どうしたんですか?」
「いいか?落ち着いて聞け・・・あの計画の手柄は上司と後輩のものとなった」
「あー・・・やっぱり。でもよくあることですから、しょうがないですよ。寧ろ成功してよかった!」
「いや、問題はこの先なんだ。」
「?」
「先日の役員報告の場で配置転換について質問が飛んだらしい。それについてお前の能力が低いから配置転換した。後任がうまくやったから達成できた。と、上司が話したらしい。お前、出世どころか昇給も危ういぞ・・・下手したら異動だ。」
「??」
詳しく聞くと役員の1人が配置転換の時期に疑問も持ったらしい。
それはそうだろう。
配置転換とは担当が変わること。
新担当は1から勉強することとなる。
全体を把握するだけでも時間が掛かる。
その上、人間関係の構築もしなければならない。
計画は最終段階。
誰もが「新任に今から何ができるの?」
との思いがあったのだ。
報告資料には一応裕志の名も載っていた。
目を通し担当替えに気付いた役員が何気に質問をした。
予想していなかった上司は慌てて出鱈目を言った。
ぶっちゃけ質問した役員は、それほど深く興味を持っているわけではない。
思い付きの質問。
問いに対する回答が事実だろうが違っていようがどうでもいいのだ。
いや、回答そのものがどうでもよかった。
社員は期末毎に評価シートで査定される。
結果は出世、昇給、ボーナスに直結している。
役員に対して「あいつは能力が低い」と言ったのだ。
間違いなく裕志の評価は最低で、後輩は高いだろう。
能力が低いと査定された場合、次の人事改変で異動の可能性が高いということ。
先輩とのやり取りを終えた裕志は混乱した。
(手柄なんてどうでもいい!取られたところで気にしない!だが俺の能力が低いって・・・え?確かに自慢できるほどの能力はないと思う。邪魔にだけはならないよう必死になってやってきた!だけど・・・この先どうなるの?)
そして運命の時は来た。
異動が発表されたのだ。
異動先は車造りと掛け離れた部署。
「自分の手で車を創っている!」という充実感を味わうことはもうできないだろう。
やる気も起きず、だらだらと無駄に時間が過ぎるだけの日々が続いた。
そんな時にこの店Bar〝Consultation〞を見つけたのだ。
そこまで話終えた裕志に対し、無言で話を聞いていた店主は1つの質問をした。
「あなたは会社を必要としていますか?」
よくある理不尽ですね。
筆者も経験あります・・・
社会とは理不尽なもの。
なぜそんな覚悟を持たなければいけないのでしょうか?
と、いつも思っています。
誰か教えて!




