表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Bar 〝Consultation〞  作者: 和泉野 喜一
2/5

~裕志♯2~

なかなか思った通りにには纏まりませんでした!

流し読みくらいが丁度いいかも・・・

「私は自動車メーカーに勤めているんですが、とにかく理不尽なことだらけで・・・出鱈目なんですよ!」


裕志の仕事は自動車開発の一環である。

新型車の企画が通るとプロジェクトとして立ち上がる。

この時に発売時期が設定される。

それまでに生産できる車にしなければならない。


自動車を開発するのには大雑把にいくつかの分野にわかれる。


設計部門

文字通り自動車設計部門である。

1台あたりは凡そ3万個の部品で出来ている。

その一つ一つに設計者がおり、1人で数個の部品を担当したとしてもその人数は数百人いることになる。


組立部品

工場で部品を組立てる部門である。

何も着いていない車体がコンベアに載ってくる。

これをラインと言う。

大勢の作業員が待ち構えており、ライン上の車体に慌ただしくも正確に部品を着け自動車を完成させていく。


生産部門

裕之が所属する部署である。

大雑把に言えば「組立方を考える」部門であり、

設計部門と組立部門の「仲介役」とでも言うだろうか。


設計者は時として無茶な設計をすることがある。

構造的に無理のあるものなど。

その様な場合は問題を指摘し変更してもらう。


しかし、その辺を考えられて設計されていることも多い。

だが今度は組立部門がNOと言う。

組立工場では一つのラインで複数車種組立ていることが多い。

作業員は担当する部品の取り付けに数十秒しか費やせない。

よって、無駄な動作は一切排除されている。

新しい構造の場合、工具の持ち替えなど必要となることがある。それを嫌うのだ。

間違えた工具を取った場合、作業時間を圧迫する。

それは焦りに繋がり、別のミスを呼ぶからである。


このような場合には実現性を説明し、制限時間内で組立られるよう対策を一緒になって考える。


つまり時には設計の味方であり敵であり、一方では組立の味方であり敵とならねばならない。


「自分の手で車を作っている!」大袈裟ではあるが裕志は仕事に遣り甲斐を感じていた。


しかし、一番の敵は身近にいた。

同じ部署の同僚、上司である。

そこは一流企業。

派閥勢力争い、出世競争は目に見えて足の引っ張り合いであった。


裕志も例外無くこの泥沼のような争いに巻き込まれていた。

「こんなことさえ無ければいい会社なのに・・・」

しかし裕志の思いとは裏腹に事件は起こった。


突然の配置転換を言い渡されたのである。

逐一報告も入れていた。

技術的問題があれば設計と納得いくまで議論した。

組立に問題があれば一緒に試行錯誤した。

お陰で両者共に良好な関係を築けていた。

スケジュールも順調だった。

どんなに帰りが遅くなろうとも苦ではなかった。


頭の中がぐちゃぐちゃになった。

何より理解できなかったのは後任に自分より二期下の後輩を任命したこと。

裕志は食い下がった。

「何故です!?何も問題はなかったはず!!このまま続けさせて下さい!!」

「気持ちはわかるが、これはもう業務としてはほぼ終了に近いだろう。あとは若いのに経験を積ませるための配置転換だ。」

「違う計画が難航している。君にはそっちで手腕を活かして欲しい。多少難しいが、ここまで出来た君ならばこなせるだろう」


確かに次の仕事は自分がやっていたものより高度なものではある。

自分のレベルを上げるためだと、能力を買っていると言ってくれている。

しかし完遂した後でも遅くはない。

いくら考えてもこのタイミングでの配置転換の意味がわからなかった。


理由は単純。

後任は上司の出身大学の後輩。

ただそれだけ。

社内での勢力は主に出身大学毎に分かれていた。

実力社会。

実績を挙げた者が上へ行く。

自分の大学の後輩に実績を挙げさせる。

これにより上司である自分も評価され出世に繋がる。

そうすれば派閥勢力の拡大となる。


裕志は一流の出ではあったが、勢力争いをする主な大学ではなかったのだ。


そんな些末な理由だとは知らなかった。

小さいながらこんなことは過去にも多々あった。

「またか・・・」

溜め息をつきながら肩を竦める。

一番思うのは一緒に頑張ってきた設計・組立(なかま)に申し訳ないという気持ち。

だが、確実に成功できると確信があった。

「残る問題は技術開発のみ!自分がいなくても大丈夫!」

そう割り切り諦めることにした。

「明日皆に謝らなきゃな!」

なんとか気持ちを切り替え次の仕事に取りかかる。


それから暫くして裕志に「理不尽」が再び襲いかかるのである。

次話は2、3日後になります。

もう少し構成考えなきゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ