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Bar 〝Consultation〞  作者: 和泉野 喜一
1/5

~裕志♯1~

処女作です。

稚拙な文章ですが、お付き合い下されば幸いです。

俯き加減に歩いていた男の視界に、ふと小さな看板が映り歩みを止めた。


「あれ?こんなところに店なんかあったっけ?」

駅から家へと向かっていた男は不思議に思いながら呟く。

なぜならば賑やかな商店街の外れにその店はあったのだ。


「Bar〝Consultation〞?相談って意味だよな?変な名前の店・・・」


一瞬考えたが無性に酒が飲みたかった男は扉を開ける。


「いらっしゃいませ。」

渋い声で出迎えられる。

カウンターの中に1人の男性がいた。

他に客はいない。

この店の店主らしき人物。

60代後半だろうか?

白髪に口髭。

上品な雰囲気を纏った老人である。


「こちらへどうぞ。」


案内されるままカウンター席へ座る。

店内にはカウンターに6脚、2人掛けのテーブルがふたつ。

とても小さな店だ。


「メニューでございます。」

礼を言い受け取り、開く。


客である彼の名前は「裕志(ゆうじ)」。

研究者の父と、教師の母のもと厳しくも何不自由無く育ってきた。

両親の才能を受け継いだのだろう。

彼は秀才であった。

幼稚園に始まり、小・中・高と偏差値の高い学校へと進み、最難関の大学も現役で合格。大学院まで進み、卒業後大手自動車メーカーへと入社した。

エリート街道を歩んできた彼だか、傲ることなく何事にも全力で取り組む。

人格者である親のお陰で礼儀正しく、明るく、コミュニケーション能力も高い。また、正義感も強く、誰にでも物怖じせずに悪いことは悪い。嫌なことは嫌だとハッキリ言える性格の持ち主である。


「ん?コレはなんだ?」

最後のページに目が止まる。


Consultation・・・¥500〈ワンドリンク付〉


「あのぅ・・・コレなんですか?」

「あぁ、それは私の趣味みたいなものです。悩みを抱えている方は多いですからね。お話を伺うサービスです。周りに言えない悩みでも、赤の他人の私なら少しは話しやすいだろうと思いまして・・・気休め程度ですが楽になってもらえればと。」

「面白いことをされていますね。じゃあアドバイスなんかも頂けるんですか?」

「求められれば多少は。ですが戯言なのであまり期待しないで下さい。」

ワイングラスを拭きながらニッコリと穏やかな笑みを浮かべる老人。

少し考えた後、

「なるほど・・・じゃぁコレをお願いします。」

「畏まりました。お飲み物は如何なさいましょう?」

「ビールをお願いします。」

「はい。少々お待ち下さい。」

冷蔵庫からグラスを取り出し、サーバーからビールを注ぐ。

「お待たせ致しました。」

流石はプロ。

見事な泡立ちだ。

グラスを受け取り一口飲む。

ふぅっと一息つくと自然と言葉が出た。


裕志は語りだす。





次は水曜もしくは木曜に更新致します。

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